一見難しいことに思えますが、京都市が平成29年度の調査をもとに試算したところ、1世帯が1年間に廃棄する「食べ残し」と「手つかず食品」の費用は約6万1,000円だったそうです。
ということは、買ったものを捨てることなく食べきったら、今の暮らしを変えなくても月5,000円ほど節約できるかもしれません。
もっと食材の在庫を見やすく・わかりやすくするために、自宅にあるもので収納グッズを3つ作ってみました。
目次
収納グッズは数がいるからお金がかかる
わが家で1番気になっていたのが、冷凍庫です。
安く購入した商品を腐らせることなく食べきるため、日々大活躍しています。
これまでは100均で購入したかごを組み合わせて食材を分けて保管していましたが、かごの長さや幅が冷凍庫のサイズにうまく合いません。
分類して入れてはいるのですが、大きさが統一できていないせいか、どうも雑多になり探すのに時間がかかるのがプチストレスでもありました。
新しく買い直そうかとも思いましたが、整理グッズは想像以上に数が必要で、せっかく買っても使い勝手が思い通りではないこともしばしばあります。
節約するために収納を見直しているのに、片付けにお金をかけてしまっては本末転倒になってしまいます。
1. 意外に使える「紙袋」

そこで思いついたのが、お店で商品を入れてもらった紙袋を使う収納方法です。
高さを冷凍庫に合わせて切って、切り口を折るだけで細長い箱のようなものができます。
たったこれだけですが、2つの紙袋はわが家にはぴったりのサイズでした。
上部を折り返して厚みをもたせると安定しますし、袋の下部を使うため店名などの印刷部分も少なく、悪目立ちすることもありません。

肉・魚ゾーンと野菜ゾーンに分け、肉と魚の仕切りにはブックエンドを利用しました。
在庫が一目瞭然になったうえ、縦長の仕切りになったことで新しいものを奥から入れるようになり、自然と賞味期限が近いものを先に手に取れるようになりました。
湿気に弱くヘタってしまうのでは、と心配しましたが、1か月近くたった現在も十分役割を果たしています。
ただし素材は紙で柔らかいので、1日に何度も出し入れするようなところには向きません。
2. 汚れることが多い野菜室には「ビニール製の袋」

ユニクロの清潔感のある白い袋は、袋に張りがあり、野菜室の整理におすすめです。
しかも白だと、野菜が際立つため残量がわかりやすく、汚れも目につきやすいというメリットがあります。
収納グッズを冷凍庫に2つ・野菜室に3つ新しく用意していたら、100均でも500円以上はかかります。
しかしこの方法なら切って折るだけ、しかも0円で準備ができるため、ストレスも半減しました。
3. 多様な使い方ができる「クリアファイル」

子どもが学校や塾からいただいたクリアファイルが、わが家には大量にあります。
紙を保管していただけですから大して汚れていませんし、材質はしっかりしていて柔軟性もあります。
捨てるにはもったいないと、切って丸めてホチキスで止めてみました。

互いをホチキス止めしておくことで、冷蔵庫のポケット部分にマヨネーズやケチャップを自立させられます。
定位置が決まる上、透明なファイルを使えば残量も一目で把握できるため、買い時を逃さなくなりました。
衣類の整理にも使えます

クリアファイル収納なら、大きさや高さは自在に決められるので、靴下や下着、Tシャツなど、衣類の保管にも使えます。
一目で手持ちの数が確認できるため、買いすぎ防止にも一役かっています。
捨てる前にひと工夫
近ごろは、100均やプライベートブランドの商品など、安くても機能的でおしゃれな収納がたくさん販売されています。
それでも、塵も積もれば山となります。
今回筆者は9つの収納を作りましたが、もし全て100均で収納グッズを買っていたら1,000円近くかかったことになります。
家にあるものを利用すれば、自分の思い通りにカスタマイズすることが簡単ですし、たとえ失敗してもコストはかかりません。
自宅にあるものでぜひ試してみてください。(執筆者:吉田 りょう)