3パック1,000円や2足500円など、買い物にいくとその安さに目をひかれるのが、まとめて購入すると割安になるセット割です。
筆者もそれはそれはお世話になってきましたが、「おかげさまで節約できた」はずなのに、月末になると赤字になることがしばしばでした。
よく考えてみると、
「家計に還元するにはもうひと踏ん張り必要だ」
と思い至りました。
筆者の反省とともにご紹介します。
目次
節約できるはず、食料品のセット割
主婦の私たちが1番身近なものといえば、食料品のまとめ買いでしょう。
例えば300円予算でお肉を買いに出かけたとき、1パックあたりの量は同じくらいでも、
というものはよく目にします。
まとめて買うと量は多くなるものの、単価は250円となるためお値打ちだと考えます。
特にお肉や魚などは冷凍すればある程度の期間保存できますから、腐らせてしまう危険性が低く、なおさら買い易いです。
食品のセット割に潜むトラップ

息子2人を抱える筆者にとって、お肉のセット割は救世主的存在でした。
買った日にはお得に買えたと嬉しくなって大盤振る舞い「安かったんだし、たくさん食べさせてあげよう!」これがいけなかったんです。
たとえ1パック250円で買っても2パック使ってしまえば500円、1パック300円のお肉よりコストがかかってしまいます。
300円以下に抑えてこそ、お買い得な買い物になったのです。
さらにたとえ1食250円で賄ったとしても、考えてみれば本当は300円の予算で買い物に行ったのに、実際は1,000円使ってしまっています。
1パック250円で買えたことに満足した筆者は、予算を組みなおすことをすっかり忘れていました。
1パックあたりの価格に惑わされることなく、使った総合計額を確認し、使うべき適量と今後の予算を再点検することが大切だと痛感しました。
腐らないという安心こそ要注意
食料品に限らず、Tシャツや下着、靴下などにもセット割は多く見られます。
衣類なら長期間保管しても害になるようなことはまずありませんが、筆者のクローゼットには、履かないタイツがわんさかあります。
もともと冷え性なのでお買い得なときにまとめて購入したのですが、最近体にピッタリするものがどうも苦手になってしまいました。
流行に左右されるものではなく「どうせ着るんだから」と思っていたにもかかわらず、この先も身に着けることはないと思います。
肌触りの好みは、予想に反して一生続くものではありませんでした。
また、サイズ感や色が似合わなくなったTシャツもあります。
「腐らない」という安心感が返ってアダに、新品なのにタンスの肥しになっているものまであります。

お得にかえるためのステップ
衣類は長持ちするからこそ購入する上限の数を決め、必要以上に持ちすぎないことが節約につながるとわかりました。
まとめて数を購入する場合には慎重に、できるだけオーソドックスな物を選び、普段着なれない色や形は、まずは1つ試してから次を検討することに決めました。
「安い」は、節約につながっていない時があるのかも
日々節約しているのにどうも実りが少ない、そんな思いが今回のお得を疑うキッカケでした。
私たちの日常に、安いと思われることはたくさんあります。
確かにメリットも数多くあるのですが、時には、割引や赤札、値引きなどお得と思っていることを再確認してみると意外な発見があるかもしれません。(執筆者:吉田 りょう)