今は元気に働けていても、人間いつどうなるかは分かりません。
このように悩んだことのある人はきっと多いことでしょう。
そこで、いざという時の備えとして注目が集まっている「就業不能保険」について紹介したいと思います。

目次
「就業不能保険」とは
「就業不能保険」とは、簡単に言うと、なんらかの理由で思うように仕事ができなくなった時に給付金を受け取れる保険のことです。
念のために生活費の1年分程度は貯金してあるという人も多いと思いますが、就業不能な状態が長く続けばそれだけでは足りずに、家族を路頭に迷わせてしまうことにもなりかねません。
あらかじめ
のだから安心です。
「就業不能保険」の掛け金は
筆者は「こんなに便利な保険なんだから、毎月の掛け金もさぞかし高額に違いない」と思ったのですが、実際にいろいろな保険会社のホームページで調べてみると、掛け金は平均で月2,000~4,000円程度です。
毎月の給料から、決して払えない金額ではありません。
ただし、当然のことながら受け取る給付金の額が高くなればなるほど掛け金も上がるので、自分や家族にとって毎月いくらぐらいの保障が必要かをよく話し合って、慎重に掛け金を決める必要があります。
どのような人でも入れる保険なのか
なんらかの持病があると保険に入れないというケースは多いのですが、「就業不能保険」の中には、事前に「こういう持病があります」と告知することで加入できるものもあります。
たとえば「パルシステム」の「就業不能保険」では、持病のある人に対して次のような制限を設けてあり、それでもよければ加入をお考えくださいということになっています。

・ 現在入院中または入院・手術・検査を控えている人、妊娠中の人は加入できない
「既往症に関して~」というのは、すでに発症しているものについては給付金をお支払いできませんということです。
また、職業によって加入が制限されることはありませんが、危険性の高い仕事やスポーツでケガや病気をした場合には、給付金の支給対象にならないということです。
なんらかの事情を抱えた人には、少しハードルが高いようです。
精神疾患の場合には給付金を受け取れる
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現代の日本はストレス社会であり、うつ病やパニック障害などの精神疾患を発症して働けなくなる人も多いのが現実です。
したがって、「就業不能保険」に関してもいくつかの保険会社は精神疾患を対象としていて、「入院をしている」、「障害等級2級以上と認められた」などの条件をクリアすれば、給付金支払いの対象になる場合があります。
しかしながら、精神疾患も対象とする「就業不能保険」を販売する保険会社はかなり少ないのも現実です。
筆者が調べてみたところ、現時点では次のような保険会社が精神疾患も対象にすると謳っています。
働けないときの安心
チューリッヒ生命:
くらすプラス
SBI生命:
働く人のたより
第一生命:ジャスト
プルデンシャル生命:
就労不能障害保険
こうして見てみると、外資系の保険会社のほうが精神疾患に関して理解がある印象です。
アメリカでは悩んだ時にカウンセリングを受けるのが当たり前だと聞きますし、メンタルヘルスに対しての垣根が低いのでしょうか。
「収入保障保険」との違い
「就業不能保険」と似たものに「収入保障保険」があります。
「収入保障保険」とは、被保険者が働けなくなった場合を対象とするのではなく、本人が亡くなった時もしくは重度の障害を負った時に、一定の金額が支払われるというものです。
つまり、
ものなのです。
いざという時の備え
筆者宅では一応は夫婦とも健康で働いていますが、この状態がずっと保障されるわけではないので不安は尽きません。
そういったわけで、紹介した「就業不能保険」への加入も真剣に検討しています。
同じような悩みや不安を抱えている人は、1度資料請求だけでもしてみてはいかがでしょうか。
実際には必要にならなくても、いざという時の備えはしてあるというだけで気が楽になるものです。(執筆者:畠山 まりこ)