子どもが産まれた時に加入した生協、パルシステム東京の宅配を使い続けて10年になります。
あれこれ試してみて、宅配と近所のスーパーの使い分けでとても快適になり、週1で届くものを固定することで食費節約にもつながりました。
生協について10年使って感じるメリットやデメリットを紹介します。
目次
お米を定期的に届くように設定

台風などで買い占めが起きるとしばらく近隣のスーパーでお米が購入ができない経験をしてきました。
その反省から、パルシステムの「予約登録米」を利用しています。
「予約登録米」というのは、収穫後から1年間お米を定期購入する、という約束を田植え前から農家さんと約束しておくというものです。
お米を作る農家と消費者双方にメリットがあり、頻度は4週に1度、銘柄や産地を選んで登録することが可能です。
4週間ごとに5kgずつ届くのですが、足りない時は別のお米を追加で注文もでき、お米が余るような時は、配達を1回分お休みもできます。
登録して感じた3つのメリット
・ 重いお米を買いに行かなくても良い
・ 定期的に届くので在庫を気にしなくて良い
・ 買い占めなどでスーパーで買えない時も焦らないで済む
パルシステム以外にもさまざまな宅配サービスがありますが、お米の定期購入はぜひ活用して欲しいと思います。
毎月のお米代も把握しやすくなります。
新鮮でボリュームある野菜類
一時期、食費節約のために遠くのスーパーまで安い野菜を買いに行っていました。
しかしサイズや味の当たりはずれが多く、調理した時にがっかりすることもありました。
そこでいくつかの宅配を試し、わが家にちょうどよいボリュームと値段、しかもおいしいと思えたのがパルシステムでした。
パルシステムで野菜を購入するメリット
・ 産地直送なので、みずみずしく食べ応えがある
・ 徳用サイズがお得
パルシステムで野菜を購入するデメリット
・ 徳用は泥付きが多いので野菜を洗う手間がある
筆者は届いた日にまとめて洗い、小分けにして保存します。
1kg入っている徳用の玉ねぎやニンジン、じゃがいもは小分けで買うスーパーの野菜よりも安くておいしいので、それらを狙って購入し食費節約にしています。
〇〇するだけの半調理品が便利
・ 電子レンジで温めるだけ
・ フライパンで焼くだけ
といった半調理品は主婦の味方です。
筆者もパルシステムの冷凍食品や半調理品をあれこれ試して来ました。
幼稚園でお弁当が必要だった時はシューマイやグラタンなど隙間を埋めるための小さなおかずでしたが、子どもが小学生以上となった今はたくさん入ってレンジで温めるだけの揚げ物が活躍しています。
徳用サイズのチキンカツやコロッケ、ナゲットなどは子どもの朝食や軽食に使いやすく、重宝しています。
市販品よりも味付けが優しい商品が多いのもポイントです。
長期休みや忙しい時、冷凍庫にあると助かります。
週に1つの割合で子ども用のレンジ調理品を頼むようにしています。
生協のシステム
筆者が利用しているパルシステム東京は生活協同組合、略して生協と呼ばれるものです。

「お金を出しあった人たちで商品やサービスを作る、利用する」というのが生協です。
しかしこれだけを見ると、組合員活動に参加しないと宅配サービスが利用できないのではないか、と不安になる方もいるかもしれません。
筆者の場合は10年間、宅配による購入メインで利用してきました。
身近な利用者の中には無料もしくは格安で参加できる講座に参加していました。
興味や関心がある方は積極的に組合員活動に参加して、自分たちにとって良いサービスを作り上げていくのも良いと思います。
中には筆者のように、購入や利用のみの利用者も多いのではと想像しています。
出資金について
パルシステムの場合、入会時に出資金1,000円を支払いますが、解約する時に返ってきます。
追加で増資も可能ですが、サービス加入当初はしばらく増資をしていませんでしたが、今は毎月僅かでも増資をするようにしています(金額は200円から選べます)。
日常的に利用しているパルシステムへの投資だと思って積み立てています。
出資金の一部を引き出すことも可能ですが、金額や時期は登録地域によって変わります。
日本各地の生協一覧
現在、東京都で宅配を行っている生協はパルシステム東京を含めて7つあり、それぞれに特徴があります。
地域ごとにどんな生協が利用できるか調べられますので、ライフスタイルに合うのはどれかチェックしてみてください。
お近くの生協は日本生活協同組合連合会(co-op)のホームページで調べてください。
パルシステムの注文方法
毎週届く紙カタログを見て注文する方法と、アプリのみで注文するペーパーレスの注文方法があります。
筆者は紙カタログからアプリに切り替えて利用中です。
もし初めて利用するのであれば、商品の一覧がわかりやすい紙カタログから利用することをおすすめします。
商品の種類やサービスが把握しやすいと思います。
紙カタログは回収してくれるので、家庭ごみが増えることはありません。
基本の注文方法は紙でもWEBでもOK
基本は毎週、商品のお届けと一緒に紙のカタログが届きます。
注文方法は3つから選べます。
2. WEBで注文する
3. アプリで注文する
スマホでも注文できるので、隙間時間に商品をチェックして選ぶことが可能です。
メインのカタログは3種類あり、ライフスタイルによって選べます。

きなり → 大人だけの生活向け
きなりセレクト → 良いものをちょっとだけ(注文用紙のみの利用)
我が家では子育て世代向けのカタログ、コトコトで登録しています。
食べ盛りの子ども向けの大容量パックはかかさずチェックしています。
子育て・介護・ペットと世帯シーンを意識したオプションカタログが便利
食品だけでなく、ライフスタイルに合わせた消耗品や雑貨を購入できるカタログも便利です。
子どもが小さい時は、赤ちゃん・幼児向けのオプションカタログでおやつ、オムツや歯ブラシなどを近所でそろえられない消耗品を注文できて助かりました。

またカタログにはちょっとしたコラムやアイデアなどで情報が得られるので、雑誌感覚で読めるのもポイントです。
オプションカタログのメリット
・ あちこち探しに行かなくてもその時必要なものを見つけやすい
・ 厳選されているので選びやすい
・ じっくり選ぶことができる
オプションカタログのデメリット
・ 買い物が増えてしまう
・ 週によって掲載商品が変わるのでタイミングが合わない時もある
幼児期の買い物は大変でしたので、消耗品だけではなく絵本や玩具、CD、パジャマに普段着とずいぶん利用しました。
手数料は地域によって変わる
パルシステムは配達がない時でも基本的に手数料がかかります。
毎週注文している時は交通費の代わりだと思えたのですが、月に1、2回の注文になってくるとその手数料がもったいないと感じるようになりました。
パルシステム東京は現在11県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、静岡、新潟)がサービス対応地区になっていますが、手数料は198円~220円と地域によって変わります。
手数料を無料にする方法
配達時に生じる手数料はネットスーパーと比べると安く感じますが、この手数料を無料にする方法もあります。
たとえば「1万2,000円以上の注文で手数料が無料」という風に、一定の金額以上を注文すると手数料が無料&割引されるというものです。
詳しい金額や条件は地域によって異なりますが、おおまかな割引&無料の制度は以下の6つです。
1. 1度の注文を一定金額以上注文する(対応外の地域もあり)
2. ふたり分の商品を一カ所にお届けで手数料がそれぞれ半額になる
3. 3人以上分の商品を一カ所にお届けで手数料が無料
4. 就学前の子どもがいる場合1回3,000円(税込)以上の注文で手数料が無料
5. 65歳以上は手数料半額
6. 各手帳をお持ちの方は手数料半額
地域ごとの詳しい手数料や割引き条件は、公式HPから確認ができます。
頼みたい時だけOKのアプリ版
筆者は現在、パルシステムのアプリ版「タベソダ」に切り替えて2年経ちます。
スマホのアプリのみで完結するのでネットスーパーにより近いものがあります。
タベソダのメリット
・ 注文がない週は手数料が発生しない
・ 紙カタログが来ないので、必要な物だけ買うので無駄買いが減る
新しい情報は目に入りにくいものの、必要な物だけ購入するには便利です。
タベソダのデメリット
・ イベントやコラム、産地のメッセージなどが伝わりにくく、生協の良さが伝わりにくい
・ 商品を自分から探す必要がある
紙カタログだと1度に目に入る情報が多く、その中から欲しいものに〇を付けて選ぶという方法でした。
アプリの場合は買いたい商品を明確にして、それだけを選ぶという方法になります。
選ぶか探すかの違いですが、人によってはどちらが快適か違うかもしれません。
宅配ルール化で食費節約
宅配だけで1週間をやりくりするとなれば、かなり考えて注文する必要があります。
1週間の献立を決めて必要な食材を選ぶのはちょっと大変です。
宅配で買うものをルール化したら、毎回何を頼めばよいか悩まず、食費と食材の管理がしやすくなり、節約につながります。
宅配サービスは生協を含めて多数あるので、家庭に合ったものを探してみてください。(執筆者:田中 よしえ)