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2人に1人はがんになる時代 「がん保険」のあまり知られてない備え方

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2人に1人はがんになる時代 「がん保険」のあまり知られてない備え方

2人に1人はがんになる時代

保険会社のテレビコマーシャルなどを通じて、2人に1人はがんになる時代ということはよく知られるようになりました。

がん保険でしっかり備えておきたいですが「少しでもがん保険をお得に備えたい」。

そんな方のために、あまり知られていないがんの備え方を紹介します。

しられざるガン保険への備え方

よく知られているがんの備え

(1) 健康保険

がんの備えについて考える前に、まず国の健康保険制度を知っておきましょう。

健康保険があることを知らずに民間のがん保険だけで備えようとすると、大変な保険料を支払うことになります

あるいはがん保険で備えているけれど、健康保険制度を知らないために不安がぬぐいきれず、必要以上の不安を抱えることになります。

健康保険の基本的な内容は以下の通りです。

1. 年齢によりますが、かかった医療費の自己負担は1割~3割になる。

2. 医療費が一定額超えて自己負担が1割~3割でも高額になることがあります。

その場合は高額療養費制度が適用となり、さらに負担は軽減されます。

3. 治療が長引いた場合は、傷病手当金として1年半毎月の給料の最大3分の2を受け取ることができます※。

※ただし、傷病手当金はお勤めの方のみで自営業者にはありません。

(2) がん保険

がんの備えとして、真っ先にがん保険を考えてしまいがちです。

しかし、民間のがん保険は健康保険制度を補うものとして考えましょう
 
民間のがん保険の主な内容は以下のものが一般的で、この中から組み合わせて自分に合ったがん保険を設計していくのが一般的です。

・ がん手術給付金

・ がんの入院や通院費用をまかなう給付金

・ がんの放射線治療や抗がん剤の治療費をまかなう給付金

・ がん先進医療

・ がん診断給付金

通常、がんの治療費や入院代は、ここまでお話してきた健康保険に民間のがん保険を上乗せしてカバーします。

しかし、健康保険とがん保険を上手に組み合わせたとしても、がんの備えは通常の万が一の保障や、医療保険よりも備えることに悩む方が多いです。

その理由としては以下の通りです。

・ がんは治療費以外にもかかるお金がある

・ がん保険は一般的には掛け捨ての保険であること

それぞれについて詳しく解説していきます。

がんの治療費以外にかかるお金がある

入院するとお金がかかります

がんの治療費以外にかかる例として、以下具体例をあげていきます。

・ 食事代

・ 治療期間中の生活費

・ ウィッグをはじめといた装具

その他、治療の一部ではあるが健康保険の対象にはならない項目

・ 個室に入院した際の差額ベッド代

・ 先進医療の技術料や健康保険の適用とならない自由診療

・ サプリメント類

・ 治療を続けながら働き続ける場合の収入減少(傷病手当金を超える部分または自営業者など)

このようにがんの備えとしてどのようなものが必要かを突き詰めていくと、どんどんイメージが膨らんでいってしまいます

がん保険は一般的には掛け捨ての保険であること

がんの備えに必要なイメージがどんどん膨らんでいっても、がん保険で用意できれば問題ありません。

しかしその分保険料は高くなっていきます。

仮に備えたとしても、がん保険は一般的には掛け捨て、ずっと払い続けていくと損をしたような気分になってしまいます

そこであまり知られていない、終身の生命保険を使った、がんの備え方をお伝えします

終身タイプの生命保険でがんに備える

ここで取り上げるのは医療保険ではなく、万が一の時に保険金を支払う終身タイプの生命保険です。

終身タイプの生命保険の特徴

終身の生命保険には特徴が3つあります。

【特徴1】万が一の保障が一生涯継続すること

終身保険は生命保険なので、万が一の時には保険金を受け取ることができます。

解約をしない限りは、ずっと保障が続きます

【特徴2】保険料の払込を前倒しできる

終身保険の保障は一生涯続きますが、支払いを前倒しで済ませることができます

60歳、65歳などで保険料の支払いは終了し、保障は一生涯という設定ができます

【特徴3】解約返戻金があること(積立型・貯蓄型)

万が一のことが起こらずに、解約をすれば解約返戻金という形で一定額を受け取ることができます

終身タイプの生命保険2つのパターン

終身タイプの生命保険も2つのパターンがあります。

・払込期間を過ぎると急激に解約返戻金が大きくなるもの(低解約返戻金型)

・払込期間中からなだらかに解約返戻金が大きくなるもの(通常の終身保険)

終身保険にもタイプが2つあります

終身保険に特定疾病保険料払込免除特約を付けられる

終身タイプの生命保険のうち、低解約返戻金型には特定疾病保険料払込免除特約をつけることができます

ここでは特定疾病とはがん・心筋梗塞・脳卒中をあらわし、特定疾病と診断されたら、以降の保険料の払込を免除するので、特定疾病保険料払込免除特約と言います。

特定疾病保険料払込免除特約を付けるとどうなる

終身タイプの生命保険で保険料の払込は65歳で終了します

特定疾病保険料払込免除特約を付けたプランに加入をして、3年後にがん(特定疾病のうちのひとつ)と診断されたケースを考えてみましょう。

この場合は、がんと診断されたため3年目以降の保険料が免除されるだけでなく、65歳時点での総払込保険料相当額を受け取ることができます

早い段階でがんと診断されたら、65歳までの総払込保険料相当額を解約返戻金として受取ることができ、わずかな支払いで大きな資金を用意できるます。

終身タイプの生命保険の特定疾病保険料免除特約のメリットとデメリット

【メリット】

・ 加入して間もなくがんに罹患した場合、わずかな支払額で大きな解約返戻金が受取れる

・ がんの備えと同時に、本来は生命保険であるため万が一の備えも兼ねている

・ がんにもならず、万が一のことも起こらなければ解約をすると大きな解約返戻金が受取れる

・ 上記3つのメリットから、がんの備えと万が一の保障、いずれの用途も使う予定がなければ解約をして大きな解約返戻金を
受け取ることができ、掛け捨てにならないがんの備えが可能です。

【デメリット】

・終身保険なので毎月の保険料は割高

・特定疾病時に受取れる総払込保険料相当額は実際の総払込保険料を下回ることがある

・払込満了までの間の解約返戻金(低解約返戻期間)は、特定疾病と診断されない場合は極めて少ない

・払込満了まで保険料を支払った場合、払込満了時点での解約返戻金は、総払込保険料を下回ることがある

がんへの備えに 選択肢の1つ

・ 終身タイプの生命保険に特定疾病保険料払込免除特約をつけることで、掛け捨てタイプではないがんの大きな備えが可能

・ がんの備え、万が一の保障、老後の資金いずれかの用途に活用でき、幅広い用途に使用できる

終身タイプの生命保険に、特定疾病保険料払込免除特約を付加できる保険会社は限られています

あまり知られていない、がんの備えの選択肢の1つとして知っておくとよいでしょう。(執筆者:CFP 金子 賢司)

《金子 賢司》
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金子 賢司

金子 賢司

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。 <保有資格>CFP、住宅ローンアドバイザー、生命保険協会認定FP、損保プランナー 寄稿者にメッセージを送る

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