6月も終盤となり、暑さも本格的になってきました。
・ エアコンをつける回数が増えた
・ エアコンの設定温度が徐々に低くなっている
という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エアコンにかかる電気代を抑える3つの節約方法を紹介したいと思います。
電気代が最大で半分近くになる方法についても紹介しますので、参考になれば幸いです。
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目次
エアコンの電気代(目安)
エアコンの年式やメーカーなど商品によっても電気代は違ってきますが、2020年モデルでは1時間あたりの冷房費は3円前後から35円前後となっています。
金額に幅があるのは、外気温や室内の温度によって「運転中に消費電力が大きく変化する」ためで、はっきりとした金額を算出するのが難しいのです。
また、温度を1度下げるごとに約10%も電気代が高くなるとも言われているため注意が必要です。
消費電力を抑えて節約する
できるだけ室内の温度を下げて運転中の消費電力を抑えたり、環境省が推奨している28度に温度設定したりすることでエアコンの電気代を節約できます。
たとえば、直射日光のあたる部屋に遮光カーテンをつければ、1時間あたり30円だった電気代が10円に抑えられる可能性があるのです。
そうなると、エアコンを12時間使用した場合、
10円 × 12時間 × 30日 = 3,600円
となり、1か月に7,200円もの差が出ます。
エアコン自体を切って節電するのではなく、室内の温度や体感温度などにアプローチしながら電気代を抑える方法についてみていきましょう。
エアコンの電気代は扇風機の約4~10倍
年式やメーカー、設定温度によって違ってくるものの、エアコンは扇風機の4倍から10倍もの電気代がかかると言われています。
夏はエアコンや冷蔵庫といった家電の電気代だけではなく、冷たい飲み物や食べ物、イベントや旅行といった出費が多くなる季節でもあります。
そうした出費の多い時期だからこそ、抑えられる出費はなるべく抑えていきましょう。
エアコンの電気代を抑える4つの方法
ここからは、エアコンの電気代を抑える4つの方法を見ていきましょう。
1. エアコンと扇風機のダブル使い
扇風機は、風量を強にして24時間つけっぱなしにしても25円前後で、1時間では1円前後の電気代とされています。
1時間に3円前後から35円前後のエアコンの1/3以下の電気代であることが分かります。
そこで、エアコンの冷たい空気を扇風機で部屋全体に行き渡らせ、エアコンの設定温度を「省エネモード」に保つようにしてみましょう。
使うエアコンや扇風機、電力設定などにもよりますが、電気料金を最大半分近くまで抑えられます。
エアコンの冷気が直接体に当たることも防げるので、全身がひんやりとしてベトベト感も少なく快適に感じるのもおすすめポイントです。
電気代が安い扇風機の種類
扇風機には「ACモーター」を採用しているものと「DCモーター」を採用しているものの2種類があります。
DCモーターの扇風機は直流モーターで商品自体は割高ですが、電気料金はDCモーターのほうが安価でACモーターの約半分程度です。
具体的には、
DCモーターの場合は1時間で0.5円前後
の電気代とされていることが多いようです。
エアコンーとダブル使いする扇風機に「DCモーターの扇風機」を使うことでさらに電気代を抑えられます。
シーリングファンの活用
シーリングファンとは、天井に取り付けるシーリングライトに扇風機や換気扇の羽根のようなものが付いている送風機のことを言います。
レストランやカフェでも見かけることの多いシーリングファンも、扇風機同様に電気代が安いのでおすすめです。
サーキュレーターの活用
サーキュレーターの電気代も扇風機やシーリングファンとほぼ変わりません。
部屋全体の空気を撹拌(かくはん)してくれるため、エアコンを長時間かけたときの特有のベトつきがなく快適に過ごせます。
音が大きなものもあるので購入するときに注意してください。
2. 直射日光の侵入を抑える
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部屋に入ってくる直射日光の侵入を減らすだけでも電気代を抑えられます。
具体的には、
・ ブラインドを「閉める」にする
・ 直射日光が入ってくる方角の窓のカーテンを遮光にする
といった方法があります。
ただし、もともと部屋自体が暗いという場合には暗くなりすぎてしまうので、
・ 網戸の向こう側にすだれをかける
・ 日よけシーリングを設置する
のがおすすめです。
電気代を抑えられるのはもちろんですが、部屋に熱がこもらず温度も抑えられるため、過ごしやすくなります。
3. 五感を使った納涼法
物理的なことを改善して電気代を抑えたり、涼しく快適に過ごせるようにすることも大切ですが、五感を活用することでより納涼感を高められるのでおすすめです。
視覚
グリーンやブルーなどの寒色系カラーや涼しい印象を受けるインテリアを置くことで視覚から涼しさを感じられます。
圧迫感のないストリングスカーテンを部屋の仕切りや窓の近くなど風がよく通るところに設置すれば、風が部屋全体に行き渡るのを体感できます。
聴覚
耳から納涼感をもたらしてくれるものと言えば、風鈴や水の流れる音などです。
軒下に風鈴を取り付けたり休日に湧水の出るような自然の中へと出かけたりすることは難しいのですが、YouTube(ユーチューブ)を活用すれば風鈴や水の音を手軽に聴けます。
触覚
風通しのよいサラリとした生地の服やシーツなどを選ぶと、肌触りがよいので涼しく感じられます。
夏も、モコモコのラグを敷きっぱなしにしているという人は、い草で作られた「い草ラグ」や竹で作られた「バンブーラグ」などに変えてみましょう。
味覚
食べ過ぎには注意ですが、かき氷やアイスクリームなど冷たくひんやりとした食感と甘味が口の中に広がると、暑さもゆっくりとやわらぎます。
清少納言も食べたとされるほど、かき氷は古くからの暑さ対策のひとつです。
いろいろなシロップを購入して楽しんでみてはいかがでしょうか。
嗅覚
ミントやレモンなど「涼しいイメージ」のある香りをかぐことで、納涼感が高まることもあります。
アイスティーにレモンを入れたり、アイスミントティーを飲んだりするのもおすすめですし、レモンやミント系の香りを含む香水を使うのもおすすめです。
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4.「冷却ジェル枕」の利用
「冷却ジェル枕」とは昔で言う「氷まくら」のことで、「アイス枕」や「ひんやり枕」と呼ばれることもあります。
中身が水ではなくジェルなので冷凍庫で冷やしても氷のように硬くならずに使いやすいのが特徴です。
ジェルが「不凍」なのか、「不凍+凍結」なのかによっても寝心地や持続時間が違ってくるので簡単にみていきましょう。
「不凍ジェル」
冷凍に必要な時間が5時間程度と短く、冷凍庫から取り出してすぐでもやわらかいのが特徴です。
冷却持続時間は3~6時間と短めですが、やわらかくて気持ちがよいので、暑くて寝苦しい夜の入眠時におすすめと言えます。
「不凍+凍結ジェル」
冷凍に8時間以上必要な商品が多いのですが、冷却持続時間も10~15時間程度と長いので、目覚めるまで冷却ジェル枕が手放せないような猛暑におすすめです。
熱中症に気をつけながら電気代を節約
だんだんと暑さが増してくるこれからは、電気代はもちろんのこと、イベントに出かけたり夏ならではの飲食物を楽しんだりと出費がかさむ季節です。
外出先での節約が難しいこの季節にはエアコンの設定温度を高くして、自宅の電気代を抑えてみてください。(執筆者:最強節約ママ 山内 良子)