2020年1月末、オリコカードが離脱してから音信不通となった「Visa LINE Payカード」は、東京オリンピックが延期となったこともあり、このままフェードアウトかもと思っていました。
しかし、「2020年4月より申込の受付開始」との知らせが飛び込んできました。
この記事では、カード発行までのスケジュールやカードの特徴などを、今、分かる範囲で紹介します。
目次
「Visa LINE Payカード」、4月下旬より申込の受付開始!
Visa LINE Payカードは、LINE Pay・Visa・オリコカードが提携して、以下のスケジュールで発行する予定でした。
1. カード申込告知の受取(2019年8月~9月)
2. カード申込の受付(2019年10月下旬)
3. カード発送(2020年1月)
しかし、2020年1月にオリコカードが提携から抜けたことにより、メドが立たなくなってしまいました。
三井住友カードを迎えて申込の受付開始

そこで、オリコカードに代わって三井住友カードが提携に加わることで、申込のメドが立ちました。
新たなスケジュールは、以下の通りです。
2. カード申込の受付(2020年4月下旬)
3. カード発送(2020年6月~7月?)
今回決定したスケジュールは「2.カード申込の受付」であり、「3.カード発送」については書かれていません。
当初の「2→3」の期間が2~3か月なのを考えると、変更後のカード発送は2020年6月~7月くらいではないでしょうか。
先行案内の申込者が優先的に申込可能
Visa LINE Payカードは、誰でもすぐに申し込めるわけではありません。
先ほどの「1. カード申込告知の受取」を行った方に、優先的に案内が通知され申し込めます。
申込は「LINE Pay」からのみ可能で、三井住友カードの公式サイトや電話など、その他の方法では申し込めません。
一般の方の申込については、4月20日以降に発表の予定です。
Visa LINE Payカードの特徴を解説
Visa LINE Payカードの特徴については、従来発表された情報から変わっていないところが多いです。
以下の記事で、ある程度の参考にしてください。
ここでは、Visa LINE Payカードの特徴を、変更点・追加情報を中心に紹介しましょう。
デザインは「オリンピック」「スタンダード」の2種類

先行で発行されるのは、「東京2020オリンピックエンブレムデザイン」の予定です。
赤と青の2カラーがあり、先着順の数量限定となっています。
本家三井住友カードと同様に、カード裏面にカード番号(横1列表記)・有効期限が記載されていて、スマートです。
表面にはオリンピックエンブレム、裏面には「VISA」のロゴが輝いています。

オリンピックデザインから少し遅れ、2020年6月頃から申込受付開始予定となっているのが、「スタンダードデザイン」です。
緑・白・黒・オレンジの4カラーで、カード裏面にカード番号(横1列表記)・有効期限が記載されているのは変わりありません。
ただし、こちらは表面に「VISA」のロゴ、裏面に鳥のホログラムがあります。
条件付きで年会費無料
Visa LINE Payカードの年会費は、初年度無料です。
2年目以降も、年1回以上のカードショッピング利用で翌年度の年会費が無料になります(利用がない場合は税別1,250円の年会費)。
比較的クリアしやすい条件です。
追加カードもあり
Visa LINE Payカードには家族カード・ETCカードも付帯できます。
家族カードの年会費は1人目が無料、2枚目以降は税別400円です。
ETCカードの年会費は税別500円ですが、1回でも利用すれば翌年度の年会費はかかりません。
家族カード・ETCカードとも、再発行手数料は税別1,000円です。
ポイント還元率は3%

Visa LINE Payカードでショッピングをした際のポイント還元率は3%です。
基本還元率は1%ですが、2021年4月30日までの期間限定で+2%となり、合計3%のLINEポイントが貯まります。
2021年5月以降の還元率は、まだ分かっていません。
ただし、LINE Payのアカウントへクレジットカードを登録しないと、ポイント還元を受けられないので注意しましょう。
チャージ不要でLINE Payを利用可能

LINE Payアカウントにクレジットカード登録すると、LINE Pay(コード決済)の利用前にチャージをしておく手間がありません。
「チャージ&ペイ」と呼ばれるもので、5月1日よりサービス開始が予定されています。
LINE Payの利用代金をクレカの引落口座から引き落とす形をとるようです。
チャージ&ペイを利用してもLINEポイントは貯まりますが、カードショッピング利用時の還元率とは異なります。
以前の発表では「マイカラー基本還元率+1%」となっており、それを踏襲するかもしれません。
海外向きではないかも
Visa LINE Payカードは、あまり海外向きではないかもしれません。
海外向きと捉えられるのは、Visaブランド・タッチ決済くらいです。
海外旅行保険・ショッピング保険が付帯していないので、保険付帯のクレカを用意する必要があります。
国内での再発行手数料が1,000円なのに対し、海外での緊急再発行手数料は1万円です。
さらに、発行会社である三井住友カードは、海外事務処理手数料(海外ショッピングの際に発生する手数料)が2.2%にアップしました。
Visaの為替レートはMastercardやJCBよりもよくないといわれており、海外ショッピングが最も高額になる組み合わせです。
まだ油断できない「Visa LINE Payカード」
Visa LINE Payカードが、2020年4月下旬よりいよいよ申込を開始します。
カードのスペックも徐々に明らかとなり、デザインも多彩です。
ただし、これまでの経緯がありますのでまだまだ油断はできません。
4月下旬の申込開始まで、本人確認書類などの準備をしてじっくり待ちましょう。(執筆者:角野 達仁)