人気の高いレジャーであるカラオケ、飲み会の2次会などでの利用で職場・友人・家族同士で交流を深めたり、もしくはひとりカラオケでストレス解消などさまざまな楽しみ方があります。
また最近はカラオケ店では歌うだけではなく、密室の特性を活かしミーティングや商談、ダンス、ママ会などいろいろな用途に利用されているようです。
今回は、もはや歌いに行くだけではない、カラオケ店で利用できる株主優待をご紹介いたします。
株価他数値は、1/24(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。
なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

目次
1. 首都圏の繁華街中心に出店する「カラオケの鉄人」
「カラオケの鉄人」は、東京・千葉・神奈川各都県に展開するカラオケ店であり、これを運営する企業が「鉄人化計画(2404)」です。
「鉄人化計画」では株主優待を実施しており、保有株数に応じて店舗で利用できる優待券などを進呈しています。
優待券と併せていただけるのが「スパークリングワインチケット」であり、店舗でスパークリングワインをいただくことができます。
ほろよい気分でカラオケが大いに盛り上がりそうです。
かつては優待品にコーヒーもあったのですが、現在では傘下のコーヒー店を手放したため、残念なことになくなってしまいました。
優待券のみで算出した優待利回りは6%台半ばであり、スパークリングワインと合わせるとカラオケ好きにとってはかなりオトクな銘柄といえましょう。
鉄人化計画(2404)

・ 株価 376円
・ 最低購入金額 3万7,600円(100株)
・ PER 17.36 PBR 9.92
・ 権利確定月 8月末
・ 配当 0.00円/年
・ 配当利回り 0.00%
株主優待
【カラオケ店舗会員カード】
100株以上 株主会員カード1枚、株主関連者会員カード10枚、スパークリングワインチケット1枚
【飲食優待券500円券】
保有株式数に応じて贈呈(自社カラオケ店舗およびマンガ店舗で利用可、総額から枚数に応じて割引)
100株以上 5枚
500株以上 10枚
1,000株以上 50枚
5,000株以上 100枚
2. リーズナブルな料金設定「カラオケまねきねこ」
「カラオケまねきねこ」は全国500店舗以上を展開するカラオケ店です。
飲食物の持ち込みがOK・時間帯によって室料が10円/30分など、リーズナブルに利用できる点が人気を呼び、現在店舗数を拡大しているチェーンです。
「カラオケまねきねこ」を傘下の企業で展開するのが「コシダカホールディングス(2157)」であり、傘下ではカラオケチェーンのほか温浴施設などを運営しています。
「コシダカホールディングス」では株主優待を実施しており、保有株数・年数に応じて店舗で利用できる優待券を進呈しています。
また、400株以上保有する株主はカタログギフトもあわせていただくことができます。
コシダカホールディングス(2157)

・ 株価 1,766円
・ 最低購入金額 17万6,600円(100株)
・ PER 19.50 PBR 4.50
・ 権利確定月 8月末
・ 配当 16.00円/年
・ 配当利回り 0.91%
株主優待
(1)株主優待券、(2)カタログギフト
【100株以上】
継続保有期間3年未満:(1) 2,000円相当
継続保有期間3年以上:(1) 4,000円相当
【400株以上】
継続保有期間3年未満:(1) 5,000円相当 および (2) 3,000円相当
継続保有期間3年以上:(1) 1万円相当 および (2) 3,000円相当
【4,000株以上】
継続保有期間3年未満:(1) 5,000円相当 および (2) 5,000円相当
継続保有期間3年以上:(1) 1万円相当 および (2) 5,000円相当
(1) は、自社の運営する日本全国のカラオケまねきねこ、ひとりカラオケ専門店ワンカラ、温浴施設で利用可。
3. かつての雄は店舗大幅縮小…「シダックス」
「シダックス」は全国で100店舗以上営業中のカラオケチェーンです。
運営元であった「シダックス(4837)」はもともとは給食事業の企業ということで、カラオケ店「シダックス」も食事に力を入れた「レストランカラオケ」として知られています。
しかし近年業績不振によりカラオケ事業を同業他社に売却しています。
店舗の閉鎖も相次ぎ、気が付けば東京都内の営業店舗は2店舗のみとなっていました。
「シダックス」では株主優待制度を実施しており、保有株数に応じて「シダックス」店舗で利用できる優待券、または自社グループ会社の製品である「中伊豆ワイナリー」のワインのいずれかをいただくことができます。
株価の低迷もあり無配ですが、優待利回りは優待券の場合9%近く、自社グループ製品の場合は6%台と高利回りをマークしています。
カラオケ事業の売却の影響で、優待券をいつまで利用できるのかが気になるところです。
シダックス(4837)

・ 株価 312円
・ 最低購入金額 3万1,200円(100株)
・ PER 0.00 PBR 0.00
・ 権利確定月 3月末
・ 配当 0.00円/年
・ 配当利回り 0.00%
株主優待
(1) 自社グループ製品
(2) カラオケ・シダックス店舗で利用可能な「540円優待券」
自社グループ商品
100株以上 10枚(5,400円相当)
1,000株以上 25枚(13,500円相当)
4. カラオケ黎明期からの老舗「ビックエコー」
「ビックエコー」は北海道から沖縄県まで全国400店舗以上を展開するカラオケ店です。
運営するのが「第一興商(7458)」です。
業界首位である通信カラオケシステム「DAM」の販売などを行うほか、店舗事業ではカラオケ店のほかさまざまな飲食店を運営しています。
「第一興商」では株主優待制度を実施しており、保有株数に応じて店舗で利用できる優待券を進呈しています。
「ビックエコー」はもとより、子会社が運営する「楽蔵」、「ウメ子の家」などのさまざまな飲食店でも利用できます。
100株で50万円以上の値嵩株のため新規で投資するには躊躇してしまいます。
しかし、配当利回りが2%台と、優待実施企業としてはそこそこ配当がいただけるため、「配当 + 優待利回り」は約3.8%となかなか良いです。
第一興商(7458)

・ 株価 5,560円
・ 最低購入金額 55万6,000円(100株)
・ PER 24.05 PBR 2.34
・ 権利確定月 3月末・9月末
・ 配当 113.00円/年
・ 配当利回り 2.03%
株主優待
【優待券(500円券)】
・直営店舗、子会社のカラオケ・飲食店舗にて有効
・優待チケット全額との引き換えを条件に、CDチョイス(音楽ソフト子会社レーベル限定)に替えることが可能
(100株以上CD交換1枚、1,000株以上CD交換2枚 )
5. 紳士服店の株主優待が利用できる「コートダジュール」
「コートダジュール」は岩手県から福岡県まで100店舗以上で営業中のカラオケチェーンです。
こちらの店舗を運営する企業を傘下にもつのが、紳士服チェーンでおなじみの「AOKIホールディングス(8214)」です。
意外な組み合わせですが「AOKIホールディングス」傘下の企業ではカラオケ店「コートダジュール」のほか、ネットカフェ「快活クラブ」なども展開しています。
「AOKIホールディングス」では株主優待制度を実施しており、保有株数に応じて店舗で利用できる割引券を進呈しています。
注意したいのが、優待券ではなく割引券のため利用料金を支払う必要がありますが、高額利用するほどお得になるともいえます。
また、配当利回りも4%台と高利回りのため、「快活クラブ」を含め、店舗をよく利用される方にはおすすめです。
AOKIホールディングス(8214)

・ 株価 1,086円
・ 最低購入金額 10万8,600円(100株)
・ PER 17.28 PBR 0.66
・ 権利確定月 3月末・9月末
・ 配当 46.00円/年
・ 配当利回り 4.24%
株主優待
自社グループの各店舗で使用できる株主ご優待券を贈呈
【AOKI、ORIHICA、アニヴェルセルカフェにて使用可能】
100株以上 20%割引券 5枚
1,000株以上 20%割引券 10枚
※アニヴェルセルカフェ(ウェディングを除く)は10%割引
※AOKI、ORIHICAは他の割引券・割引特典と1件限り併用可
【コート・ダジュール、快活CLUBにて使用可能】
100株以上 20%割引券 10枚
1,000株以上 20%割引券 30枚
【アニヴェルセル各施設で利用可能】
100株以上 披露宴10万円割引券 1枚
今後の発展にも期待
平成時代はIT革命により生活が格段に便利になりましたが、カラオケ文化の発展も著しかったのではないかと思います。
さて令和を迎え、カラオケは今後どのように進化していくのでしょうか。
株価その他の情報は変更される場合があります。
ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)