新年度がスタートする4月から職場に復帰したり、新たにパートなどの仕事を始めるという方も多いのではないでしょうか。
4月は子どもの進学や進級が重なることもあり、3月から4月にかけてなにかと慌ただしくなります。
3月は新年度の準備であっという間に過ぎてしまいますが、実は新年度に向けて家計を見直す絶好のタイミングでもあるのです。
どんなに忙しくても、新年度が始まる前までには家計を1度見直し、組み直してみましょう。
家計の見直しをせずに4月を迎えてしまうと、予想以上の出費がかさんで家計のバランスが大きく崩れてしまうことがあります。
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目次
進学や進級で家計の支出が大きく変わる4月
子どもが進学や進級をする4月は、家計が大きく変わるときです。
特に、高校や大学へ進学、または受験を控えた学年に進級した4月からは、子どもの教育費が一気に跳ね上がり家計のバランスが大きく変わります。
高校進学の場合は、これまでよりも
・ 修学旅行の積立金
・ 部活費
などが予想以上に高くなります。
もちろん、大学に進学した場合には、前期と後期に納める学費が100万円単位となるため、家計の他の費目にしわ寄せが生じるでしょう。
また、進級の場合にも、学年が上がるにつれて塾代や教材費が高くなるので、教育費が家計内で占める比率はグッと高くなります。
教育費が増えると、どうしても他費目の予算をはじめ、家計全体のバランスを見直す必要が出てきます。
昨年度の家計をきちんと振り返りながら、新たな支出予定にしっかりと備える必要があるのです。
新学期からの支出の見通しが立つのは3月
3月になると、新年度から増える支出の詳細がほぼ明らかになります。
例えば、子どもがまだ小さい家庭の方が職場や仕事に復帰する場合、
・食費や通信費もかかる
・小遣いなどの流動費の支出もこれまでよりも増える
ことが予想できます。
また、子どもの進学であれば、3月には入学後の校納金や年間教材費の金額が通知されるので、毎月の最低限必要な教育費を把握できます。
進級の場合でも、新学年で使う教材や必要な学用品はもちろん、新学年に応じた塾の費用もほぼ確定してくる時期になります。
増える支出の予想をしっかりと立てておかなければ、家計の費目予算では対応できなくなるだけでなく、4月早々に赤字家計へと転落してしまう危険性があります。
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予期せぬ出費に備え予備費に余裕を
4月からの家計を組み直すときには、
ようにしましょう。
子どもがいれば、予算どおりに支出が収まるとは限りません。
夏休みや冬休みの講習、部活の遠征参加、個人申込みの模試や検定の受験を希望することもあれば、学校や塾から教材費やイベント参加費用として突然集金されることも少なくないからです。
しかし、予備費を準備しておけば、予期しない突発的な出費にも家計の負担なく対応できます。
また、もし予備費が残った月があれば、家計残金としてきちんと貯蓄へと回しておくことも大切です。
予備費が増えれば増えるほど突然の出費にも柔軟に対応することができるので、気持ち的にも余裕が持てるようになります。
不安のない家計で新生活をスタート
4月からの新しいスタートが楽しみな反面、環境や生活リズム、経済的な変化への不安も感じてしまうかもしれません。
しかし、新しい生活に合った家計に組み直しておくだけで、支出への不安をかなり軽減させることができます。
4月からの新しいスタートを新しい家計体制でスムーズに迎えられるように、3月のうちにしっかりと家計の見直しと組み直しをしておきましょう。(執筆者:花見 結衣)