安全確保に必要な事だとは分かっていても、休校措置が急に決まり、パートで働いているママにとっては負担が大きいのが実状です。
特に低学年の子供がいる家庭は、1人でお留守番させられない一方でパートを休んだら収入が減ってしまうと頭を抱えてしまっていることでしょう。
さらには、休校がきまったタイミングで休園を決めた幼稚園も多数あります。
家に子供とずっと引きこもっていては、収入がないうえに食費や光熱費などの出費が増えてしまいます。
こうしたママたちが困らないように、チェックしておきたいポイントを紹介します。

目次
1. 学校開放や学童でのお弁当提供
まずチェックしたいのが、通学している学校や学童の状況です。
休校措置がとられたあとも、学童は基本的には運営されています。
ただし、学童に預けるときには長期休暇と同じ扱いになるので、お弁当と水筒がマストです。
お弁当を作る手間や食材費も毎日となると予想以上の出費になります。
それぞれの学童によって内容は異なりますが、学童によってはお弁当を格安で提供してくれるところもあるのです。
また、普段学童を利用していない子の場合には、学校開放など日中に子供が行ける場所がないかチェックしておきましょう。
ちなみに、わが家の長男の通う学校では、低学年の児童に限り9:00~15:30まで学校にいることができます。
15:30まで学校にいてくれれば、普段の下校時間とほぼ同じなのでパートをしていても問題はありません。
学校開放をしてくれているか、対象の学年が設定されているのかなどは、それぞれの市町村によって異なります。
自治体のホームページや、学校からのお便りをしっかりチェックしておきましょう。
2. 職場の環境や支援サービスをチェック
休校が発表されてから、それぞれの会社やお店によって独自の措置をとっているところもあります。
まず話題になっているのが、在宅勤務です。
リモートやテレワークで業務をおこなうというものですが、このような業務についているパートさんは少数派でしょう。
私の周りでも、働いているママの職場の多くはサービス業です。
スーパーや雑貨屋、レストランなどサービス業に従事している人が多いのです。
そのような人も、職場での情報をこまめにチェックしておきましょう。
子連れ出勤可能になっていたり、休校で休んだ分の補助が出たりするので、見逃すと損をしてしまいます。
パートさん同士の情報交換も重要です。
休みの人が交代で子守をしているという話しも珍しくありません。
ふだんからコミュニケーションをとっておくようにしておくと安心です。
他にも、いろいろな企業がスタートした支援サービスもチェックしておきましょう。
あるカラオケチェーン店では子供用のカレーを100円で提供したり、大手牛丼チェーン店などでは12歳以下の子供に向けてお持ち帰り用のお弁当を通常価格よりも安くして販売しています。
給食がなくなって昼食代がかさんでしまっている時には、とてもありがたいサービスといえるでしょう。
3. 未就学児は認定号数がキーポイント
学校の休校措置が発表されてから、幼稚園や認可外保育園などでも休園措置が取られているところも多くあります。
幼稚園が休園となると登園している間に働いていた短時間勤務のママにとっては大ダメージです。
「短時間しか働いていないから…」とあきらめる前にチェックしておきたいのが「認定号数」です。
保育園や幼稚園に通っている子供は、利用するにあたって市町村から認定を受けています。
その認定には区分があり、1号、2号、3号に分類されます。
簡単に説明してしまうと、
2号は、3歳以上で保育を必要とする事由に該当する子(家庭保育ができない環境にいる子、共働きや母親の妊娠出産など)
3号は、3歳以下で保育を必要とする事由に該当する子
です。

保育園は2号と3号認定でないと入園できませんが、幼稚園は1号認定でも入園可能です。
最近は幼稚園と保育園が合体したような「こども園」も増えています。
こども園の場合にはどの認定の子でも入園できるのですが、利用できる時間に違いがあります。
幼稚園でも自治体や園によって時間外保育を行っているところもあり、2号認定を受けている子もいます。
この認定号数が、今回の休園措置では重要なのです。
1号認定の場合には休園の際の幼稚園利用はできませんが、
のです。
もちろん自治体や園の方針によっても異なりますが、私の住んでいる地域では、時間外保育を行っている幼稚園やこども園で号認定の子供のお預かりを実施しています。
そのため、ママたちは通常保育と同じ時間で子供を預けることができ、安心して働けるのです。
お弁当や水筒を持参する負担はありますが、お給料が入ってくるという安心感もあります。
ベストな方法を探りましょう
急な休校で戸惑っている人は多いはずです。
祖父母などに預けることができれる人もいれば、頼ることができない人もいます。
少しでも生活の負担を軽減できるように、使えるサービスなどはしっかりチェックしておきましょう。
休校によってお昼代も増えてしまいます。
各企業が提供しているサービスを上手に利用すると子供のために食事を作っていくよりも安く済むことがあります。
ライフスタイルにあわせて、ベストな方法を探しながら乗り越えていくことが大切です。(執筆者:花嶋 紅遥)