日本も世界各国に続く形で、4月7日に緊急事態宣言を発出しました。
それにより、人の移動の自粛要請に法的根拠が付され、国民もそれに従うことで人の移動が激減しています。
これまで当たり前であった日常が激変しているのです。
新型コロナウィルスはこれまで経験したことのないような甚大な影響を及ぼしていますが、これをイノベーションを起こすチャンスと見ることもできるでしょう。

目次
新型コロナで進むイノベーション
近年ではイノベーションが起こらないために生産性が上がらず、経済は世界的に低成長になっていると言われています。
しかし、想定していなかった新型コロナウィルス感染症の発生によって、従来にはなかった新しい試みが次々と生まれてきています。
例えば、
しています。

医師不足の問題を解決する手助けになるうえに医師の判断ミスを防ぐ効果もあることでしょう。
また、先般ようやく日本でも認められた遠隔診療にも活用されることが想定されます。
加えて、
と言えます。
さらに一歩先を見れば「ロボットと高速通信(5G)を利用した遠隔での手術」といったことも可能になってくると思われます。
現在でも使用されている、米国のインテュイティヴ・サージカルが開発したダヴィンチという手術用ロボットは、米粒に字を書くことができるほどの繊細な動きが可能で、医師よりも細かい治療が可能だと言われています。
遠隔診療・治療がより進めば、このダヴィンチを都市部の専門医が操作することで、地方にいる患者の手術を行うことも夢ではなくなるのです。
コロナ禍の中で成長する企業
上述した遠隔診療・治療関連の企業はもちろんですが、それ以外にもコロナ禍の中で着実に成長している企業があります。
例えば、外出自粛が要請されているなかで、EC(電子商取引)で買い物をする人が急増しています。
また、映画館に映画を見に行くこともできない現在、パソコンやタブレットを使ってオンライ配信で映画を視聴する人も増加しているようです。
その結果、
のです。
また、在宅勤務を要請されている方が多くいらっしゃいますが、在宅勤務を阻害する要因の1つにハンコの文化があります。
日本は従来より紙ベースでのやりとりが多く、承認時には紙の書類にその都度押印するのが慣習です。
しかし、コロナ禍の在宅勤務がきっかけとなり、アナログの押印を改善していこうといった声が上がってきているのです。
そのような動きが活発になれば、
ことでしょう。

コロナ禍においても成長企業はある
現在は、新型コロナウィルスの影響で経済は停滞・停止し、非常に閉塞感の強い状況です。
しかし、このような中でも着実に歩を進めている企業は存在するのです。
これを機に、このような成長企業に注目するのもよいかもしれません。(執筆者:土井 良宣)