日本クレジット協会の2016年の調査によると、クレジットカードの平均保有枚数は「1人2.5枚」だそうです。
1枚だけですと何かあった時に不安ですし、2枚あれば異なるサービスを受けられます。
そこで今回は、年会費無料のクレジットカードで最強の2枚の組み合わせを、シーン別に考えてみました。
スーパーサブ的な3枚目も合わせて紹介しますので、参考にしてください。
目次
1. 【ガチガチに手堅い2枚】リクルートカード × REXカード

まず紹介するのは、欠点らしい欠点が見当たらないリクルートカードとREXカードの組み合わせです。
どちらもポイント還元率が1.2%越え、カードがどちらも落ち着いたデザインで、財布の中に入れても恥ずかしくありません。
REXカードは、電子マネーへのチャージでことごとくポイントが貯まらないのがデメリットです。
nanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCAへのチャージで1.2%ポイント還元されるリクルートカードがカバーします。
逆に、海外旅行保険が利用付帯のリクルートカードに対して、REXカードは最高2,000万円の海外旅行保険が自動付帯です。
あえてデメリットを挙げるとすれば、どちらもカードに電子マネーを搭載できない点ですが、おサイフケータイやApple Payなどがあれば大した問題ではないでしょう。
2. 【還元率重視の2枚】DCカードジザイル × P-one Wiz

還元率を重視するなら、DCカードジザイルとP-one Wizの2枚でしょう。
どちらも還元率が1.5%、P-one Wizは1%オフ+0.5%分のポイントで1.5%還元が実現します。
どちらもリボ払い専用カードとクセがありますが、事前手続きをしておけば1回の支払い金額を上げることで実質1回払いと同様の使い勝手が可能です。
ただし、DCカードジザイルはMastercardのみなので、P-one WizはVISAかJCBを選ぶといいでしょう。
3. 【キャッシュレス決済を駆使するための2枚】dカード × 楽天カード

スマホ決済と紐づけたい2枚のクレカは、dカードと楽天カードです。
dカードは特に「d払い」で強みを持っています。
d払い以外のクレジットカードを支払い方法に設定すると、キャンペーン対象外となるケースも増えてきていますので、dカードでキャンペーンの恩恵を受けるなら、dカードはマストでしょう。
加えて、ドコモユーザーはdカードでドコモ利用料金を支払っていると、d払いでの還元率が1%アップします。
一方、「楽天ペイ」に楽天カードを登録すると、楽天キャッシュ(楽天グループが発行するオンライン電子マネー)にチャージ可能です。
楽天キャッシュは、楽天グループ・楽天ペイのオンライン決済に使えるほか、出金・送金もできます。
どちらのカードもポイントカード機能・電子マネー機能も搭載されており、キャッシュレス決済はこの2枚でかなりカバーできるでしょう。
4. 【若者におすすめの2枚】三井住友カードデビュープラス × JCB CARD W

三井住友カードデビュープラスとJCB CARD W(またはJCB CARD W plus L)は、若者におすすめの組み合わせです。
三井住友カードデビュープラスは18歳~25歳まで、JCB CARD Wは39歳まで申し込め、若者向けカードということで比較的柔軟な審査をしてくれます。
どちらもポイント還元率が1%と通常の2倍の還元率で、年会費はどちらも期間中ずっと発生しません。
特に三井住友カードデビュープラスは、満26歳以降は「三井住友カードプライムゴールド」に、満30歳以降は「三井住友カードゴールド」に切り替わり、長く付き合える1枚となるでしょう。
5. 【ネット通販に強い2枚】Orico Card THE POINT × 楽天カード

ネット通販のヘビーユーザーにおすすめの2枚は、Orico Card THE POINTと楽天カードです。
オリコモール(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・ロハコなどが入っている)経由での買い物の支払いに枚】Orico Card THE POINTを利用すると、
・ オリコモール経由でのポイント還元:0.5%
・ Orico Card THE POINTでオリコモールを経由した際の特別ポイント還元:0.5%
で合計2%分のオリコポイントが還元されます。
基本還元率は1%、年会費・家族カード・ETCカードも年会費無料と、基本スペックもかなり高いです。
楽天カードは、楽天市場で利用すると3%以上のポイントが還元されます。
「最強の3枚目」も紹介
紹介した2枚がスタメンだとすると、これから紹介する3枚目はスーパーサブ・代打の切り札・ジョーカー的な存在です。
2枚だけではカバーしきれないところをしっかりとカバーしてくれたり、2枚をさらにパワーアップさせたりと、その役割もいろいろあります。
【Suicaが欲しい人の3枚目】ビックカメラSuicaカード

買物だけでなく電車やバスにも乗れ、個人的には最強の電子マネーと思っている「Suica」。
そんなSuica搭載の中で最もコスパが良いのは、「ビックカメラSuicaカード」です。
年会費は税込524円ですが、初年度無料かつ年1回のクレジット利用で翌年度も無料と、年会費は実質かかりません。
Suicaチャージや鉄道乗車などで1.5%分のJRE POINTが還元、普段の買い物でも還元率1%(JRE POINT・ビックポイントが各0.5%)ですので、2枚目でも良いかもしれません。
【さらに還元率をアップさせたい人の3枚目】Kyash Card

さらに還元率をアップさせたいのであれば、3枚目に「Kyash Card」を選ぶといいでしょう。
2020年初め頃に発行予定で、発行手数料が900円かかりますが年会費はかかりません。
還元率は1%で、クレカからKyash Cardにチャージすればクレカのポイントも還元されます。
【お得重視の3枚目】イオンカードセレクト・ウォルマートカードセゾンなど

ポイント還元ではなく割引など即効性のあるお得を重視するなら、イオンカードセレクト・ウォルマートカードセゾンなど、小売系のカードを3枚目にすることをおすすめします。
イオンカードセレクトは毎月20日・30日はイオンで5%オフ、イオン銀行のATM手数料が0円、ゆうちょ銀行・みずほ銀行ATMも所定時間内でしたら手数料がかかりません。
ウォルマートカードセゾンは、西友・リヴィン・サニーで毎日3%オフ、第1・第3土曜日は5%オフです。
アメックスブランドですので、アメックスの優待も受けられます。
1枚目・2枚目は堅実に、3枚目は一芸で選んでもOK
クレジットカードは特徴がさまざまで、1枚だけで全てをカバーしきれないため、財布の中には2枚あると安心です。
2枚のうちの1枚はVisa/Mastercardのいずれかにしておき、もう1枚は異なる国際ブランドにしておくと、幅広く使えるでしょう。
1枚目・2枚目は手堅く選ぶのが望ましいですが、3枚目は一芸で選んでも構いません。
今回紹介したのはあくまでも一例ですので、自分なりの最強の組み合わせで快適なカードライフを送ってください。(執筆者:角野 達仁)