新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全国に緊急事態宣言が出されました。
この未曽有の状況で家計がピンチというご家庭はありませんか。
赤字の危機でも栄養バランスは気にかけたいところです。
家計に優しい野菜の定番と言えば、もやしを思い浮かべる人が多いと思います。
そこに加えて欲しい家計お助け野菜が豆苗です。
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目次
豆苗とは、どんな野菜なのか
豆苗とはえんどう豆の若菜のことです。
他の多くの野菜と違って、根と種がついたままで販売されます。
まるでかいわれ大根を大きく、太くしたような見た目です。
もともとは中国料理で高級食材として使われていました。
しかし数年前に工場生産の技術が一気に進み、いまではシーズンを問わず安定した供給量と価格で野菜売り場に並ぶようになりました。
売り場ではかなり定番商品になったものの、味やレシピがわからないため手を伸ばしにくいということもまだあるようです。
豆苗を食卓に取り入れるべき2つの理由
豆苗を取り入れて欲しい理由は2つあります。
1. 豆苗は価格が安く、再生栽培できる
筆者の暮らすエリアのスーパーでは豆苗は高くても税抜120円、大抵の場合100円で販売されています。
特売品になれば税抜88円ということもあります。
本来の豆苗の旬は3月から5月頃でした。
現在流通している豆苗は専用工場で栽培されているので、季節や天候に左右されず年中安定した価格で購入できます。
メーカーにもよりますが、1パックに100g程度の可食部が入っているので3~4人世帯なら1パックで十分な量の野菜おかずを作ることができます。
しかしながら、安定した価格で供給されるというだけでは家計応援野菜としてはちょっと弱いです。
実は、豆苗は1度食べたあとも残った根と種を水につけておくだけで再び収穫ができるのです。
1食分あたり50円~60円と考えるとかなりコスパの良い野菜と言えると思います。
季節や室温にもよりますが、再収穫までには1週間から10日かかります。
売り場にあったものと同じ程度の収穫量が見込めるのは1度だけですが、きちんと水を取り換えれば2~3回は収穫できるのです。
ただし、メーカーによっては再収穫は1度までと規定しているところもあるので、購入したらパッケージを確認してみてください。
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2. 栄養豊富で調理も簡単
豆苗は緑黄色野菜に分類されますが、豆の若菜なので豆の栄養素も併せて含まれています。
特に
・ 活性酸素を除去するビタミンAやC
・ 他の葉物野菜にはほとんど含まれていないたんぱく質やビタミンB群
が豊富です。
ほうれん草や小松菜はアクが多いのでしっかりゆでる必要がありますが、豆苗はアクがないのでさっと湯がいたりレンジでチンしたりするだけでおいしく食べられます。
調理の手間がかからないので、筆者の場合には朝食によく豆苗を使っています。
少し匂いにくせはありますが生で食べることも可能です。
豆苗を使った節約調理法
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豆苗はクセがない野菜なので基本的にどのような調理法、味付けでも合わないということがありません。
わが家では卵と一緒に炒めたり、ツナ缶と一緒にレンチンして和え物にします。
豆苗自体が安いのでお肉と一緒に炒めて主菜のかさましに使うのももちろんアリです。
中華風、和風、洋風とどんなバリエーションでも使える野菜なので飽きもきません。
ただし、人によっては豆苗特有の豆臭さが気になるかもしれません。
湯がく時間を長めにする、マヨネーズやツナ缶などの油分が多いものと合わせるなどで豆臭さが気にならなくなります。
反対に、匂いが気にならなければ生食もできるので、洗って切ってドレッシングをかけるだけで手軽でお手頃、それでいて栄養豊富なサラダが完成します。
豆苗を食卓に取り入れて賢く節約しよう
毎日の食事では節約と同時に栄養も気になります。
豆苗はどちらをとっても優秀な野菜です。
レパートリーに取り入れないのはもったいなさすぎます。
家計応援野菜でしっかり栄養を取りながらこの状況を乗り切りましょう。(執筆者:金子 ゆかり)