緊急事態宣言が出ていた時には、電車の乗車率が大幅に減少しましたが、今は徐々に元に戻りつつあるようです。
そうなると、通勤客にとって心配なのが、満員電車による感染リスクの高まりです。
今回は、快適なだけでなく3密対策にもなる特急に、お得に乗れるキャンペーンを紹介しましょう。

目次
【6/30まで】JR東日本:中央線・常磐線特急利用で300円引き

6月30日までの期間中、JR東日本のえきねっとチケットレスサービスを利用すると、
営業キロにかかわらず、
一律で300円引き(子供は150円引き)です。
このキャンペーンは特急料金のみが割引ですので、別途乗車券(通勤定期券などでもOK)が必要です。
混雑路線の通勤ラッシュに効果大
中央本線の大月駅(山梨県)→新宿駅を、普通列車と特急を利用した場合で比較してみましょう。

特急を利用した方が720円高いものの、所要時間は32分短いです。
JR中央線は首都圏屈指の混雑路線で、特に朝は乗車率200%にもなります。
JR東日本には、グリーン車が設定されている普通列車もありますが、中央本線には現在のところ導入されていません。
しかも、グリーン券は座席指定ではないので確実に座れる保証がなく、朝の通勤ラッシュを確実に回避できる特急は、大きなメリットのはずです。
【6/13~7/12まで】近鉄:特急料金で近鉄特急netポイントを最大50%還元

6月13日~7月12日の期間中、「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」に会員登録して、チケットレス特急券で乗車すると、
たまった近鉄特急netポイントは、
1ポイント=1円で特急券に交換可能です。
近鉄では多くの「通勤特急」を運行

近鉄名古屋線の津駅(三重県)→近鉄名古屋駅を、普通列車・急行・特急を利用した場合で比較してみましょう。

特急を利用した方が920円高いものの、
急行の所要時間が特急よりも18分遅いくらいですが、通勤時の急行は180%程度の乗車率です。
普通列車は2時間以上の所要時間なので、乗り換えずに名古屋まで行くのは現実的でありません。
津→名古屋間は、6時台・7時台で5本の特急を走らせており、使い勝手もよいです。
【9/30まで】JR西日本:通常の半額以下の特急券を販売

9月30日までの期間中、JR西日本の特急普通車指定席をお得に利用できるおためしチケットレス特急券を販売しています。
JR西日本ネット予約のe5489でのみ予約可能で、J-WESTネット会員(クレジットカード利用)限定のサービスです。
設定区間によって割引率は異なりますが、
【対象列車】はるか・びわこエクスプレス・サンダーバード・ビジネスサンダーバード・くろしお・スーパーはくと・はまかぜ・らくラクはりま
JR西日本は選択肢が豊富
近江今津駅(滋賀県)→大阪駅を、新快速・特急(おためしチケットレス特急券)・特急(自由席回数券1枚あたり)を利用した場合で比較してみましょう。

この区間の普通車指定席料金は通常2,390円に対して、
ただし、特急料金不要の新快速は特急と比較しても20分程度しか違いがなく、速さのメリットを特急からは感じられません。
新快速の混雑率も100%程度なので、さほど混雑しているともいえません。
また、特急の普通車自由席に乗車できる4枚つづりの通勤自由席回数特急券も、8月31日まで販売されています(9月30日まで利用可)。
この区間の普通車自由席料金は通常1,860円ですが、

指定席と自由席は車両こそ違うものの、座席に違いはありません。
「座れなくてもいいから少しでも安くという人は新快速」
と、JR西日本は選択肢が多いです。
【6/30まで】一部列車は特急料金が300円
さらに、一部対象列車に至っては、
期間限定 定期券併用チケットレス特急券というもので、6月30日までのネット予約限定です。
朝夕時間帯を中心に、JR京都線・JR神戸線などの対象列車の特急料金が300円になります。
【対象列車】サンダーバード・はるか・らくラクはりま・はまかぜ・スーパーはくと
一部対象外もありますので、ホームページで確認しましょう。
「3密対策」にも有効な特急をお得に活用
特急は、目的地に早く到着できるのが大きなメリットで、朝はゆっくりと家を出られます。
そしてこのご時世ならではのメリットとして、3密対策にも効果的です。
特急は乗車人数が限られていて、感染リスクが低くなることが期待できます。
分散乗車をしてほしい鉄道各社は、期間限定で特急料金の引き下げを実施していますので、これを機に活用してはいかがでしょうか。(執筆者:角野 達仁)