スマホの普及に伴い、ソーシャルゲームなどオンラインゲームが子どもたちの身近になってきました。
筆者の息子も同様で、ゲーム課金について親子で頭を悩ますようになりました。
その後、さまざまなやり取りを経て、課金をやめることにしたわが家の例を紹介したいと思います。

目次
子どものiPhoneを課金できない設定にする方法
この点は子どもの年齢や家庭によって、どうするかは異なるでしょう。
わが家は、中学生の子どもにiPhoneを購入した際、親の承諾がないと課金できない設定にしました。
親のスマホから子どものスマホの機能を制限する「ペアレンタルコントロール」を使用している方も多いかと思います。
iPhoneの設定方法を紹介します。
「ペアレンタルコントロール」の設定方法
まず、自分と子どものiPhoneを「ファミリー共有設定」にします。
1. ホーム画面の「設定」を開き、1番上にある「自分のユーザー名」→「ファミリー共有」の順に選択。
2.「ファミリーメンバーを追加」をタップ。
3.「iMessageで登録を依頼」、「直接会って登録を依頼」、「お子様用アカウントを作成」と表示されたポップアップ画面が出てくるので、いずれかを選んで、画面に表示される案内にそって手続きをする。

参考:Apple「ファミリー共有を設定する」
次に、「スクリーンタイム」の設定をします。
1.「設定」を開いて「スクリーンタイム」をタップ。
2.「ファミリー」にある子どもの名前を選び、「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ。
※パスコードの入力を求められる場合もあります。

3.「iTunes および App Store での購入」をタップ。

4.「App内課金」を選択し、「許可しない」に設定する。

参考:Apple「お子様のiPhone、iPad、iPod touchでペアレンタルコントロールを使う」
これで、親が「APP内課金を許可」に変更しない限り、子どもは課金できません。
また、親のiPhoneから子どものiPhoneの使用時間を確認したり、サイトの閲覧を制限したりという操作もできます。
「やっぱり課金したい」と言い出したのでやらせてみた
しばらくは、無課金でゲームをしていた息子ですが、「友達もしているからしたい」と言い出しました。
最初は課金させないつもりだったのですが、悩んだ末に許可することにしました。
それには2つの理由があります。
2. 失敗もしながらお金の使い方を学んでいくことが大切だから
そこで、条件つきでやらせてみることにしました。
・金額はお小遣いの範囲内
この2つを守るなら課金をしてもいいことにしました。
使用した金額は本人から報告してもらいますが、領収メールが送られてくるので後から確認もできます。
自業自得の結果に、納得の上でルール設定
しばらくすると、「自分のお小遣いだから自由にしたい」と1か月のお小遣いを全部つぎこもうとしました。
親としては、止めるべきかとも思いましたが、自分で失敗することも大事だと思い、許可してみました。
その代わり、追加のお小遣いはないことを伝えました。
結局、
それに懲りて、課金はお小遣いの一部だけにすることに納得しました。

ガチャの罠にはまり、親子で課金内容を検証
次にしたことは、親もゲームに興味を持って、課金の内容を話し合うことです。
ある時、1回数百円のガチャ(くじ引きのようなもの)を買いたいというので許可しました。
すると、欲しいものが当たるまで引き続けようとしてしまい、結局お小遣いの範囲以上の金額を使ってしまうということがありました。
それも課金の領収メールが送られてきたことで発覚したため、思わず頭ごなしに叱りたくなりました。
しかし思い直し、まずオーバーした額は貯金してある中から引き出して支払うように決めたあと、話し合ってみました。
子「もらえなかった」
親「たくさんお金を使ったのに、結局手に入らないなんて、もったいないと思わない?」
子「……うん」
そして、2つのことを提案しました。
・ガチャといわれるくじ引きが必要なゲームでなく、別のゲームに変更することも検討してみるのはどうか
それ以上は言い争いにならないようにいったんその場を離れました。
しばらく考えた息子は、
と報告しに来ました。
その後、課金のことでもめることはなくなりました。
お小遣いの使い道について改めて話し合い
後日、改めてお小遣いの使い道について、話し合いました。
・ほかの人のために使うお金の大切さ
以前にも話し合っていたのですが、
子どもには折に触れて説明する必要があると感じました。
子どものゲーム課金について、親が心掛けたポイント
子どものゲーム課金について、わが家が心掛けたポイントをまとめてみました。
2. 親もゲームについて関心を持ち、システムを理解する。
3. 失敗しても子どもの気持ちに寄り添ってアドバイスし、自分で結論を出せるように導いていく。
決着がつくまで1年近くかかり、親の側に辛抱強さが必要でした。
しかし、子ども自身が課金の問題点に気づき、納得したうえで結論を出せたのでよかったと思います。
わが家は最終的には課金をやめましたが、一例としてとらえていただき、それぞれの子どもや家庭にあった方法を見つけていただけたらと思います。(執筆者:桐谷 春音)