8月に株主優待の権利確定日を迎える東証1部上場企業は、現在70社あります。
その中で半数以上の企業は、株主優待品にクオカードなどの金券を予定しています。
今回は、金券以外で、且つおいしく使える株主優待品の企業5社を紹介します。

目次
1. 株主優待で高級中華料理をお得にいただく「東天紅(8181)」
「東天紅(8181)」は、全国20か所で高級中華料理店を運営している企業です。
現在は日本料理やカフェの運営、ウェディングブランドの立ち上げなど営業の幅を広げています。
一般的な宴会をはじめ同窓会や法要など団体での利用が比較的多いのが特徴ですが、今回の新型コロナの影響で婚礼等のキャンセルが増加し、それに伴い営業赤字も拡大しています。
株主優待品は、100株で飲食時に使える20%割引券4枚です。
なお、持ち株数が50株から99株の場合でも20%割引券が2枚を得られます。

2. 全国233店舗に展開「SFPホールディングス(3198)」
「SFPホールディングス(3198)」は、水槽から取り出した活貝を卓上コンロで調理する「磯丸浜焼き」が有名な居酒屋「磯丸水産」と、秘伝のたれを使った「手羽先唐揚」が人気の手羽先唐揚専門店「鳥良」が売上の中心となっている企業です。
その他にも「きづなすし」や「生そば玉川」などを運営する企業をグループ傘下に入れ、グループ全体での店舗数は全国233店舗となっています。
新型コロナの影響で営業赤字となっていますが、来期黒字化へ向けて新業態店舗を始める予定となっています。
株主優待品は、100株で4,000円分のお食事券です。

3. 飲食店のM&Aに積極的な「クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)」
SFPホールディングスの株式の6割を持つ筆頭株主が「クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)」です。
飲食店のM&Aに積極的で現在19社がグループ傘下に入っています。
しゃぶしゃぶ・すき焼き食べ放題の「しゃぶ菜」やごまそばの「遊鶴」、高級寿司食べ放題の「雛鮨」といった店舗が有名です。
こちらも新型コロナの影響で営業赤字となっており、当面はM&Aは慎重にならざるを得ないとのことです。
株主優待品は、100株で2,000円分のお食事券です。
なお、400株以上を1年以上に渡って保有した場合には、さらにお得な継続保有株主優待制度を利用できます。

4. コンビニでソフトクリームといえば「ミニストップ(9946)」
「イオン(8267)」が筆頭株主のコンビニエンスストア「ミニストップ(9946)」は、コンビニなのにソフトクリームを購入できることで個性を発揮しています。
こだわりのソフトクリームには北海道産牛乳を使用し、今年からは卵を使用しない新バニラソフトクリームを提供しています。
現在は不採算店を閉店したり、物流費用の削減を図るといった方法で収益性の向上に力を入れています。
株主優待品は、100株でソフトクリーム無料券が5枚です。

5. ボリューム満点のメニューで有名「コメダホールディングス(3543)」
丸いデニッシュパンの上にソフトクリームをたっぷりとのせたシロノワールで有名なコメダ珈琲を運営するのが「コメダホールディングス(3543)」です。
新型コロナウィルスの影響で臨時休業や営業時間の短縮措置をとりつつも、平行してテイクアウトメニューの強化対策も講じていました。
今年5月の売上は前年比73.6%と26.4%減になっていますが、4月から比べると18%の売上増となっています。
株主優待品は、100株でコメダ珈琲・おかげ庵で使える1,000円分の電子マネーです。

決算の予定は各企業の公式サイトで確認
新型コロナウィルスの影響で決算発表延期や未定の企業が多くあります。
株主優待の内容変更などは急に決まることもありますので、株式購入の際は、企業のホームページで情報収集されることをおすすめします。(執筆者:AFP 大川 真理子)