健全な家計の絶対条件は、手取り収入の範囲内での家計のやりくりです。
しかし、
・ 思わぬ出費が重なった
・ 家電が次々に壊れた
・ 教育費が予想外にかかった
など予定外の出費がかさんだ際には、ローンやキャッシングなどの借金をしてしまうことがあります。
住宅ローンのような計画的なローンであれば家計のバランスを見ながら返済計画を立てるのですが、キャッシングや多目的ローンになると気軽に借金をしてしまう傾向にあります。
結果的に、毎月の返済が家計の大きな負担になってしまうことが少なくありません。

目次
気軽に借金をしてしまう恐ろしさ
最近では、ATMで簡単にキャッシングができてしまいますし、車、家電などの高額な買い物でも簡単にローンを組めてしまいます。
また、予算を大幅に超えた買い物をしても、クレジットカードのリボ払いを利用すれば、月々の支払額を一定に抑えられます。
がります。
収入や家計に見合った返済計画をしっかり立てたうえでのローンであれば、家計への影響も最小限に抑えられるかもしれません。
しかし、行き当たりばったりの無計画な借金や家計の赤字補填のための借金は、返済が家計の大きな負担になるリスクが高いのです。
借金リストで現状と向き合う
キャッシングやローンを気軽に利用したものの、いざ返済が始まると、その負担の大きさに青ざめることは少なくありません。
借金は、収入や家計以上にお金を使っている証拠です。
という現実を認識することが、借金と向き合う第1歩です。
特に、キャッシングやリボ払いは、年15%の金利手数料が設定されています。
そのため、なかなか借りた元金が減らず、完済のめども立ちにくいのです。
借金の返済が家計を圧迫していると感じたら目をそむけずに、ありのままの「借金リスト」を作成してみましょう。
・借入残高
・毎月の返済額
をリスト化すると、いまの借金状況が一目で把握できるので、気軽に考えていた借金の負担の大きさとしっかりと向き合えます。
新たな借金を絶対に増やさないことが鉄則

借金の状況がはっきりしたら、あといくら借入残高があるのか、完済までにどのくらいかかるのかを確認しましょう。
そのなかで、
貯蓄から一括返済できる借り入れはないか
など返済方法の変更を検討してみてもよいでしょう。
その際には、新たにローンやキャッシング、リボ払いは利用せず、新たな借り入れをしないことが鉄則です。
・ クレジットカードは最低限のカード以外は解約
・ クレジットカードは一括払いを徹底
など利用制限を掛けることも借金を増やさないポイントです。
まずは、使い過ぎている費目や無駄遣いがないかなど家計を見直して、毎月の返済をしながら収入の範囲内で家計をキープするように心掛けましょう。
返済分を除いた残りのお金で家計を回すのは、かなり辛いと感じるかもしれませんが、返済が少しずつ減ってくれば、毎月の家計も正常な状態に近づいてきます。
家計に少しでも余裕ができたらできる限り貯蓄に回し、一括返済ができる準備を整えていきましょう。
世帯収入を増やすことも家族で検討
毎月の返済のために、家族で協力して節約をすることも大切ですが、限られた収入の中での節約には限界があります。
借金返済のために新たな借金をしないためにも、一時的に世帯収入を増やすことも家族で検討してみましょう。
・ パートからフルタイムの正社員の仕事に転職
・ 本業以外に休日にアルバイト
・ 在宅で副業
など、働き方改革が進んでいる今だからこそ世帯収入を増やす選択肢は増えています。
世帯収入を増やすためには、夫婦だけではなく子どもの協力も欠かせません。
借金の理由や返済で家計が厳しい状況であることをきちんと共有しながら家族で借金と向かい合い、借金を減らすためにどのような協力が必要なのかを家族全員でしっかりと話し合ってみましょう。(執筆者:花見 結衣)