もやしは節約食材の代表です。
スーパーで見かけるとつい、買い物カゴに入れてしまいます。
しかしながら、
「日持ちしなくて困る」
「炒め物以外にレパートリーがない」
そのような疑問や困りごとはありませんか。
ここでは、そうしたもやしにまつわる問題を管理栄養士の筆者か解決します。
具体的には、なぜもやしはお得食材なのか、鮮度の良いもやしの見分け方、もやしの保存法、簡単レシピをお伝えします。
少し視点を変えたり、手間をかけたりするだけで劇的に変わりますので試してみてください。
![もやし節約レシピ](/imgs/zoom1/63650.jpg)
目次
なぜもやしはお得食材なのか
厚生労働省が健康づくりの指標として公表している「健康日本21」によりますと、野菜の1日の目標摂取量は350gです。
内訳は緑黄色野菜120g、淡色野菜230gです。
参照:健康日本21
カロテンという栄養素の含有量によって分けられているのですが、もやしは淡色野菜に分類されます。
通常、もやしは1袋200gで約30円で売られることが多いようです。
同じ淡色野菜であるレタスは200gで約90円、きゅうりは200gで約110円です。
同じような栄養を持つ淡色野菜のなかでも、もやしが圧倒的に安いということがわかります。
鮮度の良いもやしの選び方
もやしはスーパーで山積みにされていることがほとんどです
どれも同じように見えますが、選ぶポイントがあります。
もやしを買う際には、茎が太い、白くツヤがある、持ったときに硬いと感じるくらいのハリがあるものを選ぶようにしましょう。
また、色がくすんでいる、根が茶色い、袋に水がたまっている、袋に空気が入って膨らんでいるものは鮮度が落ちている可能性がありますので、避けた方が無難です。
鮮度の良し悪しはおいしさだけではなく、日持ちにも影響してきますのでしっかりと見てみてくださいね。
もやしの保存の仕方
もやしは鮮度が落ちるのが非常に早く、2~3日中に食べるのが基本です。
保存する際には、野菜室よりも温度の低い冷蔵室がおすすめです。
また、中途半端に残ってしまった場合には、保存容器に移し、全体がつかるくらいの水を注いで冷蔵室で保存します。
1日1回水を替えて、1週間で使い切りましょう。
![1日1度は水を変えよう](/imgs/zoom1/63651.jpg)
水分の多いもやしは冷凍した後に解凍すると水分が抜けてベッチャリしたり、スジっぽい食感になるので冷凍保存はおすすめしません。
もやしの簡単レシピ
それでは、もやしを使った簡単レシピを紹介します。
1. ナムル
![もやしのナムル](/imgs/zoom1/63652.jpg)
Step1. 沸騰したお湯にもやしを入れて、すぐに火を止める
Step2. ぐるぐるとかき混ぜ、少しハリがなくなったらザルにあける
Step3. 粗熱が取れたら水分を絞り、塩、ごま油で味付けをして好みで黒コショウをふる
賞味期限は冷蔵保存で3日程度です。
おかずにもおつまみにもなって重宝します。
塩ではなくコチュジャンで味付けをすればピリ辛になります。
塩昆布で味付けしてもおいしくなります。
2. もやしの豚汁
![豚汁にもやしをいれる](/imgs/zoom1/63653.jpg)
Step1. 鍋で豚こま肉を色が変わるまで炒める
Step2. だし汁を入れて沸騰させる
Step3. もやしを入れ、再び沸騰したら味噌をとく
意外かもしれませんが、もやしからもうまみが出るので、食材が2つだけでも満足のおいしさなのです。
根菜と違ってすぐに火が通るので、短時間でできるところもうれしいポイントです。
3. もやしのお焼
![もやしのお焼き](/imgs/zoom1/63654.jpg)
Step1. もやし1袋をボールに入れ、大さじ4の小麦粉と青のりをふり、全体にまぶす
Step2. 溶き卵1個分を加えてよく混ぜる
Step3. 油を敷いたフライパンにスプーンですくって落とし、両面が色付くまで焼く
しっとりとした生地とシャキシャキのもやしとの食感の組み合わせが楽しい料理です。
食べる時にはお好みで、ポン酢、ケチャップ、中濃ソースなどをつけてください。
もやしをフル活用して節約
もやしを買う際には状態を見極めて保存する時には水に漬けること、料理は和える、煮る、焼くと調理法を変えることでバリエーションが増えることをお伝えしてきました。
お得食材もやしをフル活用して、節約に役立ててください。(執筆者:栄養士・管理栄養士 小原 水月)