日常生活において必須のアイテムとなった自動車ですが、自動車の構造を知らずに乗っている人は少なくありません。
自動車は車検やメンテナンスなど、プロの手でしっかり整備されたものと考えているからです。
そのため、
ということに気づきません。
しかし、車のメカニックについて素人であっても、ちょっとした心構えでガソリンは節約できます。
今回は、車に詳しくなくてもできる「ガソリンの節約方法」についてご紹介していきます。
目次
1. タイヤの空気圧を適切に保つ

自動車のメンテナンスで、意外に目が行き届いていないのがタイヤです。
タイヤももちろん整備はされています。
しかしタイヤにかかる負荷は重く、特に空気圧はこまめな点検が必要です。
空気圧が下がるとガソリンの減りが早くなる
タイヤの空気圧が低くなっていると、どのような現象が起こるのでしょうか。
タイヤは地面に対して沈み込み、接地面積が大きくなります。
例えば自転車に乗ったとき、タイヤの空気が少なかったりパンクしていたりする状態でこぐと、ペダルがかなり重くなります。
自動車のタイヤにもこれと同じ現象が起きるため、加速するためにより多くの力が必要になります。
その結果、多くのエネルギーを消費しなければならず、燃費が悪くなります。
どのくらいガソリン代を節約できるのか
タイヤの空気圧が低い自動車は、通常のガソリンより1Lあたり5円程度余分にお金がかかるといわれています。
例えば、リッター20kmの自動車を所有していたとします。
ガソリン1L146円の計算で、5,000kmを走行した場合は、
となります。
一方、空気圧の低いタイヤで走行し続けた場合では、
となり、その差額は1,250円です。
タイヤの空気圧をしっかり管理していれば、年間1万km走行する人であれば、2,500円の節約が可能です。
タイヤの空気圧はガソリンスタンドでチェックできますので、1か月に1度は空気圧を測ってください。
2. エンジンオイルを交換する

車検の時には必ずチェックされているエンジンオイルですが、車検だけで安心して、普段の確認を怠ると余計なガソリン代がかかってしまいます。
エンジンオイルが汚れてくると、エンジンの性能が低下して燃費が悪くなるのです。
交換の頻度
車種によって交換時期は違いますが、車検の時などにメンテナンスをすれば、ステッカーに次回のオイル交換時期を記載してくれているので確認しましょう。
基本的なガソリン車の場合は1年ごと、もしくは1万5,000km走ったら交換します。
ターボ車は、半年ごとか5,000km、ディーゼル車は1年ごとか1万km走ったあたりが交換時期です。
オイルフィルターもエンジンオイルの交換2回につき、1回のタイミングで交換をするのが効果的です。
交換は自動車を長持ちさせる
エンジンオイルには、自動車の心臓ともいえるエンジン部分を支えるさまざまな役割があります。
・ 冷却
・ 清浄
・ 防錆
常に安定したエンジンオイルを使うことでこれらの役割がしっかりと果たされ、結果として自動車を長持ちさせることが可能です。
エンジンオイルを交換せずに乗り続けると、エンジン部分の異音や、最後にはエンジンが焼き付いて動かなくなってしまう場合もあるので、自動車を長持ちさせるためにもエンジンオイルの交換時期に注意しましょう。
日頃の点検が節約につながる
自動車の構造は複雑で、整備工場やディーラーに任せきりという人は少なくありません。
自動車全体のメンテナンスは、素人では難しいです。
しかし、日頃からの小さなチェックが燃費を良くして、節約になりエコにつながります。
タイヤの空気圧やエンジンオイルの交換時期の確認は、女性でも簡単にできます。
今日からでもこれらのチェックをして、ガソリン代を節約しましょう。(執筆者:河野 みゆき)