食費や日用品費は削減できても、健康にかかわる「医療費」は、節約が難しいイメージが強いです。
しかし、医療費は3割負担とはいえ、結構出費がかさみます。
診察料のほかに薬代もかかるので、1度の診察で数千円~1万円とんでいくことも少なくありません。
そんな医療費も、節約する方法があります。
今回は、誰でも今すぐ実践できる、医療費や薬代を節約する方法についてご紹介いたします。
目次
【節約テク1】ジェネリック医薬品を処方してもらう

薬局でも処方する薬は、新薬のほかに「ジェネリック医薬品」があります。
ジェネリック医薬品は、特許期間切れの薬というだけで有効成分は新薬とまったく同じものです。
ジェネリック医薬品は、開発費が安いことから、新薬よりも安価です。
そのため、新薬からジェネリック医薬品に変えるだけで、薬代を抑えられます。
風邪など、一時的にしか通わない場合でも十分節約効果はありますが、皮膚病や糖尿病など、定期的に通院・服用をする人であれば、より薬代の削減につながります。
ジェネリック医薬品に変更するときは、薬局の窓口で「ジェネリックでお願いします」と伝えるだけでOKです。
【節約テク2】院外処方なら「大きな病院の近くにある薬局」で利用する
病院から処方箋を受け取ったら、基本的にはどの薬局でも薬を処方してもらえます。
薬代も、薬局によって変動することもないので、薬そのものの値段は同じです。
しかし、薬局で薬を処方してもらうときは、薬代のなかに含まれる「調剤基本料」というものも支払っています。
調剤基本料は、薬代のように一律同じ値段ではありません。
薬局によって金額に差があるため、調剤基本料ができるだけ安い薬局で処方してもらった方が、薬代を減らせます。
この「調剤基本料」は、大学病院など大きな病院の前にある「門前薬局」が1番安いです。
ドラッグストアの中や、街中にあるクリニックの近くにある「一般薬局」は、門前薬局よりも長座基本料が高めになります。
門前薬局でも、個人経営よりは大手が運営しているチェーン薬局の方が、調剤基本料も割安な傾向があるので、できれば大手薬局を選びましょう。
院内処方ならそのままでOK
数は少なくなりましたが、今でもまだ院内で薬を処方している病院もあります。
院内処方を行っている場合は、門前薬局よりもさらに調剤基本料が安いので、院内処方のままが1番お得です。
【節約テク3】おくすり手帳を持参する

「おくすり手帳」は、処方してもらった薬を把握するためにあります。
薬局へ行くと「おくすり手帳ありますか?」と聞かれ、いつも何気なく出しているおくすり手帳ですが、おくすり帳を持っていくと、薬代が安くなる場合もあります。
薬を処方してもらうときは、必ず「薬剤服薬歴管理指導料」というものがかかります。
ですが、2016年に行われた診療報酬改定によって、おくすり手帳を持ってきた場合と持ってこなかった場合で、薬剤服用歴管理指導料の金額に差がでます。
3か月以内のうちに同じ薬局で処方してもらっていれば、おくすり手帳持参で40円安くなるため、薬代の節約が可能です。
最近はおくすり手帳を管理できるアプリもあるので、おくすり手帳を忘れがちな方は、アプリの利用が便利です。
注意点
大きな病院の近くにある「門前薬局」などは、おくすり手帳を持参しても、薬代が安くなりません。
「過去3か月以内に薬局へ行き、薬を処方してもらっている」など、いくつか条件があるので、あくまでも参考覚えておきましょう。
少しの工夫で節約可能
節約が難しいイメージのある薬代も、ちょっとした工夫で数百円単位の節約が可能です。
薬代の節約術はどれも簡単で、「知らなきゃ損」な方法がほとんどです。
持病などで薬を商法してもらうことが多い人ほど、節約効果が高くなります。
今まで節約できていなかった人は、ぜひこの機会に実践してみてはいかがでしょうか。(執筆者:三木 千奈)