先日、岐阜の葬儀に行ったところ、香典返しとしてコーヒーとビール券をいただきました。
岐阜ではそのような風習らしく不思議に思ったのと同時に、「ビール券ってどうやって使うんだろう」と思ったものです。
ビール券の使い道に困ったまま眠らせている人も多いでしょうから、今回はビール券について意外な使い方とともに徹底解説します。
目次
ビール券とは何か

ビール券とは、文字通りビールを購入できる券です。
「全国酒飯協同組合連合会」(以下、「全酒連」)という団体が発行しています。
会計の際にビール券を出すだけでよく、特別な手続きは必要ありません。
最新のビール券は、「大びん(633ミリリットル)2本分」のものと、「350ミリリットル缶2本分」の2種類です。
ビール券で何が買えるか
お酒が飲めない人は、ビール券をもらっても使い道に困るのではないでしょうか。
ビール券で買えるものについて、全酒連はお店の裁量に任せているところが大きいです。
筆者が行ったスーパーでは、ビール以外でも発泡酒・第3のビール・チューハイ・ノンアルコールにも使えましたが、これら以外の支払いにビール券を使うことはできませんでした。
ただし、他のスーパーでは
・ ビールなどを買わなくても、食品などの支払いにも使える
というお店もあるようなので、お店の人に聞いてください。
ビール券でいくら買えるか
ビール券でどれくらいの買い物ができるかですが、「大びん2本」と言われてもいくらなのか分かりません。
実は、ビール券の左下に、使える金額の記載があります。

赤で囲った部分の右側の数字4桁が使える金額となっていて、
・ 350ミリリットル1缶2本 → 504円
となるのです。
これは、どの加盟店でも変わりません。

上の画像のレシートは、筆者が実際にビール券を使った際のものです。
「のどごし生」(税込2,760円)に対して、大びん2本(798円購入可能)のビール券を3枚使いました。
しっかりと3枚分(2,394円)の金額が引かれています。
ビール券でおつりは出るのか
ビール券は、原則としておつりが出ません。
ただし、おつりについても全酒連はお店の裁量に任せており、おつりを出してくれるお店もあります。
ビール券の有効期限は
以前発行されていたビール券には、有効期限がないものもありました。
しかし現在は、券面に有効期限が記載されているものしか発行されていません。
有効期限が切れると、ただの紙くずになりますので、注意しましょう。
ビール券をお得に入手する方法は
ビール券は、全酒連加盟店やギフトショップなどで購入ができます。
ただし、以下のように購入金額と使える金額が同じではないので、注意が必要です。
・ 350ミリリットル1缶2本 → 554円で購入、504円分使える
流通経費の一部が差額となっているようですが、贈る人の感謝の気持ちも込みと考えると、精神衛生上いいでしょう。
いずれにせよ、自分で使うために購入するのは得ではありません。
おすすめはネットオークション
ベストは人からもらうことですが、次におすすめなのがネットオークションです。
ヤフオク!でビール券(大びん2本)の落札相場を見ると、「760円程度」となっていて、実際に使える金額より5%弱お得です。
送料がかかることが多いのがネックですが、大量に購入すれば1枚当たりの送料を安く抑えられます。
ホテルの宿泊料金にも使える

ホテルチェーン「東横イン」では、公式サイトから予約をすると、有効期限が宿泊日より13か月以上あるビール券を宿泊代金に充てることができます。
額面そのまま充当可能で、目減りしません。
ただし、かつてビール会社が独自に発行していた自社ブランド限定の「銘柄選定のビール券」は、使えないものがあります。
また、おつりは出ません。
ビール券の詳細はお店の人に聞いてみよう
ビール券というとビールにしか使えないイメージですが、そんなことはありません。
ビール以外の商品に使えるお店もあります。
しかし、基準はお店によって異なるので、まずはお店の人に聞くのがおすすめですが、レジやフロアの人よりカウンター業務の人に聞いた方が確実です。
また、ビール券は購入金額の方が利用可能金額より高い金券ですので、金券ショップやオークションで入手する際には、利用可能金額より安いかどうかを確認してください。(執筆者:角野 達仁)