フリマアプリは自宅にいながら手軽に収入を得る手段として、とても身近な存在になりました。
なかでも知名度が高いのが、メルカリとPayPayフリマです。
それぞれ売上金がアップするお得なキャンペーンを次々に展開しているため、どちらで出品するか迷うことがあると思います。
実際に利用してみると両者は確かにとてもよく似たアプリですが、配送方法にいくつか違いがありました。
今回は知っておきたいメルカリとPayPayフリマの送料について紹介します。
目次
PayPayフリマは、2つの発送方法からしか選べない

PayPayフリマでは、発送にかかる費用は全て出品者の負担で、「ヤフネコ!パック」または「ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)」の2つからしか選択できません。
「ヤフネコ!パック」とは
送る商品の大きさによって
・ ネコポス
・ 宅急便コンパクト
・ 宅急便(60サイズ700円~160サイズ1,600円)
から選択します。
特に安く発送できるのは次の方法で、サイズが当てはまらないとなると宅急便の700円が最安価格です。

なお、宅急便コンパクト薄型専用BOXの厚さについてヤマト運輸のホームページにも具体的な数値は記されていませんが「A4コピー用紙100枚程度収納可能」とされています。

「ゆうパケット(おてがる版)・ゆうパック」
郵便局もしくはローソンから発送できるゆうパケットは175円、ゆうパックは700円~1,800円(60~170サイズ重さ25kgまで)です。

発送方法が多彩なメルカリ

一方のメルカリは、A4サイズ内であればネコポスやゆうパケットのほか、
・ ゆうメール
・ ゆうパケット
・ レターパック
・ 普通郵便
・ クリックポスト
を利用できます。
A4サイズ以上になると
・ 宅急便コンパクト
・ 宅急便
・ ゆうパック
・ ゆうパケットブラス(24cm × 17cm × 厚さ7cm以内/重さ2kg以内・全国一律375円、専用資材は65円が必要)
があります。
また、メルカリでは送料は出品者負担と決められてはいないので着払いも利用できます。
ネックとなる「厚さ」問題

厚さ5㎝以内のA4サイズ以下の小さい商品や60サイズ以上の大きなものであれば、メルカリとPayPayフリマのどちらに出品しても収益にもかかる労力にもそれほど差がでないように思われます。
ただし、問題は、A4サイズの大きさに梱包できるものの、厚さが5㎝以上になるものです。
たとえば、厚手のセーターや冬物のコート、靴、マチのあるバッグなど該当するものは少なくありません。
宅急便コンパクト(送料380円 + 資材70円)で送れないとなると宅急便60サイズ700円となり、売上が250円ほど減ってしまいます。
苦労した実体験
筆者はPayPayフリマで、デニム素材のメンズジャケットを購入していただきました。
デニムは硬く、厚みが出ます。
どれだけ工夫してキレイに折りたたんでも、5cmの厚さにするのは非常に難しかったので、圧縮包装のご了解を得て宅急便コンパクトで何とか発送しました。
380円の宅急便コンパクトを使ったとは言え、「資材70円 + 圧縮袋110円」が必要で合計560円かかりました。
作業中になかなかうまく収まらなかったので宅配便に変更しようかとも考えました。
しかしながら、専用資材を先に購入してしまったため、次に使う機会がないと資材代金の70円が無駄になってしまいます。
コンビニや100均に足を運んで工夫して発送したものの「これほど時間がかかるのであれば最初から宅配便で送ればよかった」と後悔しました。
これがもしメルカリであったなら、同じように専用の封筒を購入しなくてはなりませんが、520円のレターパックプラスを使えたのです。
A4サイズ以内・重さ4kg以内であれば厚さの制限がないため、苦労して包装する必要もなかったことでしょう。

些細な発送方法の違いで収入がアップする
金額で言えばわずかなことかもしれませんが、宅配便700円を使って配送するかレターパックプラス520円を使うかの1回分の差額は180円ですが、10回使えば1,800円になります。
さらに、メルカリで使える普通郵便やゆうパケット、レターパックは手数料はかかりますが、年賀状の書き損じや切手を交換して送料にあてられるので、もっと安くあげることも可能です。
また、見逃せないのが、発送作業に慣れていない素人にとって発送できるサイズに限りがあるとキレイに梱包するのに大変に手間がかかるということです。
商品の状態に満足いただけないと購入者からの評価にも関わるため、先々の売上にも影響が出ることになりかねません。
商品のサイズをよく確認してどの方法を選択できるのかをあらかじめ探っておくのが収入アップにつながるコツであるということを実感しました。
フリマアプリをうまく家計に反映させるために、各社の詳細を見ながらじっくりとご検討ください。
なお、上記の配送方法は2020年7月現在の各社の情報に基いたもので、すべて税込価格です。
変更されることもあるので、ご利用の際には各ホームページでご確認ください。(執筆者:吉田 りょう)