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NISAの「非課税」運用期間がもうすぐ満了 事前に知っておくべき3つの手続きと注意点

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NISAの「非課税」運用期間がもうすぐ満了 事前に知っておくべき3つの手続きと注意点

2014年1月に始まった少額投資非課税制度は、「NISA」の愛称で知られています。

その名の通り、少額からの投資を非課税で行えることから、効率的に資産形成ができ投資初心者でも始めやすいとして開始当時大きな話題を集めました。

NISAが非課税となる運用期間は5年間であることから、現在満期を迎える人も多くなってきています。

しかし、期間が満了するとどうなるのかあまり詳しく知らずに手を出してしまったという人や、満期後どうすべきか考えていなかったという人も意外と多いです。

そこで、今回は一般NISAの満期満了にあたって取れる「3つの手続き」についてご紹介します。

NISAの「非課税」運用期間 もうすぐ満了

(1) ロールオーバーする

ロールオーバーとは、NISAの口座で運用している資産を翌年のNISA非課税投資枠へと移管させることを言います。

NISAの年間上限投資可能額は120万円です。

当初100万円で投資していたものが、5年後に30万円の運用益が出て130万円になっていたと仮定して考えてみましょう。

本来手続きを何もせずに5年間の非課税満了を迎えると、この130万円は通常口座へ移管されてしまいます。

しかし、ロールオーバーすることで、翌年の非課税投資枠を利用しさらに5年運用を続行させることが可能となります

そのうえ、ロールオーバーには上限が設けられていないほか、ロールオーバーした130万円がさらに利益を出した場合においても、その利益は非課税扱いとなります。

よって、まだまだ基準価格の上昇が見込めると予測した場合や、損切したくない、翌年の新たなファンドへの投資は検討していないといった場合において有効な手段と言えるでしょう。

注意点

ロールオーバーしてしまうと、翌年の非課税枠が減少、もしくは金額によっては0円になってしまうという点には注意が必要です。

また積み立てNISAはロールオーバーできない点や、ロールオーバーの手続きにはマイナンバーの登録が必要となる点などについても気を付けておきましょう。

野村証券ロールオーバー解説

≪画像元:野村証券

(2) 通常口座へ移管する

さきほども紹介したように、ロールオーバーの手続きを取らず5年間の非課税期間を満了すると、特定口座もしくは一般口座で保有することとなります

「運用は続けたいけれど、もう少しリターンの見込める新たな商品をNISAで購入したい」

「保有している商品はNISA向きではなかった」など

というケースであれば、通常口座へ移管することを検討する人が多いようです。

注意点

移管するにあたって、特定口座を開設していない場合、通常一般口座での預かりとなってしまう点には気を付けておきたいところです。

特定口座への移管を希望する場合は、所定の期限までに開設手続きを行う必要があるため、いつまでに行うべきなのかあらかじめ期限をしっかり確認しておくようにしましょう

(3) 期間満了前に売却する

・ 損失が出ていて、これ以上損失を大きくしたくない

・ 今後の価格の上昇が見込めない

・ 利益を確定した

・ もう少しリターンの期待できる商品に切り替えたい

・ 手元に現金が必要

・ 積み立てNISAに制度変更したい

上記のような場合においては、期間満了を待たずに売却して現金化してしまうのも方法のひとつです。

損失が出ている場合は、投資信託に置いてはNISA口座に関わらず税金はかからない仕組みとなっています。

利益が出ていた場合、NISAであれば通常かかる約20%の税金が非課税となります

注意点

損失が出ている状態で売却した場合、通常であればできる損益通算がNISA口座におくことはできないため、よく考えてから売却を決定するようにしましょう。

売却を検討する

NISAの期間満了時に備えてしっかり確認しておこう

NISAをきっかけに投資信託を始めた初心者の方であれば、購入時に期間満了後のことまで考えずに始めてしまったという方も多いのではないでしょうか。

まずはどのような選択肢があるのかを知ることが大切です。

また、一般NISAの受付可能期間は2023年の開始分までとなっています。

これらを踏まえて今後NISAを始めてみることを検討してみてください。(執筆者:吉村 みき子)

《吉村 みき子》
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吉村 みき子

銀行の営業職経て、出産を機に専業主婦へ。その後、ライターとして3年ほど企業に勤めたのち、現在育児の傍らフリーライターとして活動しています。これまで、金融系の記事をはじめ、ファッションや子育て、恋愛系など幅広いカテゴリの記事を執筆してきました。元銀行員として、主婦として、そしてこれまでの執筆経験を活かして、みなさんが「読んでよかった!」と思えるような有益な記事をお届けします。 寄稿者にメッセージを送る

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