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年々早まるランドセル探し
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少し前まで、ランドセル選びのスタートは夏休みが目安でした。
帰省した時に祖父母と百貨店に行き、ランドセルを購入した人も多いのではないでしょうか。
しかし最近は、入学式の頃にはすでに来年にむけたランドセルのコマーシャルがスタートします。
人気のランドセルはすぐに売り切れてしまうため、好みがある場合は1年ほど前から準備を始めたほうがいいでしょう。
ランドセルはプライスレス
ランドセルは安いもので3万円、高いものだと10万円以上です。
型落ちや中古品で安く購入することも可能です。
「遅くなれば値下げする」と思い込んでいると、
・ 誰も買わなかった高価なランドセル
・ 好みではないデザイン
などしか残ってないことも考えられます。
ランドセルは子どもの進学の喜びや小学校への夢が詰まっているものであり、一概に「安ければいい」とは考えられません。
子どもと相談し、子どもの好みや希望、親の予算と折り合いをつけて、お互いが納得できるランドセルをみつけるためにも春からランドセル選びはスタートしましょう。
価格設定の基準
ランドセルの値段は幅広く、質の違いも大きいですが、値段と質が必ず比例するわけではありません。
コートバンのような革製のランドセルは10万円以上するものもあります。
クラリーノのような人工皮革のランドセルは手ごろな価格帯が多いでしょう。
高いランドセルは、新作であることやブランド価値があることも値段を上げている要因です。
手ごろなランドセルは、大量生産品であることや人工皮革のように物自体に価格を抑えていると考えられます。
また「型落ち品」のように物自体の質はいいけれど売られるタイミングで値段が変わっていることもあります。
ランドセルの質は変わらず、売られるタイミングで値段が下がっているランドセルはお買い得品です。
値段の違い1:材質
革は高価ですが光沢があり、6年間使ってもちぎれることなく、革独特の味が出てきます。
クラリーノのような人工皮革は軽さと豊富な色が魅力です。
ひとつのランドセルには大きく分けて2種類の材質が使われています。
・ 全体の印象を決める「かぶせの材質」
・ 背あてに使われる材質
背あてには、かぶせよりもやわらかく通気性のよいものが使われています。
背負いやすさを重視して作られているランドセルは、背あてにこだわりを持っています。
外からは見えにくい背あて部分にいい材質を使っているランドセルは、使うべきところにお金を使っている「いいランドセル」といえるのではないでしょうか。
値段の違い2:縫製
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職人による手で1つ1つ丁寧に仕上げられたランドセルは高価ですが丈夫です。
ランドセルの扱いが雑な場合は、6年間持たずに縫い目が切れてしまい補修に出したり買い直したりすることもあります。
ランドセルを選ぶとき、革か人工皮革か材質で迷う人が多いのですが、縫製も同じくらい重視したいポイントです。
値段の違い3:ブランド
製造しているメーカーが同じでも、ブランドが違うだけで値段は大きく変わります。
大人ならば「ブランドにお金をかけるなんてムダ」と思うかもしれませんが、ブランドは「そのランドセルを好きになれるかなれないか」のお金には換算できない「ランドセルに対する思い」が関わってきます。
男の子ならばスポーツブランド、女の子ならば好きな服のブランドを欲しがる傾向があります。
ブランドものは値段がとても高いことが多く、型落ち品として値下げ販売されることもあまりありません。
子どもがブランドにこだわるようならば、ポイントで還元される店舗での購入、もしくは状態のいい中古品を検討してみてもいいのではないでしょうか。
使う期間は6年間
筆者がランドセルを買ってもらった時代はバブルであり、コードバンのような高品質で高価なランドセルがバンバン売れていました。
筆者も「売っている中で1番高いランドセル」を買ってもらい、6年間使いましたが、6年使っても新品のようにピカピカだったことを覚えています。
しかし、ランドセルは6年間使うことができれば必要十分なので、それ以上のために使ったお金は「かけすぎたお金」になってしまいます。
6年間使える必要十分なランドセルを選ぶコツは「6年後に古ぼけて見えないランドセル」を選ぶことです。
ランドセルが古く見えるポイント
・ 型崩れ
・ 色落ち
最近の人工皮革はレベルが高く、見た目も革との区別が難しいくらいでシワも出ません。
耐久性もあり、昔のように平たくつぶれたランドセルを背負っている子どもはほとんどいませんが、色落ちはあります。
とくに擦れがちな「ランドセルの端」は色落ちがおこりやすいです。
「傷に強い」ランドセルは、擦れにも強く作られているため、擦れによる色落ちはほとんどありません。
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そのため、長く使っても色落ちや型崩れがなく古ぼけて見えません。
一方、女の子のランドセルに多い鮮やかな色や装飾が多いランドセルは耐久性よりも細部にこだわりを持っていることが多く、使っていくうちに端の色剥げが気になります。
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古ぼけて見えないランドセルを選ぶコツは「こだわりポイント」を見極めることです。
「高いランドセルは丈夫で長持ち」というわけではありません。
「金額が高い理由がどこにあるのか」をしっかりと知ることが、お金をかけるべきところにしっかりとお金を使っている「いいランドセル」を選ぶコツです。(執筆者:式部 順子)