住宅ローンを組むときに加入する「団体信用生命保険(以降、団信)」は、内容によっては今入っている生命保険と重複してしまうため、わが家では住宅ローンを決める前に「生命保険の見直し」をしました。
結論から言うと、
となりました。
具体的にどのように見直しをしたのかを紹介していきます。
目次
団信ではなく、生命保険を充実させた理由

団信は、住宅ローンを借り入れた人が亡くなったり重い病気にかかり障害が残ってしまった場合に、ローン残高の全額や半分(割合は商品によって異なる)が支払い免除となる保険です。
免除される条件となる病気の種類や障害の程度、免除される金額の割合が住宅ローンの種類によって異なります。
そして、対象となる病気の幅が広かったり、免除される額の割合が大きいほど、住宅ローンの金利が上乗せされる傾向にあります。
私が比較した住宅ローンの保障の対象と金利は次の通りです。
B社:金利0.457%、3大疾病保障
(変動金利)
A社の団信のほうが支払い免除になる基準が低く、そのためか変動金利にしては金利が少し高めである印象でした。
当初は今入っている保険を見直す予定はなかったので、万が一の時に安心できるA社に決めようと思っていました。
しかし「住宅ローンが免除になる金額が年々減っていくからなんだか損な気がする…」と考えました。
普通の生命保険は、払い込み完了まで「一律」〇〇万円の保障が付いてくることが多いのです。
しかし、住宅ローンの団信はどうでしょう。
ということなので、ローンの支払いが進むにつれて保証される額が減っていくのです。
年をとればとるほど病気のリスクは上がるのに、住宅ローンの残高は減っていくので保証が減るのと同じということになってしまいます。
そのため、わが家では団信の保証で選ぶのではなく、金利の低さで住宅ローンを選びました。
わが家の見直しポイント
上記のような考えに至ったので、保険を見直すために専門家にアドバイスをもらうことにしました。
以前から加入していた生命保険は、死亡保障2,000万円で、結婚当初の20代に加入したので掛け金が安く条件は悪くないとのことでした。
3,000万円の住宅ローンを組むのに2,000万円の保証では不安が残るので、新たに追加で生命保険に加入することにしました。
内容は、積み立て型で死亡時に700万円受け取れる終身保険です。
さらに、診断時に500万円受け取れる三大疾病特約を付けて住宅ローンの団信の代わりとなるようにしました。
団信を充実させ、若いうちに病気になった場合を考えると少し金額は少ないように感じますが、積み立て型なので団信のために上乗せされた住宅ローンの金利のように「掛け捨て」ではありません。
また少々保険料は高くなりますが、満期まで支払えば今まで支払った保険料+αで返ってくるので、家計に余裕がある場合には積み立て型がおすすめだそうです。
わが家は子供の学資保険の払い込み(年36万円)が終わり、2019年10月からの保育料無償化によって家計に余裕があったので、積み立て型の生命保険を選び、「下ろせない貯蓄」として扱うことにしました。

アドバイスを受けた感想
20代の頃には親の言われるがままに保険に入ったので、何も理解しておらず、今回初めて真剣に検討しました。
全く知識のない私たちにも分かりやすく説明してくれて、ヒアリングもしっかりとしてもらえて納得できる保険に加入できたと思います。
1から自分で調べるととても時間がかかるので話を聞きに行ってからそれをもとにその内容を調べ、後日納得したうえで契約をするのがマイホーム計画で忙しいわが家にはぴったりだと思いました。
一生にいち度の大きな買いものなので、「金利」だけではなく、家計や団信の内容、生命保険の見直しをして、もしもの時に家を手放すことにならないようにしましょう。(執筆者:菅野 有香)