パソコンやスマホがあればいつでもどこでも仕事ができる人気の副業がクラウドソーシングです。
クラウドソーシングにはさまざまな仕事がありますが、その中でも特に手軽にできるのが「タスク作業」です。
タスクは短時間で終わる簡単な作業が多く、空いた時間にいつでも作業できます。
・ 帰宅して寝るまでの数時間
・ 家事の合間
・ することがない休日
など、本業や家事の隙間時間を有効活用してお小遣いを稼ぐのにぴったりです。
今回は、クラウドソーシングのタスク作業について解説します。
なお、クラウドソーシングサイトはいくつかありますが、今回は大手クラウドソーシングサイト「ランサーズ」を参考にしています。
他のクラウドソーシングサイトのタスクも若干操作方法が違うだけで、仕組みややり方はほぼ同じです。
目次
クラウドソーシングの「タスク作業」とは
クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で「仕事をしてほしい人・企業」と「仕事をしたい人」を結ぶソーシング（外注）サイトです。
仕事は簡単なデータ収集、アンケートから、専門的なライティング、デザインまでさまざまです。
パソコンかスマホがあれば誰でも登録でき、仕事を請け負ったり、逆に発注もできます。
クラウドソーシングサイトでの仕事の受注方式
クラウドソーシングサイトにおける仕事の受注方式には次の3つがあります。
2. コンペ
3. タスク
それぞれについて、具体的に説明します。
1. プロジェクト
プロジェクトは、中期～長期にわたる依頼で、比較的専門的な依頼が多い形式です。
ライティング、デザイン、プログラミングスキルといった専門技能が必要な案件が多く、初心者向きではありません。
2. コンペ
コンペは、クライアントの依頼に対して自分のアイディア・成果物を提出し、それが当選・採用されると報酬を得られるスタイルです。
社名を考えるコンペなどは初心者でも簡単に応募できますが、当選しないと報酬を得られないため、センスや運がないと結構な確率でタダ働きになってしまいます。
3. タスク
この記事の主題である「タスク作業」は、いわゆる「短時間の単発作業」です。
クライアント（依頼者）がクラウドソーシングサイト上で「こんな作業できる人がいたらやってもらえませんか？」と依頼を出します。
その中から、
です。
専門性を求められることが多い「プロジェクト」や「コンペ」と異なり、一般的なパソコンスキル（簡単な文字入力）さえあれば誰でもできる仕事が多いのが特徴です。
報酬や注意事項等はあらかじめ書かれており、クライアントとの打ち合わせなどは一切ありません。
Step2：作業開始する
Step3：納品して報酬をもらう
たった3ステップの作業です。
簡単な内容の仕事が多く、短時間で終わるため、時間が空いた時にいつでも作業を行うことができます。
ただし、簡単で手軽な分、報酬も低めです。
例えば、
と思うかもしれませんが、アルバイトには店側で決めたシフトがあり、自分の都合でいつでも好きな時間に働くことはできません。
なのです。
「1日の内でところどころに発生する数十分～数時間のやることのない空き時間」を有効活用できるという点で「タスク作業」は非常に優秀な副業と言えるでしょう。
また、この「タスク作業」で腕を磨き、より報酬の高いコンペやプロジェクト作業にステップアップすることもできます。
初心者～中級者向けまでさまざまな案件がある
「タスク作業」にはデータ入力やアンケート、簡単な体験談を書くといったいわゆる「ライティング」の仕事が多くあります。
そのため、文字入力が得意だと作業しやすいでしょう。
もちろん文字入力が苦手な人でも、アンケートなどの簡単な作業があるので安心してください。
初心者向け～中級者向け案件の具体例
タスクにはどのようなものがあるのか、初心者向け～中級者向けの案件をいくつか簡単に紹介します。
具体例1：初心者向け「タスク作業」
ウーバーイーツで「BAD評価を付けた理由」を書くアンケートです。
報酬はわずか5円ですが、アンケートに答えるだけの簡単な仕事です。
文字を打つのが遅くても数分あれば終わります。
難易度が低いので、初めての「タスク作業」におすすめです。
具体例2：中級者向け「タスク作業」
こちらは年収130万円以上で会社務め、もしくは務めていた経験がある人向けのアンケートです。
事実を答えるだけの簡単なアンケートで、報酬もアンケート系の中では200円と比較的高単価です。
ただし、少し項目が多いので文字入力が苦手だと30分～1時間程かかりそうです。
のんびりお小遣い稼ぎをしたい中級者向け案件です。
具体例3：中～上級者向け「タスク作業」
韓流ドラマのあらすじや見どころをまとめる作業で、韓流ドラマが好きで詳しい方ならすらすら書けるでしょう。
報酬も330円とタスクの中では高単価ですが、項目も多く、文字数もかなり多くなるので中級者～上級者向けです。
文字入力が早い人や、報酬はともかく楽しんで書ける人向きです。
このように、「タスク作業」には
のです。
案件は大量にあるので、自分にもできそうだと思った案件を端からやってみましょう。
「タスク作業」を実際にやってみる
では、筆者が実際に「タスク作業」をやってみます。
「タスク作業」がどのような感じで進んでいくのか雰囲気を掴んでみてください。
Step1：クラウドソーシングサイトにログイン
まず、クラウドソーシングサイトに登録していない方は登録してください。
登録が済んでいる方はログインし、「お仕事を探す」で「タスク」を選択しましょう。
すると「タスク作業」が一覧で表示されますので、上からできそうな仕事を探していきます。
Step2：「タスク作業」一覧から仕事を選ぶ
ランサーズのタスクには120分という時間制限がありますので、120分以内に完了できそうな仕事を選んでください。
今回は、上の画像にある「自宅にネット回線を引いた時の話」を選んでやってみましょう。
Step3：「タスク作業」を開始する
画面に表示された報酬や条件をよく読み、自分ができそうだと思ったら作業を開始します。
画面赤枠の「作業を開始する」を1回クリックし、確認画面でもう1回「作業を開始する」をクリックすれば作業が始まります。
今回の「タスク作業」はタイトルと本文を入力する作業ですので、決められたルールや注意事項に沿ってタイトルと本文を入力していきます。
アンケートなどの場合には入力文がなく、項目を選ぶだけ、というものもあります。
Step4：「タスク作業」を完了する
入力が終わったら、最後にもう1度入力した内容を見直して、問題がなければ「作業を完了する」で作業を終了させます。
これで「タスク作業」は終了です。
あとは、作業内容に問題がないことをクライアント側が確認し、承認されれば報酬がランサーズの口座に振り込まれます。
以上で「タスク作業」は終了です。
クライアント側から報酬が支払われない場合
「タスク作業」には比較的簡単な案件が多いのですが、作業内容によってはクライアント側から非承認、つまり報酬が払われない場合もあります。
非承認になる主な理由は次の3つです。
(2) 誤字脱字が多い
(3) 既定の文字数に達していない
「作業を完了する」を押す前に、最後にきちんと読み返して内容や誤字脱字、規定文字数を確認しましょう。
「タスク作業」は稼げるのか
副業というと、気になるのが報酬です。
つまり稼げるかどうかです。
結論から言うと、「タスク作業」で稼ぐのは難しいのが実状です。
「稼げる」の基準は人によって違うとは思いますが、少なくとも「タスク作業」で時給1,000円以上稼ぐのはかなり厳しいでしょう。
「タスク作業」のデメリット
「タスク作業」には以下のデメリットがあり、稼ぐのが難しい要因でもあります。
(2) 単発作業なので次の案件を探す時間がかかる
(3) 効率よく稼げる案件が少ない
それぞれについて解説します。
(1) そもそもの単価が安い
1番大きな問題が単価の安さです。
簡単な作業が多いので、報酬が安いのはある程度は仕方ないのですが、数百文字書いて100円などというのがざらにあります。
案件にもよりますが、初心者だと時給換算で100～200円程いけばよい方ではないでしょうか。
もちろん文字入力や知識が増えて、タスクに慣れれば時給500円～800円程までにすることは可能です。
しかし、よほど案件とジャンルに恵まれない限りは、時給換算で1,000円は厳しいでしょう。
(2) 単発作業なので次の案件を探す時間がかかる
単価の低さと同じくらい稼ぐための障害となっているのが「単発作業」であるという点です。
効率よく稼ぐためには、仕事をテンポよく次々とこなしていく必要があります。
しかし、単発作業のタスクは、1回終えると次の案件を探す時間が発生します。
自分にできる作業が毎回すぐに見つかるとは限りません。
案件を探しているあいだに30分～1時間はすぐに経過してしまいます。
もちろんこの時間は1円にもなりません。
「プロジェクト」になるとクライアントがまとまった本数を依頼することもあるので効率よく仕事を受けることができますが、タスクの場合はそうはいきません。
(3) 効率よく稼げる案件が少ない
案件自体はそこまで少なくはないのですが、
のです。
以上のことから、「タスク作業」で安定して稼ぐのは難しいのです。
「タスク作業」のメリット
先述したように「タスク作業」のよいところは「いつでも好きな時に手軽にできる」です。
隙間時間を手軽に有効活用してお小遣いを稼げるのが「タスク作業」のメリットです。
世の中に「空き時間だけ働きたい」といった、自分の都合のよいように働ける仕事などそうそうはありません。
たとえ時給300円でも、1日2時間、毎日こなせば30日で1万8,000円です。
休日などにもう少し時間を増やせば月2万円程はいくでしょう。
お小遣いとしては十分な額ではないでしょうか。
空き時間にテレビを見たり、ゲームをしていたら1円にもなりませんが、「タスク作業」であればその時間をお金に換えられるのです。
これだけでもメリットは大きいと言えるでしょう。
また、前述の通り、「タスク作業」の積み重ねでスキルを上げていけば、いずれ数万円、数十万円稼げる「プロジェクト」にも挑戦できるようになります。
「タスク作業」が安いと見るか高いと見るかはその人の考え次第ですが、メリットを考えると「安すぎる」とまでは思いません。
「タスク作業」で小遣い稼ぎとスキルアップ
隙間時間を有効活用できる「タスク作業」は副業やお小遣い稼ぎにぴったりです。
はじめは思うようには稼げませんが、「タスク作業」で腕を磨くことで、人によってはやがて本業を超える収入を得られる可能性もあります。（筆者がそうでした）
ちょっとしたお小遣い稼ぎに、将来を見据えたスキルアップに、やってみてはいかがでしょうか。（執筆者：菊池 貴弘）
