新型コロナの影響で、普段通りの生活を送れない状況が続いています。
日本でも累計感染者数が1万人を超え、緊急事態宣言が継続されています。
目次
医療保険は「新型コロナ」に適用される
一般的な病気や思いがけないケガに備えた民間の医療保険は新型コロナに対応しています。
保障内容は契約した保険に沿った内容ですが、たとえば新型コロナに感染して入院した場合には入院給付金を受け取れます。
手術をした場合にも、契約内容に手術給付金があれば対象となるようです。
新型コロナに感染してしまったが軽症のため医師の判断で自宅療養になる場合があります。
その場合には、一般的には入院給付金の対象にはなりません。
しかし、新型コロナの感染拡大に影響により、保険会社がお知らせを出しています。
中には、
のです。
自分の加入している保険会社のホームページを確認してみてください。
海外旅行中に感染したら、海外旅行保険の対象
海外旅行中に新型コロナに感染してしまい、入院などの医療処置を受けた場合は、海外旅行保険の対象です。
短期の海外旅行に行く際に利用される短期海外旅行保険の内容を確認してみると、
となっています。
5泊ほどの旅行で2,000～4,000円/人ほどの費用の保険です。
旅行に行く人たちの多くが加入する短期海外旅行保険は、新型コロナに感染して医療行為を受けた場合にも対象です。
海外で医療を受けるとかかった費用全額が個人負担です。
10日ほどの入院だけでも1,000万円を超えるケースもありますので、個人ではとても負担できない金額です。
万が一、
です。
海外療養費制度とは、日本の公的医療保険の制度で、日本の公的医療保険の対象となる治療を受けた場合に支払った医療費の一部が戻ってくるものです。
参照：全国健康保険協会
また、日本に帰国して空港のPCR検査で新型コロナに感染していると判明した場合にも海外旅行保険の対象です。
海外旅行中に感染して帰国後72時間以内に治療を開始した場合などの条件があります。
中には、
のです。
海外旅行保険も医療保険と同じく各社がお知らせ文書を出していますので、加入している保険を確認してみてください。
実際に支払われるお金
新型コロナへの感染に注意して生活していたとしても、個人の注意だけでは感染を100％防ぐことはできません。
万が一、自分が新型コロナウイルスに感染してしまった場合に、どのくらいの給付金なのかを私の加入している医療保険で確認してみます。
私が加入している医療保険は「無解約払戻型」です。
いわゆる掛け捨て型の保険で、保険料は2,500円/月です。
仮に私が、新型コロナに感染してしまった場合にもらえる金額を計算してみます。
契約内容は次の通りです。
入院したら、
そして、入院日を16日として、8万円（入院日額5,000円 × 16日）。
※ 入院日数は、福井県の分析による平均15.7日を基準にしています。
入院にかかる費用
厚生労働省の「新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う行政検査の取扱いについて」の資料によると、新型コロナで自己負担となる費用は最大で5,850円/日となっています。
医療費の自己負担分の多くは、医療保険の入院給付金で相殺できます。
もちろん医療費以外にも入院にはお金はかかりますが、入院一時金などでまかなえる金額となりそうです。
万が一にも新型コロナにかかってしまった場合に備えて、加入している保険の契約内容を確認しておきましょう。（執筆者：FP2級、一級建築施工管理技士 田中 かな太）
