生活の中で当たり前にゴミだと認識して捨てているものって多いです。
今回は不用品の全く違う再利用方法についてご紹介します。
「そんな使い方があるんだ!」という、ついつい試してみたくなる再利用方法を厳選してみました。
目次
1. 保冷剤で手作り消臭剤
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冷凍・冷蔵商品を買った際に、ついてくる保冷剤ですが、冷凍庫の中で眠っていませんか?
夏場のお弁当に添えたり、タオルに巻いて体を冷やすのに使ったりと、使い道も多くあることからため込んでいるご家庭も多いことでしょう。
冷凍庫のスペースを取ってしまっている保冷剤を処分ついでに再利用してみましょう。
保冷剤の消臭作用とは?
保冷剤の成分は98%の水分と2%の高吸水性ポリマーであることがほとんどです。
高吸水性ポリマーとは、紙おむつにも利用されている水分を含みやすい物質です。
この高吸水性ポリマーには小さなデコボコがあり、その部分に臭いの吸着効果があります。
消臭剤の作り方
保冷剤の中身を出して、容器に入れ置いておくだけです。
水分が蒸発していくとともに量が減っていき、10cm四方の小さな保冷剤で約1週間から2週間もちます。
筆者宅では、100円均一で買った一輪挿しの花瓶に保冷剤を入れて、造花を差してインテリアとしても利用しています。
保冷剤は透明のゲル状なのでビー玉やビーズを入れて透明の容器に入れるとかわいく仕上がります。
アロマオイルなどを混ぜることで芳香剤として利用することも可能です。
注意点
保冷剤の中でも凍った時に柔らかいものは、水分と高吸水性ポリマーの他にエチレングリコールという薬品が含まれています。
エチレングリコールは人やペットが誤飲してしまうと身体に悪影響を与えてしまう化学薬品です。
エチレングリコールの含まれない保冷剤であっても、高吸水性ポリマーを誤飲してしまうと窒息や腸に詰まってしまう恐れがあるので、子どもやペットの手の届かない場所に置くよう注意してください。
2. 使い捨てカイロで靴のエチケットケア
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冬のお供である使い捨てカイロにも、意外な再利用方法があります。
使い捨てカイロの吸湿・消臭効果
使い捨てカイロには、さまざまな物質が含まれています。
その中でも消臭効果のある活性炭と吸湿効果のある高分子吸水剤が、靴の臭いや湿気を抑えるのに最適です。
使い方
使用後の使い捨てカイロをそのまま靴の中に入れておくだけです。
一晩で靴の臭いと湿気をしっかりと抑えてくれます。
3. 紅茶の出し殻でうがい薬
おうちで紅茶を淹れた際、何気なく捨てているティーバッグでは、うがい薬を作れます。
紅茶の殺菌効果
紅茶に含まれるカテキンは、殺菌効果があります。
このカテキンは二番煎じでも抽出量の変化が少ないため、紅茶を淹れるために利用した後のティーバッグからもカテキンを抽出できます。
作り方・使い方
使用後のティーバッグを、紅茶を淹れる要領で沸騰した熱湯で抽出します。
5分から10分程抽出時間をおいて取り出し、しっかりと冷ましましょう。
きれいに洗浄した容器で保存して2日以内に使い切りましょう。
うがいをする際に、利用することで殺菌効果が期待できます。
4. 食べ物の皮はマルチアイテム
「食べ物は皮に1番栄養がある」なんて言われますが、調理中に皮まで使いきるという人は少ないでしょう。
食べ物の皮は食べる以外にもさまざまな利用方法があります。
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ジャガイモの皮でコンロ掃除
ジャガイモの皮に含まれるサポニンは洗剤に含まれる界面活性剤に似た働きを持ち、油汚れを落とす効果が期待できます。
皮の内側を下にしてコンロに置き、10分~15分放置しておくと油汚れが浮いて簡単にふき取ることができるようになります。
グレープフルーツの皮で上白糖がサラサラに
上白糖は乾燥すると、固まってしまい利用しにくくなってしまいます。
しかし、水分を多く含み過ぎても溶けて固まってしまうため、ちょうど良い湿度を保つ必要があります。
表面の汚れを落としたグレープフルーツの皮を上白糖の中に入れておくと、皮の水分が適度に上白糖に移って、1度固まった物でもサラサラにしてくれます。
リンゴの皮やオレンジの皮でも同様の効果が期待できます。
みかんの皮で手作り入浴剤
みかんの皮を10日から1週間程天日干しして浴槽に浮かべておくと保温効果、消臭効果、リラックス効果が期待できる入浴剤に早変わりします。
みかんの皮にはペクチンやクエン酸などの汚れを落としやすくする成分も含まれるため、入浴後には軽く掃除するだけで浴槽もキレイになります。
ただし、ミカンの皮をそのまま入れてしまうと排水の際に詰まってしまう恐れがあるため、必ずネットに入れて利用しましょう。
筆者宅では子どもが珍しがって触ってしまうため、伝線したストッキングの破れていない方を利用して輪ゴムで口を縛って使っています。
細かくなったものも流れる心配がなく、入浴後にはストッキングでそのまま浴槽の掃除ができるのでおすすめです。
捨てる前にためして
普段捨てちゃうものにも、こんなにいろいろな利用方法があるとは驚きです。
不用品を再利用するのは、エコだけでなく節約への意識を高めることにもつながります。
ただのゴミにしてしまう前に、1度試してみてください。(執筆者:南 理子)