主婦のみなさま、ご自身のお小遣いはいくらですか。
節約し貯金に励んでいるとき、最も削りやすいのは自分自身に関わるお金です。
しかしいくら家計が厳しくても、自分のものはずっといっさい買わない、という選択は難しいでしょう。
自分のお小遣いは後回しになりがちな家計項目の1つですが、きちんと予算化したほうが節約しやすく、家計管理はラクになります。
今回は、女性のお小遣いが必要な理由をご紹介したいと思います。

目次
理由1. 家計費に合算は使途不明金になりやすい
「暮らしの小箱」が2019年既婚女性1,000人にアンケート調査した結果によると、専業主婦の15%は「お小遣いがない」と回答しています。
「そうそう…」と頷いた方は友人とのランチ、化粧品、自分へのご褒美スイーツは家計簿のどの項目に記入していますか?
ランチ=交際費、化粧品=保健衛生費、スイーツ=食費に入れ込んでしまうと、節約しなければいけないのが家族の支出なのか、自分のものなのかわかりにくくなってしまいます。
理由2. 別枠にすると予算が立てやすい
もちろん、ランチやスイーツがいけないというわけではありません。
ただ個人として使う費用を家計費に入れ込むなら、それを見越して予算を立てる必要があります。
しかし化粧品の購入や食事会などは毎月一定額かかるとは限りませんから、予算を立てるのも守るのも難しくなってしまいます。
一方、お小遣いという枠を設けると金額さえ守れば使い方は自分次第ですから、気楽に買い物できますし、ちょっと高額なものでも積み立てて購入するといった計画もたてられます。
このようにきちんと家計費に設定することで、無駄使いする危険性が低くなるため、全体の予算は守りやすくなり、お金の流れもわかりやすくなります。
理由3. モチベーションアップにつながる

先の調査で
「お小遣いはどこから捻出しているのか」との質問への回答の第2位は、
専業・兼業主婦ともに食費や光熱費などの生活費をやりくりした家計の余りです。
節約して浮いたお金を翌月のお小遣いにするなら、自分の働きの結果であり、頑張り甲斐がありますよね。
また現代では、アンケートサイトやフリマアプリの活用、ポイントなどを利用して、自分の費用を稼ぐ人もいます。
理由4. 最低限の必要経費が明確になる
お小遣いの使い道は1位服飾品、2位化粧品・美容院代、3位院代・交際費でした。
これらの支出はずっと使わないことは難しいですが、自分の裁量1つでコストダウンをするなり、来月以降に先送りするといった工夫がこなせるものが多くあります。
家族それぞれがお小遣いをもつことで、1戸の家庭が暮らしていくために絶対必要な経費がはっきりします。
最低限いくらあれば暮らしていけるのかという生活費を知っておくことは、いざという時のためにもとても大切なことです。
妻のお小遣いの必要性を家族で話し合おう
自分にかかるお金を必要以上に削ることは、とてもストレスがかかります。
「夫からもらうのは気が引ける」という気持ちが同調査では報告されていますが、お小遣いを持つことで、家計はよりクリアになり節約へのやる気にもつながります。
まずは、1度家族会議を開いてみてください。(執筆者:吉田 りょう)