「老後に足りない資金は2,000万円」この言葉で急に老後が不安になった方は多いのではないかと思います。
節約や貯金に加えて副業というキーワードがネットに多く並んでいます。
本日は節約でも貯金でも副業でもなく、受け取る年金額を増やすことを考えた4つの方法をお教えしたいと思います。

目次
【方法1】非正規社員でも厚生年金へ加入する
おそらく、老後の備えに不安を感じているのは正社員の方ではなく非正規社員の方が多いと思います。
非正規労働者の中には、扶養に入っている方や厚生年金へ加入している方もいますが、中には国民年金(老後に受取れる受給額は1月5万6,000円ほど)のみ、もしくはそれにすら未加入の方もいるほどです。
本来は、正社員、派遣写真、アルバイトなどの雇用形態に関係なく「週に20時間以上働いている」場合は厚生年金へ加入する「義務」が生じるので絶対に企業側へ確認するようにしましょう。
国民年金に加えて厚生年金が受け取れるだけで、年金が多くなり不安が解消されるかと思います。
【方法2】65歳まで働く
年金の受給開始の年齢は原則65歳ですが、60歳から70歳の間で選べます。
通常、会社を退職する年齢は60歳です。
ですから60歳から年金を受給したい所ですが、65歳より前に年金を受け取ると年金額が1か月ごとに0.5%減ってしまいます。
しかし65歳より後で受け取ると0.7%増えます。
受け取る時期を遅くするほどお得と思われますが、落とし穴があります。
70歳まで元気に働いてそこからは年金を受給するとします。
受け取る年金額が65歳で年金をもらい始めた時より多くなるのは82歳の時点です。
日本人の平均寿命は男性が81歳、女性は87歳です。
あまり遅くすると今度は元を取る前に天寿を全うしてしまう可能性が出てきます。
70歳年金受給開始とまではいかなくても、65歳までは働いて年金の受給額を少しでも多くしたい所です。
【方法3】自分で年金を作る
自分で年金を作る方法はいくつかあるのでご紹介します。
(1) 自営業者が国民年金を増やす方法
「付加年金」、「国民年金基金」を利用する。
例えば付加年金は任意で月額400円を60歳になるまで毎月納付することで、65歳から毎年掛金総額の半額が支給されるものになります。
例えば50歳から60歳まで10年間付加年金に加入するとします。
となります。
65歳から毎年亡くなるまで、2万4,000円の支給が受け取れます。
たったこれだけでも、あるのとないのでは違います。
それも自身が亡くなるまで受け取れます。
(2) 主婦やフリーランスが自分年金を作る方法
これは「個人型確定拠出年金(iDeCo)」や民間保険会社による「個人年金」があります。
iDeCoには60歳までは引き出せないという制限があります。
自分自身で投資信託の銘柄を選んで毎月それを積み立てていく制度です。
民間保険会社による個人年金は、外貨建て、円建てといろいろなラインアップがあります。
「外貨建て」と聞くと「危ない」というイメージを持ってしまう方もいらっしゃいますが、利率が高いのが大きなメリットです。
【方法4】今の仕事をキャリアアップする

会社員の方が加入する厚生年金は、お給料が高いほど年金も多くもらえる仕組みになっています。
そのため、もらう年金を少しでも多くするためキャリアップしてお給料を少しでも多くする、というのも年金額を増やす1つの手です。
年金を増やす方法まとめ
2. 65歳まで働く
3. 自分年金を作る
4. キャリアアップしてお給料を増やす
こうして見ると、老後不安を払拭できるのは自分自身だという事がわかります。
ちなみに筆者は、職場の厚生年金へ加入しiDeCoをやり、さらに民間保険会社の外貨建ての個人年金に加入をしています。
備えあれば憂いなし、できることから初めて将来に備えましょう。(執筆者:元証券ウーマン 成瀬 なぎさ)