「au PAY」は利用金額の20%、毎週10億円を還元する「祭り」を実施し、一躍注目を集めました。
そんなau PAYですが、祭りの前後にはいろいろと変わることがあります。
変更点で利用者が混乱しないように、今回はau PAYで変わること(変わったこと)を紹介しましょう。
目次
【2020年2月以降】決済・金融関連サービスを「au PAY」に統一

2020年2月以降、auの決済・金融関連サービスが、上記のように「au PAY」ブランドに統一されます。
これは、「au PAY」が単なる決済サービスにとどまらず、アプリ1つで全てのサービスを利用できる「スーパーアプリ」を目指しているからです。
カードデザインも変更
また、カード類は名称変更だけでなく、2020年5月以降はデザインも以下のように変更となります。

ただし、カードのスペックなどに変更はありません。
【2020年3月~4月】auスマートパスプレミアム会員の特典内容が変更

auには月会費372円(税別)の「auスマートパス」と、月会費499円(税別)の「auスマートパスプレミアム」があります。
会費は若干高いものの、auスマホユーザーでなくても契約可能で特典が充実している後者がおすすめです。
ところが、このauスマパスプレミアムの特典内容が、変更されるというのです。
・ ファミリーマートでのau PAY決済で週1回利用可能な平日50円割引クーポン(2020年3月28日で終了)
特に前者は大きな改悪で、au PAY利用時の還元率は「1.5% → 0.5%」と大幅ダウンとなります。
また、毎月3・13・23にauスマートパスプレミアム会員が最大20%還元を受けられる「三太郎の日」がありますが、4月以降はどうなるか分かっていません。
4月から新たな特典がスタートするが
その代わり、4月からは以下の特典がスタートします。
・ ローソンでのau PAY決済で週1回利用可能な平日50円引きクーポン
・ ミスタードーナツでのau PAY決済で週1回利用可能な50円引きクーポン
「au PAY全加盟店で使える100円引きクーポン」が新たな三太郎の日の特典だとすれば、大幅なグレードダウンと言えましょう。
【2020年5月以降】貯まるポイントが「Pontaポイント」に変更

これまで、au PAYを利用して貯まるポイントは「au WALLETポイント」でした。
au WALLETポイントは使い道に乏しいのがデメリットでしたが、2020年5月以降はau PAYで貯まるポイントが「Pontaポイント」になります。
・ 昭和シェル石油
・ ゲオ
・ ケンタッキーフライドチキン
などの加盟店で、Pontaカードを提示すればPontaポイントを貯められ、使うことが可能です。
もちろん、au PAYで貯まるPontaポイントも加盟店で使えます。
【2020年3月3日より】ポイントプログラムが「ステージ制」に

2020年3月3日より、ポイントプログラムに「ステージ制」が導入されました。
前月までの3か月間を集計期間とし、auのサービスを利用するほどステージが上がります(毎月3日にステージが確定)。
ステージが上がると、翌月3日までポイントが貯まりやすくなる、というものです。
こちらのポイントプログラムも、2020年5月以降は「au WALLET ポイントプログラム」→「au ポイントプログラム」と名称変更されます。
新ポイントプログラムの内容
ステージ・必要なスコア・特典の内容は、以下の通りです。

次に、対象のauサービスと加算されるスコア数を、au PAY関連サービスだけで見てみましょう。

「au PAYマーケット」の利用がお得のポイント
このポイントプログラムのカギとなるのは、やはり「au PAYマーケット」でしょう。
1度に多くのスコアを獲得できるだけでなく、ステージアップすればau PAYマーケットでのポイント還元率もアップするのですから。
長期優待ポイントは、auとの契約年数や契約プランに応じて還元ポイントが変動し、各ステージとも
・ 16年以上契約
を満たすと最高ポイントが還元される仕組みで、auと契約していない人は対象外です。
【2020年4月より】auかんたん決済チャージ(三菱UFJニコス)がポイント対象外に

「auかんたん決済」とは、月々の通信料金と一緒にショッピングの代金などを支払い可能なサービスです。
au PAYの残高へのチャージもかんたん決済経由で行え、利用したクレジットカードのポイントも貯まりました。
しかし、三菱UFJニコス発行のカードでは、2020年4月1日以降、auかんたん決済チャージをしてもカードのポイントが貯まらなくなり、2重取りが封鎖されるのです。
1.2%のポイント還元を受けられる「リクルートカード」(VISA/Mastercard)のほか、
・ JQ CARD
・ JALカード(DCカードブランド)
・ シェルスターレックスカード
など、人気のカードが軒並みポイント対象外となります。
おおむね「改悪」のau PAY、利用の際は注意しよう
au PAYの主な変更点を時系列でまとめてみました。
・ 3月末:スマパスプレミアム会員の +1%還元が終了
・ 4月:三菱UFJニコス発行カードによるauかんたん決済チャージがポイント対象外に
・ 5月以降:au PAYのカードデザインが変更
・ 5月以降:貯まるポイントが「Pontaポイント」に変更
4月以降の「三太郎の日」がどうなるのか不明なのを含めて、おおむね改悪といえます。
これからのau PAYは、純粋にポイント還元というよりも、クーポン割引やキャンペーン用、ステージアップやPontaポイントを貯める手段として利用するのが良いかもしれません。(執筆者:角野 達仁)