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フリマアプリの販売手数料が悩ましい

家の不用品など、「何かを売りたい」と思っている方の多くは真っ先にフリマアプリのメルカリを思い浮かべるのではないでしょうか。
確かにメルカリはユーザー数日本一、売るのも買うのもメルカリなら間違いありません。
しかしながら、メルカリで商品を販売すると、商品代金の10%が手数料として引かれます。
手数料は商品が売れるたびにかかりますので、たくさん売れば売るほど、この手数料の積み重ねが痛くなってきます。
売り手側の中にはメルカリではなく、販売手数料の低いラクマでの出品を検討している方もいるのではないでしょうか。
今回はメルカリとラクマの手数料を比較して、どのくらい違いがあるのか解説します。
併せて、ユーザー数の少ないラクマで商品を売るコツも解説しています。
2020年2月時点でのメルカリとラクマの手数料
2020年2月現在、メルカリとラクマの販売手数料は次のようになっています。
メルカリ:
商品代金の10%
ラクマ:
商品代金の3.5% + 税
ラクマの「3.5% + 税」という手数料が少しややこしい
2019年10月の消費増税のタイミングで、ラクマは手数料をわずかに値上げしました。
以前は商品代金の3.5%(税込)でしたが、現在では商品代金の3.5%(税別)となっています。
何が違うのか一見わかりにくいですが、3.5%の販売手数料に対して「税込」から「税別」に変更されたのです。
ラクマがなぜこのようにややこしい書き方をしているのかは分かりませんが、3.5%の販売手数料に対して10%の消費税が加算されます。
こうして文字にするとますますややこしいのですが、
ということです。
1万円の物を販売したら385円が販売手数料として差し引かれるわけです。
このようにラクマは販売手数料を多少値上げしたものの、それでもメルカリの10%に比べると半額以下です。
売れば売るほど6.15%の手数料差が大きくなってくる

1万円の商品を売った場合の販売手数料は
ラクマ:385円
615円もの差は大きいですよね。
もちろん売れば売るほどこの差は大きくなるため、同じ値段の商品ならラクマで売れば売るほど得をする計算になります。
1万円で615円ということは、累計10万円売ったら6,150円も変わってくるのです。
累計100万円売ったら6万1,500円もの差が出てきます。
そのため、商品を売るなら販売手数料の安いラクマがおすすめなのです。
そこに立ちはだかる「ユーザー数」の違い
一方で残念ながら、ラクマには「ユーザー数が圧倒的に少なくて商品が売れにくい」というデメリットがあります。
細かい数字については別の記事で解説していますが、経験から言うとメルカリはラクマの5~10倍近く商品が売れやすいのです。
裏を返せば、ラクマは売れにくいから手数料を抑えてメルカリとの差別化を図っているとも言えます。
しかし、どんなに手数料が安くても商品が売れなければ意味がありません。
「手数料が安いからラクマで」と単純に考えるといつまでたっても商品が売れない、という状況に陥るかもしれません。
高額で人気の商品はラクマで売ろう
メルカリに比べて売れにくいというデメリットがあるラクマですが、商品によってはこのデメリットを限りなく小さくできます。
例えば「ゲーム機」や「最新家電」といった「高額で人気のある商品」です。
これらは絶対にラクマで売るべきです。
ゲーム機や家電は需要が高く、しかも基本的に高額な品が多いため、たくさんの人が1円でも安い商品を求めてあちらこちらのサイトやアプリで商品を探します。
メルカリはもちろん、ラクマも例外ではありません。
・ 楽天
・ Yahoo!ショッピング
・ メルカリ
・ ラクマ
このように、端から商品を検索して探す人が多いのです。
洋服などの場合にはこのように検索する人はあまりいませんが、ゲーム機や家電になるとこういったユーザーが結構いるのです。
つまり、ラクマでもそれなりに多くの人に見てもらえるわけです。
さらに、相場が不安定な他の商品と違い、ゲーム機や家電は店舗やネットでも中古市場の価格がある程度安定しているのです。
洋服などは店によって定価の半額以下になることもありますが、ゲーム機や家電品は定価の半額以下になることはそれ程ありません。
最新のものであれば、だいたいどこのお店も同じような値段設定で多少安かったり高かったりするくらいです。
その市場相場より安く出しておけばラクマでも即売れる可能性が高いのです。
また、手数料が安いラクマであれば、
といった戦略も可能なのです。
ラクマでもすぐに売れるもの
・ 人気のブランド製品
・ トレーディングカードゲームのレアカード
・ 品薄のトレンド商品
こうした人気のある商品はラクマでも確実に見てもらえてすぐに売れるため、「手数料が安い」というメリットだけを受けられます。
需要が高ければ「ラクマ」で売る

増税のタイミングでラクマの販売手数料はわずかに上がりましたが、それでも3.85%と、10%かかるメルカリに比べれば半分以下です。
その分ユーザーが少なく一般的な商品は売れにくいのですが、ゲーム機や家電などは人気があり、需要の高い商品であれば問題ありません。
3万円のゲーム機を売った場合の販売手数料はメルカリなら3,000円ですが、ラクマなら1,155円、1,845円も得をするのです。
売れば売るほどこの手数料の差で得をするため、売りやすいものはできる限りラクマで売っていくとよいでしょう。(執筆者:菊池 貴弘)