先週は、高値更新するも、翌日にさらなる上値追いとはなり切れずの一週間となりました。
前々から気にしていた3月6日から9日にかけて空けた窓を埋めることは達成し、窓埋め到達後、上値が重くなり、結果的に窓埋め後、窓の出口2万613円を終値ベースで乗せることが出来ず、息切れしての週末入りとなりました。
ただ、週後半に押す場面でも、月曜から火曜日に空けた窓が、現状ではサポートしている形となっており、狭い範囲の上下に節目を持った形で週末を迎えました。
目次
週明け以降、どちらの節目を突破していくか?
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ここに至るまでは下値・上値切り上げてきているので、
基本はまだ切り上げが続くだろうという見立てとなり、元々の上値目途と見てきた、おおよそ2万1000円には到達することが無かったので、
まだ上値余地はあると考えます。
そして、下向きの75日線が抵抗線となるのかも注目ポイントでしたが、到達、上抜け後、足踏みしての週末入りですので、今のところ75日線は抵抗線として機能していると考えられる値動きと見受けます。
テクニカル的な見立てでは、トレンドは3月の底入れ以来、切り上げで上昇局面と取れる値動きをしており、上昇に入って3か月目に突入しています。
したがって周期的に見ると、いつトレンドに変化が出てもおかしくないタイミングに入り始める中、この局面がどこまで続くのか? どのような動きをしているうちは継続で、どのような動きや状況になったときが、上昇局面の終焉(トレンド転換)なのか? 週明け以降見極めが続きます。
ファンダメンタルとしては、コロナの感染拡大には歯止めがかかり、世界的に落ち着きを見せ始めていることや、世界的な経済政策によるお金のだぶつきによる反発局面と言える状況、ワクチン開発への期待による上値突破となりました。
しかし期待による反発と根本的な経済活性ではないので、さらなる上値追いの買いは続いてこずに週後半は息切れとなっています。
さらには、コロナで縮小した経済の状況確認にも目が向き始めており、上値の重さをうかがわせています。
そして、コロナ感染の第二第三の波への懸念もマーケットは見ており簡単に、上値追いを出来る環境になく、期待と実態の綱引きになってくると考えます。
その状況下での上値が重い展開が何を意味しているのか? 押し目なのか? 切り下げの始まりとなるのか? この辺りも毎週のことではありますが、週明け以降の見極めとなります。
米国週明けは200円前後の反発か
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そして、米国の動きでは、米国の動きはまちまちでCME・日経先物に関しては反発となっており、週明けは200円前後の反発が想定されます。
200円上げての寄り付きはするものの、金曜日の高値に寄り付き時点では到達しないので、その後の陽線か? 陰線か? もおおいに気になるポイントになります。
今回、金曜日まで押してきた動きの金曜の安値は、切上がりのトレンドライン上にいるので、週明けの反発の可能性は過分にあると考えられ、金曜日の上値も気になる上値抵抗線に到達しており、大きな三角保ち合いの頂点に来ていると考えられ、週明けの動きからトレンドが始まる可能性もあると考え、細心の注意が必要になるかもと言えます。
世界をみてみると、英国発のワクチンが9月には使用できそうという事で、英国で1億回、米国で3億回使用出来そうというニュースが流れました。
このニュースは、コロナの本格的な終息への絶対条件としてあげられていたワクチンが使えることで、コロナへの怖さが普通のインフルレベルまで下がることから、経済正常へのスタートが切れることとなります。
したがって感染に関しての歯止め要素と考えられ、逆に言うと、経済がどこまで悪くなるのか? を見通せる状況が近づいて来たと言えると考えます。
そうなることで、本格的な下方修正の幅が各企業出せる状況になり、下落が始まると考えます。
中国による全人代で、先行きの見通しを過去初めて発表しないという事態に関しても、今後は見通せるようになるのではと考えられ、コロナによる経済被害への意識が高まる時期が近くなってきたと考えます。
現状分析
5日線
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下向きから始まるも、週中に上向きと変え上向きのまま週末入りとなりました。
位置としては週初め下に位置していましたが、火曜日の反発で一気に上に乖離となり、木曜まで乖離を維持した後に、金曜の週末に押して実線に触れて終値ベースで下回りました。
週明け5日線をサポートに反発して切れるか注目です。
25日線
変わらず上向きで上への乖離を継続しています。
高値更新時に関しても、それなりに25日線と乖離はしたものの、前回前々回に高値更新したときほど乖離できず、押し始めたことで煮詰まり感は否めないのかなと取れる状況です。
75日線
下向きで下に乖離しているとことから、先週触れて、さらに上抜け、先週の終値で75日線の上を維持して、明確ではないものの突破と見受けられる形となりました。
週明け以降、上に明確に乖離していけるか注目です。
トレンドライン
下値切り上げのラインをリメイクしながらサポートラインとしており、4月3日・22日・5月7日を結んだラインがサポートラインとして機能しています。
さらには、3月19日と5月15日の安値を結んだラインが上の切上がりのラインの少し下にチャネルとなり存在しており、この2本のラインが目先サポートラインとして見極めポイントになると考えます。
上に関しては、3月6日から9日の窓が抵抗帯となり、3月9日の安値が、現状上値抵抗線として機能しており切り上げ型の三角保ち合いを形成と見受けます。
さらには、マニアックな見立てですが、2月13日と20日の実態の高値を結んだラインが上値抵抗線となっており、均衡に絞られる三角保ち合いを大きく作っていると考えられ、かなり絞り込んだところまで来ているように感じます。
したがってこの2つ三角形が意識されているとしたら、週明けの一週間で方向感が出るかもと想定されます。
下に関しては、25日線と横軸で5月7日4月22日4月3日の安値の横軸に注目で、上に関しては2万1000円どころの価格帯を上値抵抗線とみていきます。
テクニカル指標
一目均衡表
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完璧に雲抜けを達成しており上方示唆と見受けます。
遅行線に関しても、日々線の上をしっかり維持しており、上値追いしやすい形を形成しています。
そしてこの後遅行線が4から5営業日で雲にぶつかると想定され、そのあたりでも動きが出るか注目です。
ボリンジャーバンド
バンドが波打ちながら切り上げをしており、切り上げのBOXを示しています。
そんな中、+2σがしっかり上値抵抗線として機能しており、終値で+2σを抜くことなく推移し、+2σ到達が売り場と考えられ、現状、売り場にいるという見立てと考えます。
ただ切り上がってくるので、売りの割会については要検討と考えます。そして今後、TPラインを割り込むことが起きたときに、どのラインまで降りていくかも注目です。
スローストキャスト
ゴールデンクロスを切り下げたものの、週末にデットクロス間近となり、前回のデットクロスの位置とほぼ同じ位置となり切り下げとはなりませんでした。
結果的にデットクロスの位置は買われすぎゾーンを維持し、ゴールデンクロスの位置は売られすぎゾーンまで落ち込まないことで、現状は上値追いをしていることを示しています。
この後、2本のラインがどこまで降りてゴールデンクロスとなるか注目です。
総合判断
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中短期的には上昇を維持しており、需給は上を目指していると考えます。
このトレンドがいつまで続くのか?
まだまだ継続するのか?
近いところでトレンド変換するのか?
私としては、前々から申している通り、実体経済への注目度が上がったときに、期待から実態に目線が移り、相場が崩れると考えています。
外国人投資家たちは主体別売買動向では切り上げている最中に5週連続売り越しをしており、将来に対して下げるという見立てをしていると考えると、いつ始まるかはわからなくても将来的には…と考えます。
コロナによる非常事態宣言の解除も見えてきましたが、自身と家族を守る動きは当面変わらないと考えます。
世の中の流れに自分自身を合わせる必要はないと思います。
当面、感染しない動きは必要であると考えるので、自分自身で身を守る動きをしながら経済活動をして、身体と心の健康を守りましょう。(執筆者:城 晶子)