自粛生活のなか自宅で過ごす時間が長いことを利用して、家の掃除を積極的にしている方は多いのではないでしょうか。
家を掃除するには、窓ふき用・床用・キッチン用・トイレ用・お風呂用といろいろな洗剤をそろえなければなりません。
掃除が好きな私もいろいろな洗剤をそろえていましたが、家計簿を見直してみて驚きました。
毎月かかる日用品代の中でも特に洗剤にかかる費用が多かったのです。
そこで、洗剤代を節約するために考えだしたのが「重曹」と「クエン酸」を使った手作り洗剤です。
今まで家計を圧迫していた洗剤代を節約できた手作り洗剤を紹介します。

目次
お風呂用洗剤の代わりにクエン酸洗剤、カビ取り剤の出番も減少
お風呂洗剤は、「クエン酸」小さじ1杯程度を水またはぬるま湯200mlに溶かすだけで作れます。
お風呂の浴槽や壁・鏡についた水垢は、水道水に含まれているカルシウムなどのアルカリ性の成分が残ったものです。
従って、アルカリ性の成分を中和させられる酸性の「クエン酸」で落とせます。
浴槽の掃除は毎日されている方が多いと思いますが、浴槽だけではなく壁や鏡、シャワーなども毎日ササッと掃除していると水垢汚れがつきにくくなるので、お風呂掃除が楽になりますよ。
カビも発生しづらくなり、お風呂洗剤もカビ取り剤もたまに使う程度でよくなるため、お風呂掃除の洗剤代をかなり節約できます。
「クエン酸」と「重曹」があればトイレ用洗剤は不要
トイレ掃除には、「クエン酸」と「重曹」の両方を使います。
これがあれば、トイレ用洗剤もタンクの洗浄剤も必要ありません。
普段のお掃除には、お風呂で使ったクエン酸洗剤で尿石と水垢を落とせます。
汚れがこびりついている場合には、クエン酸洗剤を吹きかけてからティッシュペーパーでパックするとよく落ちるので、わが家では強力な尿石除去剤は使わなくなりました。
また、トイレの中に発生した黒いカビ汚れには、重曹が効果的です。
重曹小さじ1杯をぬるま湯200mlに溶かすだけなので簡単です。
フローリングや窓は重曹洗剤で簡単掃除

フローリングには子供たちの皮脂汚れや食べ物による汚れが多いため、重曹洗剤を活用できます。
トイレ洗剤として作った重曹洗剤をフローリングに吹きかけて、ぞうきんや古布などでふき取っていきます。
毎日気になった箇所を少しずつ拭いていくことで、強力なフローリング洗剤を使う頻度が減っていきます。
同様に手垢汚れのついた窓ふきにも重曹洗剤が役立ちます。
汚れが少ない場合は、重曹の量を減らして洗剤を作ってみてください。
手作り洗剤を使って、フローリングや窓をこまめに掃除するようになると洗剤代の節約にもなりますし、運動にもなるのでスポーツジム代をかけずにダイエットもできて一石二鳥です。
靴はつけ置き洗いと重曹でキレイがよみがえる
子供の泥だらけのスニーカーや真っ黒になった上靴は、重曹を使うのがおすすめです。
重曹は粒状なので、クレンザーのように研磨して汚れを落とせますが、最初から重曹とブラシだけでゴシゴシと洗っていては、せっかく洗剤代が節約できても時間を浪費してしまいます。
汚れのひどい靴の場合は、最初に少量の洗濯洗剤を溶かしたお湯に1時間程度つけると、汚れが浮かせられるので、あとは重曹を付けた歯ブラシをつかってゴシゴシと磨くだけです。
また、子供が素足で履くサンダルには合成洗剤を使いたくない時は、洗濯洗剤を使わずに重曹をお湯に溶かして浸けておくだけでも汚れが落としやすくなります。
手作り洗剤で掃除用洗剤の出費が半分以下
6人家族で頻繁に掃除が必要なわが家では掃除用の洗剤を、トイレ用・トイレに流す洗浄剤・お風呂用・フローリング用・キッチン用・窓ふき用の6種類常備していました。
これらを1か月に1本使い切ってしまいます。
1種類が200円前後なので、6種類で1か月に1,200円程度かかっていたことになります。
さらにカビ取り剤や尿石除去剤、水垢洗剤も併用していたので、1か月にトータル1,500円以上を洗剤にかけていました。
一方、「重曹」と「クエン酸」はそれぞれ1kg・600円前後で合計1,200円程度です。
1か月で半分ほど消費するので、月に600円です。
市販の掃除用洗剤を買っていた今までと比べると半分以下の出費です。
「家中に掃除用の洗剤が多すぎる」、「洗剤代が高い」と悩んでいる方は、ぜひ「重曹」と「クエン酸」を使った手作り洗剤を利用してみてください。
重曹やクエン酸は100均でも買えるので、気になった方はこちらで購入してみるのもよいと思います。(執筆者:山内 理絵)