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【個人年金保険】「60歳からの受け取りは早すぎる」と思ったら、開始年齢の変更方法と注意点

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【個人年金保険】「60歳からの受け取りは早すぎる」と思ったら、開始年齢の変更方法と注意点

皆さんが加入している個人年金保険のほとんどは、「60才まで保険料を払い60才から受取開始」という仕組みだと思います。

ただ、個人年金保険の契約者の中には、

「まだ仕事もしているし、60才からもらわなくてもいいのだけど…」

と思っている人がいるかもしれません。

今後そういう人も増えていくでしょう。

おおむねどこの保険会社の個人年金保険も、受取開始年齢を変更できます

ここではその概要をご紹介します。

年金総額が増えるパターン

時計と増えていくコイン

変更内容にはいくつかのパターンがあります。

最初にご紹介するのは、受取開始を遅らせる事で年金総額が増えるパターンです。

何年遅らせられるかは加入している保険会社に確認していただきたいのですが、最長で5年遅らせられるものもあります。

受取時期が近づくと、予定通り受け取りを開始するか否か意向確認があるでしょう。

保険料の金額や払込期間は変わりませんので、受け取りを遅らせた分、保険会社にお金を長く預けることになり、年金総額が増えます

受取期間も変更できる

年金受取期間も変更できます。

例えば、60才から10年間の受け取りだったものを、65才から15年間受け取る仕組みに変更できます。

年金総額は増えますが、受取期間をのばせば1回の年金額は少なくなりますが、100年人生や定年延長を考えると、少しずつ長期にわたって受け取るのも有意義な選択肢といえるでしょう。

年金総額は増えないが保険料が安くなるパターン

計算機と下向きの矢印

今は完全に売り止めになっているかもしれませんが、損害保険会社の「年金払積立傷害保険」で、年金総額は増えないが保険料が安くなるパターンがあります。

このパターンでは、仮に60万円を10年間受け取る契約だと、総額600万円は固定です。

それを「開始を〇年遅らせて〇年間で受け取る場合、保険料は〇円」というように、

・ 受取開始年齢

・ 受取期間

・ 保険料

の組み合わせで調整します。

保険料を現在の金額より安くすることは決まっているようなので、受取開始年齢の希望を伝え、受取期間と保険料の組み合わせを提案してもらいます。

このパターンの個人年金保険に加入していて、受け取りを遅らせたいと考えている人は、今すぐにでも選択肢を確認することをおすすめします。

受取開始までの年数が短くなればなるほど、選択肢が減ります

保険料率が変わらないか確認

受取開始年齢や受取期間の変更は保険の見直しには当たりませんので、原則として保険料率は変わりません。

ただし、念のため「年金総額は増えないが、保険料が安くなるパターン」の契約の方は、変更前に契約内容を確認しておくことをおすすめします。

万が一保険料率が変わるなら、その契約がお宝保険だと大損するので、受け取り方の変更はおやめ下さい。

個人年金保険の年金も課税対象

見落とされがちですが、個人年金保険の年金も、雑所得として所得税と住民税の対象です。

課税額は年金全額ではなく、以下の式で算出します。

雑所得 = 1年の年金額(受け取った配当金を含む) - 1年の年金額 × 払込保険料の総額 ÷ 年金総額

こうして求められた金額が公的年金や他の所得と合計され、そこから基礎控除や社会保険料控除、配偶者控除、生命保険料控除など控除されるべきものを引いた金額に課税されます。

定年後の長い人生や健康のため、働ける間は働きたいと考える人は増えています。

どうするのがいいのか、個人年金保険の仕組みを知った上で最善の選択をしてください。(執筆者:金澤 けい子)

《金澤 けい子》
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金澤 けい子

執筆者:FP2級 元保険外交員 金澤 けい子 金澤 けい子

独身時代は建築設計事務所に勤務。宅建、2級建築士の免許は取得したものの、結婚して専業主婦に。その後14年間の専業主婦を経て、興味のあった保険業界へ就職。FP2級の資格を取得し、8年間保険外交員を経験した後、退社しフリーライターの道へ。 寄稿者にメッセージを送る

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