新しい年、年度末や年度始め、そして令和という元号になってもうすぐ1年がたちます。
さまざまな節目の時を迎えると、それを機に新たにスタートさせようと思っている物事も増えますよね。
そのような時に、ちょっと気になるのは吉日や凶日といった暦(こよみ)です。
結婚式などのお祝い事はもちろんですが、何かを始めるのに吉とされる「一粒万倍日」や、金運アップの日とされる「寅の日」、「巳の日」など知っておきたい吉日・凶日はいろいろあります。
また、吉日が重なることで運気がグッと上がる効果もあるので、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。
今回は、金運や財運を高めるものを中心とした吉日や重なると効果が半減する可能性もあるという不成就日などをピックアップして紹介します。
目次
最初は小さくても、いつか万倍に膨らむと言われる開運日「一粒万倍日」

「一粒万倍」には、最初はたった一粒の小さな籾でも、成長すれば万倍に実る稲穂になるという意味があります。
今はまだ手元にはわずかなものしかなくても、それが何倍にも膨らむ可能性を秘めた縁起の良い日と言ってよいでしょう。
さまざまなことをスタートさせるのにも適した日とされ、お金を出すことも吉と言われています。
また
とも言われています。
「一粒万倍日」に向いていること
「一粒万倍日」に向いていることは、次の通りです。
・ 開店、開業
・ 仕事始め
・ 結婚
・ 銀行口座の開設や出資
・ 財布の新調
・ 宝くじの購入
・ 納車
・ 種まき
「一粒万倍日」に向いていないこと
反対に、この日に向いていないことは次のようなことです。
・ 借金
・ クレジットカードでの支払い
・ 人から物を借りる
一粒が万倍になるということから、良いことだけではなく悪いことも増えてしまいます。
「苦労の種を増やす」という一面も持ち合わせているので、金銭や物を借りる場合には「一粒万倍日」を避けたほうがよいでしょう。
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「一粒万倍日」
今年2020年と来年2021年の「一粒万倍日」は次の通りです。
【2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「一粒万倍日」】

「一粒万倍日」と重なると効果がアップする日
冒頭で触れた通り、吉日が重なると運気がグッと上がる効果があると言われています。
ここでは、「一粒万倍日」と重なると効果がアップする日について紹介します。
「寅の日」

「金運招来日」とも言われる「寅の日」は、金運を呼び込む縁起の良い日として知られています。
その体の色が黄金色であることから、トラはまさに金運を象徴する生き物とも伝えられています。
また、古来から「千里を行って千里を帰る」とされ、
「旅行などに出発すると無事に帰って来られる」
とも言われています。
「寅の日」に向いていること
・ 財布の新調や宝くじの購入
・ 旅行
などには向いています。
「寅の日」に向いていないこと
・ 婚礼(実家に戻って来てしまう=離婚)
・ 葬儀(亡くなった人が戻って来てしまう)
には不向きとされています。
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「寅の日」
今年2020年と来年2021年の「寅の日」は次の通りです。
【2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「寅の日」】

「巳の日」

金運・財運アップや芸事の上達、学業成就のご利益があるとされる福の神が弁財天です。
十二支のひとつである巳(ヘビ)は弁財天の遣いであるとされ、この日に願い事をすると弁財天に届くと言われています。
そもそもヘビ(特に白ヘビ)も商売繁盛や金運を高めるといった幸運を招くとして崇められてきました。
「巳の日」は12日ごとに巡ってきますが、
ことで知られており、弁財天を祀る神社では祭事が行われています。
「巳の日」に向いていること
「巳の日」、「己巳の日」は、
・ 銀行口座の開設
・ 出資
・ 宝くじの購入
・ 財布の新調
など金運全般に吉とされています。
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「巳の日」「己巳の日」
今年2020年と来年2021年の「巳の日」、「己巳の日」は次の通りです。
【2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「巳の日」「己巳の日」】

「天赦日」

日本の暦の上で最高の吉日とされる「天赦日」は、
と言われています。
「天赦日」に向いていること
・ 結婚
・ 入籍や出生届の提出
・ 引っ越し
・ 開店・開業
・ 財布の新調
・ 宝くじの購入
などだけではなく、
・ これまでになかなか踏み出せなかったこと
・ チャレンジしてみたいこと
などを始めるのにも吉とされています。
です。
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「天赦日」
今年2020年と来年2021年の「天赦日」と重なる「吉日」は次の通りです。
【2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「天赦日」と「吉日」】

何事も成就しないとされる「不成就日」には要注意

縁起の良い日がある一方、当然ながら良くない日もあります。
「不成就日」
「何事も成就しない」と言われる凶日です。
・ 結婚
・ 入籍
・ 子どもの命名、
・ 引っ越し
・ 契約
・ 願い事
・ 芸事始め
等々、とにかく「事を起こすこと」に向きません。
「一粒万倍日」の真逆の効果があると言えば分かりやすいでしょう。
では、この「不成就日」と「一粒万倍日」が重なった日はどうなるのでしょうか。
これには諸説あり、「一粒万倍日」と重なるとプラスマイナスゼロになるという説や「一粒万倍日」の力が半減してしまう説、また「不成就日」のパワーを高めてしまうという説もあります。
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「不成就日」
今年2020年と来年2021年の「不成就日」は次の通りです。
【2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の不成就日】

一粒万倍日を上手に利用するためのポイント
まずは、次の3つを頭に入れて、あとはカレンダーを見ながら判断してみるとよいでしょう。
特に金運アップが見込まれる
「一粒万倍日+天赦日」:
最高で最強の開運日
「一粒万倍日+不成就日」:
「一粒万倍日」のパワーが弱まる可能性がある日
2020年(令和2年)・2021年(令和3年)の「吉凶日」
最後に、ここまでを踏まえた、今年2020年と来年2021年の「吉凶日」をお伝えしましょう。
【2020年(令和2年)の「吉凶日」】

【2021年(令和3年)の「吉凶日」】

吉凶日に縛られるのではなく前向きに捉える
吉日や凶日を気にしすぎて、身動きが取れなくなってしまうのは困りますが、日程に余裕がある、もしくは日にちの変更に問題がないという場合であれば、こういった吉凶日も視野に入れてみるとよいかもしれません。
時には少し欲張りになって、運をたくさん呼び込んでみてはいかがでしょうか。(執筆者:藤 なつき)