結婚生活が始まるとそれまで見えなかった相手との違いが明らかになり、夫婦の意見がぶつかります。
筆者のように結婚生活が長くなっても、日常茶飯事で起こり、特に深刻なのが、金銭問題です。
夫婦の金銭感覚の違いは、なかなか妥協点を見つけにくく、話がこじれやすいです。
そのような事態を防ぐためにも、結婚前に相手の価値観や金銭感覚、今後金銭面で問題になりそうなリスクを知っておく必要があります。
その上で、どこまで違いやリスクを容認できるかを判断するのが大切です。
結婚前に知っておいてほしいことを2つ紹介します。
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目次
1:相手の価値観や金銭感覚
まず確認してほしいのが相手の価値観や金銭感覚です。
結婚生活は夫婦の協力なくして成り立ちません。
特にお金の使い方に夫婦間で相違があると、生活に悪影響を及ぼします。
結婚前に「お金の話」を嫌がるのはパートナーとして心配
結婚前に、次のことについて相手の考えを聞いてみましょう。
・ 貯蓄、投資
・ 結婚後の家計運営
・ ほしい子どもの数や子育て費用、教育費
・ 趣味や娯楽にかけるお金
・ 家事分担や家事の外注費用
これらは結婚後のライフイベントであり、お金とも密接につながっています。
結婚するにあたってこのようなお金の話を避けたがる人は、正直、信用できません。
どこか地に足がつかず、結婚後に起こる面倒事から逃げる恐れがあるためです。
相手がそのような人な、ら結婚を考え直した方がいいかもしれません。
相手と金銭感覚がかけ離れている場合
金銭感覚がかけ離れている場合も、結婚生活がうまくいかない可能性があります。
たとえば
です。
結婚生活でもお金のトラブルが多発する可能性があります。
金銭感覚は幼いころから体に染みつきます。
結婚しても相手に合わせて容易に変えられるものではなく、これまでの生き方を根本から変えるほどの意識が必要となります。
また、相手の金銭感覚を変えるのは困難であり、妥協点を見つけることが難しいのも確かです。
年配の人は「同じ生活レベルで育った人と結婚する方がいい」とよく言いますが、それは経験上「金銭感覚が違う相手とはうまくいかないこと」を知っているからです。
相手と金銭感覚がかけ離れている人と結婚する場合は、相当な覚悟が必要となるでしょう。
2:お互いの状況と金銭問題
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お互いの状況についても、結婚前に知っておく必要があります。
そこに問題があれば結婚生活に影を落とす可能性があるからです。
特に、生活に欠かせないお金がからむ問題については、結婚前からよく話し合う必要があります。
前の配偶者との子どもがいるか
自分や相手に前の配偶者との子どもがいれば、結婚初日からその子どもの養育費や教育費が発生します。
それを承知で結婚する場合は、今後のマネープランや子どもの教育についてよく話し合うべきです。
それでも、相手の子どもやその子を育てるための支出に抵抗がある場合は、その人との結婚をあきらめるのも1つの選択肢です。
お互いの年齢
相手と自分の年齢も、その後の結婚生活を左右するカギとなります。
たとえば40代以上での結婚出産の場合、定年後も子どもの教育費がかかることが予想されます。
それにより、老後資金が捻出できずに困ることもあるでしょう。
今後の働き方や教育資金や老後資金についてよく話し合い、早くからリスクに備える必要があります。
お互いの家族の経済状況
実家の家族の経済状況も、重要なポイントです。
法律では、親兄弟の扶養義務が定められています。
パートナーが家族への金銭的援助を行なっている場合、結婚後の家計にダメージを与えるかもしれません。
それを覚悟の上で結婚する必要があります。
パートナーの家族への金銭援助を容認できない場合は、結婚生活がうまくいかない可能性も出てくるでしょう。
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現住所と実家との距離
結婚後に発生しやすい金銭面での問題として、夫婦の実家が現住所から遠いことも挙げられます。
知人の話ですが、実家が飛行機だけで2時間の遠方にあり、親子4人で帰省すると20万ぐらいになるそうです。
それが理由で、帰省するしないの夫婦げんかになることもあると聞きました。
結婚後に生じる夫婦間トラブルを防ぐために、結婚前に今後の帰省費用や希望する帰省の頻度についても話し合っておきましょう。
お金の専門家に相談するのもひとつ
結婚生活に大きな影響を及ぼすのが金銭問題です。
不安がある場合は、お金の専門家に相談するのも1つの方法です。
有料の場合が多いですが、専門家は結婚後のライフプランをもとに、それぞれに合ったマネープランを提案します。
また、家計をうまくやりくりするヒントも教えてくれるでしょう。
結婚するにあたって2人でアドバイスを受ければ、少なくとも金銭面での不安は減ります。
せっかく縁があって結婚するのですから、結婚生活の話やそれと密接に関係するお金の話は、夫婦でしっかり向き合ってよく話し合いましょう。
お互いの意見を寄せ合いながらベストな方法を見つけられると良いですね。(執筆者:大岩 楓)