ソニー損保の調査が毎年20歳になる方を対象としている調査で、車に関する意識調査をしています。
その中でカーライフにかけられるお金が平均1万4,763円/月となっており、新成人が車に使う費用が5年連続で減少しています。
車を所有している人は、どのように年間の費用を抑えているのでしょうか。
目次
車の維持費

車を維持するのにかかる費用には、
・ 自動車保険
・ ガソリン代
・ 駐車場代
などがあります。
毎月継続して支払う費用の1つが、任意加入の自動車保険です。
加入義務のある自動車保険(自賠責保険)と任意加入の自動車保険の2種類があります。
自賠責保険は対人のみの保障内容となっているので、対物や運転者自身の怪我をカバーするため任意の自動車保険に加入するのが一般的です。
自動車保険の費用
加入義務のある自賠責保険は普通の乗用車で12か月で1万3,410円です。
この金額は固定で、長期間分を一括で支払うと安くなります。
対して、任意の自動車保険は契約内容によって変わります。
大きく変わる条件としては、
です。
一般的な家庭であれば、契約者とその配偶者(ともに35歳以上)が運転者として自動車保険に加入しているようです。
さまざまな条件がありますが、普通車で日常使用であれば3,000~5,000円/月程度です。
子どもが大きくなって免許を取得した場合に、自宅の車を運転できるようにと保険の内容を変更してみます。
契約者とその配偶者、そして20歳の子どもを自動車保険の契約に入れた場合には、1万5,000~3万円/月となります。
自動車保険だけで年間12万円以上の費用がかかってしまいます。
一般的な自動車保険の保障例として、10等級、車種プリウス、対人無制限、対物無制限として計算しています。
1日自動車保険のすすめ
子どもが週末などスポットで運転するのであれば、1日単位の自動車保険がお得です。
1日単位の自動車保険は東京海上日動や三井住友海上などの自動車保険大手において商品として用意されています。
1日500円から加入できる
保障内容にもよりますが、1日500円から自動車保険に加入できます。
スマホやコンビニの端末、LINEから簡単に加入できます。
損保ジャパン日本興亜の「乗るピタ!」は12時間単位での加入も可能です。

1日500~800円の自動車保険の保障内容は対人対物は無制限、同乗者の傷害は1,000万円と、差は見られません。
事故時に車に損害が発生したときの修理費や再購入費などを保証する車両復旧費用補償の有無によって保険金額が異なります。
運転する人が複数人になる場合にも対応しており、スポットで車を利用する場合には便利です。
このようなときに利用可能
1日単位の自動車保険はさまざまなシーンで活用できます。
シーン1:家族で旅行に行く
子どもが車の免許を取り立てで、任意の自動車保険に入っていない場合でも1日単位の自動車保険に入れば運転させられます。
シーン2:独立した子どもに車を貸すときにも、1日単位の保険が利用できます。
シーン3:友人と車で出かける
車の所有者とその配偶者しか自動車保険に入っていないのであれば、万が一のときにその2人にしか保険は適用されません。
しかし、1日単位の保険に加入すれば、友人の車でも安心して運転できます。

1日保険の加入対象外
便利で低価格な1日単位の自動車保険ですが、加入できないケースもいくつかあります。
例えば、カーシェアリングやレンタカーは加入対象外です。
レンタカーを利用する際には、レンタカーの受付で保険に加入できます。
また、高級車など一部の車も対象外です。
契約者の配偶者も1日単位の自動車保険に加入できません。
日頃の保険では配偶者をはずさない
日頃利用している自動車保険を安くしようと、配偶者を保険から外すことはやめましょう。(執筆者:田中 かな太)