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一時的に「品薄商品」はタイミングにより損をする
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新型肺炎がニュースで大きく取り上げられるようになり、マスクの需要も比例して大きくなっています。
ドラッグストアどころかスーパーや駅の売店でも「マスクは完売しました」という張り紙をみかけます。
店舗や通販で手に入らないものの多くはメルカリで手に入れられる時代です。
メルカリにはたくさん出品
案の定、メルカリではマスクの出品がたくさんあります。
それらの値段は定価よりも割高で、ひどいものになると数倍の数十倍の値段で出品されているのもありますが、マスクの品薄状態にもかかわらず「SOLD」になっているものは意外とありません。
おそらく、メルカリ利用者も「メルカリで買って得するもの・損するもの」を見分ける力がついているのだと思います。
筆者の経験
東日本大震災の時に心配のあまり、ネットオークションや通販サイトで割高な商品をたくさん買いました。
東日本大震災の時には計画停電の影響で乾電池や水の需要が伸び、周辺では懐中電灯用の単一乾電池が品切れになりました。
幼い子どもがいた筆者は、子どもが暗闇をこわがらないようにするために必死で乾電池を探しました。
通販はほとんど品切れでしたが、ネットオークションでは震災の影響が少なかった地域の人が乾電池を出品していました。
筆者は、定価の数倍で出品されていた乾電池を落札しました。
出品者は、すぐに発送に向かってくれたのですが、大量の乾電池を航空便で送ることは難しいことがわかり、到着までに時間がかかる船便での発送になってしまい、落札した乾電池が届くころには周辺でも単一乾電池が流通するようになっていました。
「不安」で儲けようとする人もいる
メルカリは、不要になったものを出品して必要とする人が購入するためのフリマサイトです。
しかし、世の中の情勢や人の不安をもうけのタネにしようとしている人もいます。
マスクや電池、水は情勢や不安な気持ちによって需要が大きく左右します。
「購入する」のボタンを押す前に「今、本当に必要か」と冷静に考えてみるだけで、無駄な出費を防ぐことができるのかもしれません。
「製造終了」や「絶版」は得するキーワード
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筆者が、メルカリで購入したたくさんの中でも「これは得した」と思うもののほとんどが「今は店で買えないもの」です。
「今は店で買えないもの」
を価値がわかる人から買おうとすれば、販売されていた当時よりもたくさんのお金が必要になるでしょう。
メルカリでは
「古いから安く売る」
と思って低価格で出品している人がたくさんいます。
中には「これは絶版で古本屋では数万円で取引されているのに」と思う本を「昔から実家にあった古い本です」という説明分とともに定価よりも安い値段で出品している人もいます。
本やブランドの食器の中には、製造終了や絶版によって価値があがっているものがあります。
メルカリは、こまめにチェックしていると、セレクトショップやアンティークショップでは手が出せなかったものが、定価よりも安く手に入ることがあります。
半額になったブランド品は要注意
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メルカリで取引が多いものといえば衣類やバッグではないでしょうか。
新品タグ付きの服が定価の半額で出品されているものも多くみかけます。
半額程度の場合は要注意
ブランドによっては、セールになると70%引きになることもあります。
しかも、大手ブランドは毎年の流行をおさえて商品を開発しますが、人気商品や定番商品は少しだけデザインをかえて再び新商品として登場することが多いのです。
前年の商品に改良を加えて販売された商品もセールになれば70%引きになる可能性があります。
メルカリで「定価の半額は安い」と思って飛びついてしまうと、あとから
ということになってしまうかもしれません。
「定価の札がドンと写っている商品」も要注意
一般的に店舗で購入した商品は、購入するときに定価が書かれているタグははずしたり、切り取られたりします。
定価が書かれたタグがそのままついているということは、福袋に入っていた商品かもしれません。
一般的に福袋に入っていた商品は、店頭でもワゴンセールや半額以下のセールなどで安く売られます。
メルカリでタグに書かれている定価の半額程度になっていても、実は店舗のワゴンの中ではもっと安く売られていることもあります。
フリマサイトだから「安い」ではない
筆者は「メルカリはフリマサイトだから安い」と思って購入しています。
しかし購入後にインターネットで商品を検索してみると、通販サイトではかなり安く売られていることも多く「そんなに安くなかった」と思うことも多々あります。
とくに災害関連や品薄状態の商品は「比較する」という時間も心の余裕もなくなり、余計なお金を使ってしまいやすくなるのです。
メルカリは、現在店で買えないものでも手に入れることができる便利なサイトですが、使う側が冷静な目とタイミングの判断をきちんとしなければ「ものの価値以上のお金」を使ってしまう可能性も秘めているのかもしれません。(執筆者:式部 順子)