2016年~2018年は、日銀の金融緩和が進み、老後資金の不安などから貯蓄から投資へと不動産投資がブームとなり市民権を得たと言えます。
そういったブームの中で、いつまでお金を稼げるか分からない、将来に不安を抱えるアイドルや芸能人、スポーツ選手なども不動産投資を行い、独自の手法で成功をおさめています。
今回は、その中から今後の投資活動に参考になる事例をご紹介したいと思います。
目次
【成功例1】資産数十億を稼いだ元アイドルの投資術

不動産投資で成功する人は、成功と失敗を繰り返しながら、成功体験を積み重ねて、不動産で資産を増やすための独自の必勝パターンを構築しています。
メディアでもよく出ている資産数十億を持つ某元アイドルは、東京都心、それも麻布や銀座などの超一等地のみに特化して投資する手法で資産を増やしました。
2000年頃、麻布の一角に土地を購入し商業ビルを建てて成功し、収益が安定したことで金融機関からの借り入れもスムーズになり資産拡大が加速したとのことです。
成功のポイントは、東京都の超一等地に集中して投資したことです。
利回りは低くても東京都23区内、横浜など都心部の賃料が下がりにくいエリアで勝負すれば、安定した収益を得ることができ、物件の価値も下がりにくく、売買もしやすいため失敗が少ないです。
元アイドルも、
・ 万が一価格が下がった場合でも賃料で返済はできるので所有を続ける
・ 価格が上がった時期に売却すれば良い
と話されています。
【成功例2】一発屋芸人が不動産投資で安定収益
芸能人の中でもお笑い芸人は、数が多く、実際にお笑いの仕事で食べていける人はほんの一握りと言われています。
その中で、ギャグやネタが注目され、一時的に収入が増える一発屋芸人と言われる人たちがいます。
芸人なので、あぶく銭とばかりに稼いだお金はすべて使ってしまったという話もありますが、中にはそのお金でアパートを購入し、賃貸経営を行っている芸人さんもいます。
その芸人さんは、いろいろと事情があり、将来に不安があったことから稼いだお金と銀行からのローンでアパートを購入しました。
2009年に東京都23区内の価格5,000万円のアパートを、現金3,000万円、銀行借入2,000万円で購入しています。
本来ならもう少し借り入れを増やしてレバレッジを効かせたいところですが、芸人という収入が不安定な職業で2,000万円借入できたのは非常にラッキーだったと言えます。
リーマンショック後で価格が下がっていた時期に購入されており、現在の価格は6,000万円と1,000万円も価格が上昇しています。
不動産投資を始めるに当たっては、自身の属性や自己資金がどの程度準備できるかで、できる不動産投資は決まってきます。
最初はリスクを考えると小さな物件から始めるのも良いと思いますが、今回ご紹介した芸人さんのように、
というメリットもありますので、不動産投資を始める際はその辺りも考えて戦略を練る必要があります。
【失敗例】シェアハウス投資で失敗したJリーガー

大金を稼ぐ一流のスポーツ選手の中にも、将来の不安から不動産投資を行っている人が多くいます。
成功者も多いですが、スポーツ選手の場合は、スポーツ一本で人生を過ごしてきたこともあり、世間のことにあまり関心のない人も多く、知り合いから紹介されてだまされるケースも多いようです。
某Jリーガーは、同じチームの選手がシェアハウス投資を行っており、30年家賃保証もしてくれるし安心だからと物件を購入しました。
そのシェアハウスというのが、2019年に破綻したスマードデイズ(旧スマートライフ)のシェアハウスです。
他の方と同様にJリーガー10名ほどが負債を抱えることになってしまったようですが、やはり、簡単にもうかる不動産投資はありません。
有名人の不動産投資の成功例を参考にするのは非常に良いと思いますが、失敗事例の情報も同時に収集し、不動産投資の仕組みの理解を深めることが、成功への近道です。(執筆者:山口 智也)