最近では、都心以外にも、ビルの屋上やちょっとした空き地にフットサルをやるスペースが増えてきました。
やる場所はあるけど、利用してもらわないとフットサル施設としては、困りますから、いろいろと考えるのですが、主に最初にやり始めるのが、幼稚園児から小学生対象のサッカースクールを開催することです。
ただし、Jクラブ、元Jリーガー、海外サッカークラブ、サッカースクールなどといった肩書がないと、スクール生が集まらないのが事実です。
そうした場合、場所を生かすイベントとして大会を開催することになります。
大会ですから、参加するチームのほかに、審判が必要になります。
ここでサッカーやフットサルが好きな人は、それを存分にいかせる「フットサル審判員」のアルバイトをする機会ができます。

目次
フットサル審判員は何をするのか
審判員のライセンスを持っていなくてもいいです。
ただし、プライベートの大会に限ります。
現在日本のフットサルの国内競技人口は100万人以上います。
週末ともなると、頻繁にフットサル関連のイベントが開催されています。
そこで活躍するのがフットサル審判員です。
審判員と言っても、その仕事は会場の設営から参加者の写真撮影まで多岐に渡ります。
フットサル審判員のライセンスが必要でないイベントもありますが、ライセンスがあれば雇ってもらえる可能性が高くなります。
公式戦にも審判員として参加するという道が開けるので、なるべくなら取得した方がいいです。
フットサル審判員のライセンスの取り方
サッカー審判員の資格は1級、女子1級、2級、3級、4級とあります。
4級審判員は都道府県サッカー協会を構成する支部・地区協会/市区郡町村傘下の団体、連盟が主催する試合です。
3級審判員は都道府県協会が主催する試合です。
2級は地域協会が主催する試合です。
そして、1級、女子1級審判員は、日本協会の主催する試合の主審ができる技能があると判断されます。
審判になるためには、原則として、都道府県サッカー協会の主催する4級審判員取得講習会を受講する必要があります。
その後、3級、2級、女子1級(女性のみ)、1級と昇級試験を受けていきます。
ちなみに、1級、女子1級審判になるためには、JFAまたは地域サッカー協会が主催する認定審査会に参加し、審査に合格する必要があります。
フットサルもサッカー同様に1級から4級の資格がありますが、女子1級審判員の資格はありません。
女性も1級審判になるためには、男性と同じ1級の認定試験に合格する必要があります。
ビーチサッカーについては、現時点では資格制度がありません。
すべての審判員は、年1度更新講習会に参加することが義務付けられています。
しかし、4級審判員については、インターネット上で更新講習を受講できるJFAラーニングによるサッカー4級更新講習会を、フットサル4級も同じくネット上で講習会を受けることができます。
参照:JFA登録審判資格
各都道府県のサッカー協会に問い合わせれば、開催日時について教えてくれます。
1番下の4級ならば1日の講習で資格が取れます。
その上の3級は筆記と実技が入ってきますが、3級以上になると、協会から審判の依頼が来ます。
大体1試合3,000円が相場です。
公式戦となると、ライセンスはもちろんですが、時間的拘束も出てくるので、ちょっと副業でお小遣いという場合には、フットサル場で専属審判をしたほうがいいでしょう。
フットサル審判員の収入・勤務時間
【平均収入】5,000円:半日(目安)
【所要時間】約4時間
【勤務地】スポーツイベント会場
【必要資格】なし(公式戦は必要)

メリット
趣味のフットサルに関わってお金が稼げる。
メリットの例
出会う人数が多いので、仲間が増えます。
人数が足らない時など、助っ人で入ったりして仲良くしているうちに、仕事のスカウトをされることもまれにあります。
デメリット
勤務地が大都市周辺に集中している。
デメリットの例
首都圏ではかなり駅の近くのビルの屋上など増えてきましたが、やはり、利用者が多いのは都心です。
お客さんの多くが、勤務後の夜に来ますので、帰宅は遅くなります。
夜遅くまでやっている施設もあるので、夜中の3時まで審判をしたことがあります。
白熱しすぎてけんかになることも、デメリットの1つです。
フットサルは老若男女を問わず人気のスポーツです。
アルバイトを通じて、さまざまな業種の人と知り合える機会にもなり、人脈を広げるチャンスもあるのでおすすめです。(執筆者:弁護士 高山 我夢)