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買い物かごでわかる「節約上手」
食費の節約方法はたくさんあります。
1番簡単な方法は「もやしのような安い食材を使う」と「食材の量を減らす」かもしれませんが、この2つの方法は長期にわたるとストレスを感じます。
毎日安い食材を使えば毎日同じようなメニューになります。
購入する食材の量を減らせば食費は減りますが、メニューや食卓に出せる量も比例して減ってしまいます。
ストレスを感じる節約方法は長続きしません。
筆者はスーパーのレジ係をしていたことがあり、節約上手な人の特徴をみつけたので紹介します。
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特徴1:のぞいても「本日のメニュー」がわからない
節約上手な人の買い物かごを第3者がのぞいても、その人にとって必要なものだけがカゴに入っているため、メニューのイメージはわきません。
冷蔵庫の中にある食材をしっかり頭にインプットし、足らない食材を買うためにスーパーに向かいます。
本人の頭の中ではしっかりと冷蔵庫内の食材とかごの中の食材が組み合わされています。
食費を上手に節約できる人は、無駄な食材を買いません。
節約が苦手な人は漠然とスーパーに向かうため、スーパーでウロウロしながら夕飯のメニューを考えます。
その結果、作るメニューに必要な食材と量を1からカゴに入れてしまいます。
「使う分だけ買う」というのは、無駄な食費を使わないために重要です。
だから節約上手な人はカゴの中身を見ても、他人には「本日のメニュー」がわかりません。
特徴2:特売のワナにかからない
スーパーに行くと「広告の品」と書いてあるものがあります。
もちろんお買い得品ですが、「広告の品」にはワナがあります。
例えば、
ならば、多くの人が
と思うでしょう。
スーパーは、そこを狙います。
カレーを作るためにはお肉もカレールーも必要です。
しかし、そういう日に限ってお肉とカレールーは「広告の品」ではありません。
安い「広告の品」に目を奪われてしまい、広告の品に連動する「底値ではない商品」も買ってしまいます。
節約上手な人は、「広告の品」のワナにはまりません。
しっかりと「広告の品」だけをカゴに入れます。
お肉やカレールーは、お肉やカレールーが「広告の品」になっているときに買いおきして「広告の品」で材料がそろうまで保管してあります。
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特徴3:レジ前の「つい手が伸びちゃう」商品が入っていない
スーパーのレジ係をやっていたとき、
例えば和菓子や洋菓子、テレビコマーシャルが始まったばかりの新商品などです。
レジの付近には、2種類の商品があります。
1種類目は、乾電池のような買い忘れが多い商品です。
レジ付近に商品を置いておくことで、買い忘れていても思い出せるように工夫されています。
2種類目は「最後に誘惑してくる商品」です。
レジ付近に置いてある商品は「選ばれた商品」であり、「ちょっといいお菓子」が多いです。
レジに並んでいるとき、大福やおだんごが目に入ると、つい「帰ったらおやつに食べようかな」と思ってしまい買い物かごに入れてしまいますが、節約上手な人は誘惑に負けません。
売り場で探せば安い商品や見切り品で値下げされたものがたくさんあります。
レジに来るとき、多くの人は必要なものはすでに買い物かごに入っている状態です。
節約上手な人は、自分に必要なものを買い物かごに入れたら、一直線にレジに向かってきます。
しかし、そうでない人はレジの手前で立ち止まり、大福や話題の新商品を買い物かごに入れてしまいます。
大福や話題の新商品は数百円程度ですが、数百円が積み重なれば月の出費は大きくなります。

特徴4:レジ前の最終チェック
節約上手な人はレジの手前で買い物かごの中身を最終チェックしていました。
「必要ないモノ」に気がついたときには、手間をおしまずに棚に戻しに行ったり、レジで「これはやめます」と言ったりできます。
節約が苦手な人は
と思うため、買い物かごは山のようになってしまいます。
商品を「選び抜く」厳しい姿勢が必要
節約上手な人の買い物かごの中には、選び抜かれたものしか残っていません。
節約上手な買い物かごにするためには、商品を見る目とともに自分に対する厳しい姿勢も必要です。
レジに行く前に、カゴの中身をチェックする習慣からつけていけると節約につながります。(執筆者:式部 順子)