「子供の教育費」、「老後資金」、「いざというときの備え」など、貯蓄の目的は人それぞれです。
これから貯蓄を始めようと考えている人や、今より効率よく貯蓄を増やしたいと考えている人は、家計における「食費」の割合をチェックしてみましょう。
今回は、食費の割合を簡単に把握する方法について解説します。
食費を見直すことで、月にどの程度貯蓄を増やせるのかを具体的にチェックしてみましょう。
目次
食費が占める割合はおよそ24%
2017年に総務省が行った調査によると、家計の消費支出のうちに食費が占める割合は約24%となっています。
【年代別2人以上世帯における年間消費支出と食費の割合】

※ 飲料・酒・外食を含む
すべての年代における食費の占める割合の平均は約24%で、他の費目に比べて圧倒的に高い数値となっています。
前述の総務省「家計調査 家計消費指数の(二人以上の世帯・勤労者世帯年代)の集計結果」によるとや家族構成にもよりますが、1か月の食費は約6~8万円台です。
簡単・すぐできる「食費を把握する」方法

毎日が忙しくて家計チェックの時間が取れないという人は、食費のみをチェックするだけでも節約や貯蓄意識を高められます。
食費を把握する次の方法を試して、まずは家計に占める食費の割合を確かめてみましょう。
方法1:レシート保管 → 食費を集計
簡単に食費を把握するには、
がおすすめです。
日用品費や雑費など細かく分類するとなれば手間がかかりますが、食料品だけの集計なら短時間で済みます。
食費の集計をより簡単にするには、レシートを財布から出す際にマーカーなどで食料品の部分に印を付けておくのがポイントです。
方法2:家計簿アプリを活用
家計簿アプリはスマホだけで完結するので、仕事や子育てに忙しい人でも簡単に家計を把握できます。
です。
「食費簿」では、「現金・クレジットカード・電子マネー・仮想通過」から支払方法を選ぶことができ、タグ付けすればお店ごとに購入状況のチェックもできます。
筆者は、メモ機能に「底値」、「衝動買い」など買い物で気づいたことや反省点を書き込んでみました。
食費の無駄が一目瞭然のため、「次の買い物では財布の紐を緩めないようにしよう」と節約意識を高めることにもつながりました。

1か月の食費を把握したら徹底的にムダを省く
1か月分の食費が分かったところで、次は徹底的にムダを省く必要があります。
まずはその時点での食費よりも少ない予算で生活できるように行動を変えていきましょう。
具体的には、
(2) 買い物1回あたりの予算を決める
(3) 1週間分の献立を考えて必要な分だけ食材を購入する
(4) 食品ロスを防ぐために冷蔵庫の食材を把握する
筆者の場合には、これらの行動を意識するだけで月に2万円の食費カットを実現しました。
家計管理が苦手な人でも、月に1万円の食費を節約できれば1年で12万円を貯蓄できます。
食費の把握・見直しをして家計改善を始めよう
食費の把握と見直しをすることで、家計改善や貯蓄を始めるきっかけになります。
ただし、節約を頑張りすぎるとダイエットのようにリバウンドを招いて結果的に散財してしまうこともあるため、食費の節約は無理なくできることから始めましょう。(執筆者:成田 ミキ)