ここ数年、キャッシュレスは節約アイテムとして重要なポジションを担い始めました。
我が家では、2019年1年間のポイント還元は7万1,079円分、月平均では5,923円分ですから、もはや貴重な収入源になっています。
しかしながら、支払い方法が多くなればなるほど管理が難しくなるのも事実です。
キャッシュレスを使いすぎることなく、お得を逃さないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
目次
数を絞って出口をまとめる

ひと口にキャッシュレス決済といっても、クレジットカード、ペイ払い、電子マネーとさまざまです。
とりわけここ数年、スマホで決済するペイ払いはキャンペーンを次々と打ち出しているため、複数持ちする方も少なくないでしょう。
お得を取りこぼさないためには最初に、ネット通販、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど自分の使用頻度の高い店ではどの決済がベストなのかを調べ、メインで使うものを絞ることが大切です。
ポイントはいくら還元率が高くても、バラバラに収集していては購入できるものが限定され、お得感を満喫できないからです。
自分にとってためやすく使いやすいポイントがどれかを探り、集約させることが家計費に還元するコツといえるでしょう。
また決済方法は違っても、最終的なお金の出口を1つの銀行に決めておくと、支払金額を理解しやすくなります。
筆者の場合
ドラッグストアのウエルシアで「毎月20日に保有ポイントの1.5倍の買い物ができる」ため、Tポイントを集中して集めています。
そのため、クレジットカードはヤフーカード、ペイ払いはPayPayと決めています。
使いすぎることなく、お得を逃さないためには
そうは言っても、実は筆者は楽天ペイもLINEペイもメルペイも、ファミペイも時折使いますし、イオンのヘビーユーザーでもあるため、5%オッフ~などお得な買い物ができるイオンセレクトカードも手放せません。
キャッシュレス決済はたびたびポイント還元率が更新されるため、プラスだけでなくマイナスになる情報も敏感に収集することが不可欠です。
そのため筆者の支払い方法は極力、ヤフーカードとPayPayではありますが、今後もよりよい情報を仕入れればその都度、支払い方法を柔軟に変えていくつもりです。
多様な支払いへの対策
数種類の決済を使い分けていくとなれば、それ相応の対処をしなければ浪費につながりかねません。
何といってもキャッシュレスは支払いを制限されることが少ないのですから、要注意です。
筆者は、以下の作戦を実行しています。
予算を立て、厳守する
目に見えないお金の動きを意識するには、自分が使ってよい金額をしっかり頭に刻んでおくことがとても重要です。
例えば、スーパーに買い物にいくと、食品だけではなくティッシュや洗剤なども購入することは珍しくないですよね。
せっかく「食費いくら」、「生活用品いくら」と予算を立てても、実際にはいろいろな種類を混ぜこぜに買い物するのですから、それぞれに気を配るのは難しいものです。
そのため、
・ 項目にこだわらず、1か所での1回の買い物の予算を設定する
などが有効です。
予算枠内で買い物するということは、家計管理の基本です。
「レジでお金が足りないと困るから、オートチャージにしておく」という声を耳にすることがありますが、それであれば計算しながら買い物をしましょう。
買い物特化型の計算機アプリを使う
今は買い物に特化した計算機アプリがあるため、そちらを利用するのもよいでしょう。
・ 税込・税抜き価格での表示
・ 間違えても履歴を呼び出し長押しすることで削除できる
といった機能がついており、予算厳守に役立ちます。
買い物かごの中身を見直す
また、レジに行く前に買い物かごを見直していらないものはないかを再確認するだけでも、支払額を抑える効果があります。
今いち度、予算を徹底することを心がけてください。
キャッシュレス決済日にする2つのこと

支払いを終えたら、次の2つのことを行います。
(1) 購入した金額分を別のところへ移動させる
まずは予算の中から購入した金額分を別のところに移します。
簡単なことですが、「今月あといくら使えるのか」残金を理解し、次の買い物の予算を再検討するのに必要なことです。
予算は月初に立てて終わりではなく、お金を使ったら臨機応変に変更していくと守りやすくなります。
(2) 引落口座ごとに合計金額を出しておく
次に、引落口座ごとに使った合計金額を算出しておきます。
支払日に慌てることが少なくなります。
ちょっとの手間をルーティンにすれば、損をせずに得がとれる
・予算を守る
・支払った金額を取り分ける
・使った額を合計する
どれも、お決まりの日課にしてしまえばたいして時間はかかりません。
キャッシュレス決済のポイント還元は、使い方さえ守っていけばリスクが少ない節約術になりえます。
うまく付き合っていきましょう。(執筆者:吉田 りょう)