もうすぐ梅雨、そして暑い夏がやってきます。
スーパーマーケットなどでは新鮮な夏野菜の種類が増えはじめ、お買い得になったり、少し傷んだ食材を割引して売る「おつとめ品」の量も増えたりします。
しかし、残念ながら、ジメジメする梅雨時期や暑い夏は野菜が傷みやすく、まとめ買いが難しい時期でもあります。
今回は、安い時期に思い切ってまとめ買いできる、夏野菜を長持ちさせる冷凍保存術を紹介します。

目次
トマト(保存期間約1~2か月)
サラダなどで生で食べる場合には冷凍は不向きですが、煮込み料理などに使う場合には冷凍することで皮も剥きやすくなるというメリットがあります。
トマトの冷凍保存方法
Step1. トマトをよく洗い、清潔なキッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取る
Step2. 真空状態にできる容器やジップロックなどに入れ、なるべく空気を抜いて冷凍保存する
冷凍保存したトマトの使い方
冷凍しておいたトマトをお皿に取り出し、レンジで解凍してから使うと皮がふやけて剥きやすくなるので便利です。
おすすめの調理方法
解凍した際に出る水気に栄養分が凝縮されているので、
・ トマトソース
・ パスタソース
などに使うと、すべてを捨てることなく上手に使い切れます。
茄子(保存期間約1か月)
体を冷やしてくれる茄子は夏に人気の野菜です。冷凍すれば、約1か月保存可能です。
茄子の冷凍保存方法

Step1. 茄子は使いやすい大きさにきって、5分ほど水につけてアクをぬいておく
Step2. 清潔なキッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取り、小分けにしてラップで包む
Step3. ジップロックなど真空状態にできる袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存する
冷凍保存した茄子の使い方
凍ったままでも火の通りが早く、解凍すると水分でベチャっとなってしまうため、解凍せずに加熱して使いましょう。
おすすめの調理方法
冷凍状態のまま炒めて使用できる茄子は、炒め物や煮物など使い道が多く、
・ ナスと豚肉の炒めもの
・ ナスの煮びたし
など、さまざまな料理に活用できます。
オクラ(保存期間約1か月)
ネバネバ食材のなかでも人気が高い「オクラ」も、冷凍保存をすれば約1か月とかなり長持ちします。
オクラの冷凍保存方法
Step1. 塩もみして産毛をとり、ガクを取り除き、水気があるようなら清潔なキッチンペーパーなどでしっかり拭き取る
※ スライスしたものを使いたい場合には、この段階でスライスしておく
Step2. 使う量ずつ小分けにしてラップに包む
Step3. ジップロックに入れて空気を抜き、冷凍庫で保存する
冷凍したオクラの使い方
冷凍したオクラは、解凍せずにそのまま炒めものや味噌汁などに使えます。
おすすめの調理方法
オクラは、
・ オクラの煮びたし
・ オクラと海藻のスープ
・ 野菜炒め
など、たくさんの料理に活用できます。
キュウリ(保存期間約2~3週間)

シャキシャキっとした食感が人気のキュウリも、冷凍庫で保存できます。
キュウリの冷凍保存方法
Step1. 薄切りにしたキュウリを塩もみし、水分をよくきっておく
Step2. 使いやすい分量ずつ分けてラップに包む
Step3. ジップロックなど密閉できる容器の中に入れて空気をできるだけ抜き、冷凍庫で保存する
冷凍保存したキュウリの使い方
使用時にキュウリを自然解凍し、余分な水気を絞ってから使いましょう。
冷凍キュウリは少し「しんなり」としています。冷凍する前に塩もみをしているので、あらためて塩もみする必要もなくそのまま使えます。
おすすめの調理方法
冷凍キュウリは、
・ キュウリの酢の物
・ 海藻とキュウリのサラダ
など、子供から大人にまで人気のメニューに活用できます。
ブロッコリー(保存期間約1か月)
鮮やかな緑色と森を連想させるようなファンタジックな見た目のブロッコリーも、冷凍保存できます。
ブロッコリーの冷凍保存方法
Step1. 適当な大きさの小房に分けてブロッコリーをよく洗う
Step2. 清潔なキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、1回分ずつ小分けにし、花蕾が崩れてこないようにタッパーなどの容器に入れて冷凍庫で保存する
冷凍保存したブロッコリーの使い方
解凍すると水っぽくなってしまうので、解凍せずに冷凍庫から出してすぐに加熱して使うようにしてください。
おすすめの調理方法
冷凍したブロッコリーは、
・ 野菜の炒め物
・ 野菜スープ
といった料理に使うのがおすすめです。
夏野菜をまとめ買いで節約・時短
今回は、ジメジメした梅雨時期に傷みやすくなる夏野菜の冷凍保存術を紹介しました。
この冷凍保存術を知っておくと、安い時に思い切ってまとめ買いできます。
解凍せずにそのまま調理できるものが多いので、時短にも一役かってくれます。
上手に活用して梅雨時期・夏を乗り越えましょう。(執筆者:山内 琉夢)