子どもがお金に興味を持ち始めたら、「そろそろ金銭感覚を養ってもらいたい」と考える親御さんは少なくないと思います。
お金の使い方や金銭感覚は学校では教えてもらえないので、家庭でのマネー教育が大切です。
できるだけ早いうちからマネー教育していくことで、お金の管理方法や価値が自然と身につきます。
ただお金を渡すだけでは、金銭感覚が狂ってしまうこともあるために注意が必要です。
そこで今回は、わが家で実践している「子どもの正しい金銭感覚を養う方法」について紹介します。

目次
子どもの金銭感覚を養うお小遣い制
子どもへのお小遣いは、毎月・毎週決まった額を渡す「定額制」が一般的です。
定額制は、
のが特徴です。
また、定額制のほかその都度お小遣いを渡す「報酬制(歩合制)」という方法もあります。
お手伝いなどを通して頑張った分だけお小遣いえをもらえるので、会社員でいうお給料や報酬のようなものです。
報酬制(歩合制)には、
という特徴があります。
お小遣いは「定額制」と「報酬制(歩合制)」の2本立てがおすすめ
定額制と報酬制には、それぞれメリットとデメリットがあります。
毎月決まった額をもらえる定額制はもらってすぐにお小遣いを使い切ってしまう場合がありますし、一方の報酬制はお金がもらえないと手伝いをしなくなる可能性があります。
そこでわが家では、定額制と報酬制(歩合制)の2本立てでお小遣いを渡すスタンスをとっています。
定額制で決まった額を渡し、お手伝いなどを通して別途報酬を渡す仕組みです。
報酬で渡すことを想定して、定額で渡すお小遣いは気持ち少なめにしています。
お手伝いで渡す報酬もやったお手伝いによって金額はさまざまです。
比較的簡単なものは10円程度、時間がかかるものについては20円と報酬額を変化させることで、お金を得ることの大変さも学ばせています。
お小遣いは、さまざまな硬貨を混ぜて渡すと効果的
お金の種類や価値を教えるには、いろいろな硬貨に触れさせることが大切です。
毎月同じ金額のお小遣いだとしても、さまざまな硬貨を混ぜ合わせて渡すことをおすすめします。
例えば、定額制のお小遣いが500円の場合、500円玉1枚や100円玉5枚で渡すほか50円、10円、5円、1円も入れてトータルで500円になるように渡すなどの工夫をしましょう。
硬貨それぞれの価値を学べるほか、足し算や引き算の計算力も自然と学べます。

お小遣いを渡す際の注意点
お小遣いは子どものマネー教育をするうえで有効な手段ですが、渡し方を誤ると金銭感覚が狂ってしまうこともあるため注意が必要です。
注意点1:お小遣いのあげすぎ
お小遣いをいくら渡すのかが重要なポイントです。
1番に気を付けたいのは、お小遣いをあげすぎることです。
好きなものを好きな時に購入できるほど多額なお小遣いでは、お金の大切さを感じにくくなってしまいます。
常識の範囲内にとどまる金額に設定することが大切です。
注意点2:お小遣いの使い方に干渉
相手が子どもとはいえ、いったん渡したお小遣いは子ども自身のものです。
お小遣いの使い方に対して親が必要以上に口出しするのはあまりおすすめできません。
誰でも始めはうまくお金が使えないものです。
もらったお小遣いをすぐに使い切ることや「そんなものにお金を使うの?」と思うこともあるかもしれませんが、そっと見守ってあげることが大切です。
お金の使い方で失敗したり、計画的に使えなかったりもすることでしょう。
しかしながら、、子ども自身にお小遣いの使い道を任せることで、金銭感覚や金銭管理能力が自然と身につきます。
お小遣いについてしっかり考える
子供が幼いうちからお小遣いを導入して金銭感覚を養うことは、将来お金の使い方に困らないために重要です。
何でも親が買い与えるのではなく、与えられたお小遣いのなかで筆記用具など必要なものを購入させることで金銭的な自立心が磨かれていくのです。
休校・休園中で家族と過ごす時間が多い今、お子さまと一緒にお小遣いのあり方としっかり向き合ってみてはいかがでしょうか。(執筆者:三木 千奈)