新型コロナウイルスの影響で、3月頃から子どもの習い事の多くもお休みやオンライン対応となりました。
その後、6月の学校再開に合わせて徐々に通いつつありますが、今度は第2波が心配されています。
親としては、早く安心して通えるようになることを祈るばかりです。
さて、子どもが習い事を始めるきっかけは、「幼稚園に付属している」、「小学校入学とともに」などさまざまです。
習い事の種類も何を習わせたらよいのかを迷うほどあります。
そもそも「習い事に行くべきか」、「いくらかかるのか」、「周りの家庭はどうしているのか」などいろいろと気になる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、内閣府の資料から、習い事の平均支出額を見ていきます。
併せて、習い事のコストを最大限に活かす選び方も紹介します。
目次
子育てにかかる経済的負担の第5位が「習い事」

内閣府の調査によると、「子育てにかかる経済的負担の内容」の第5位に「学習塾以外の習い事の費用」がランクインしています。
調査対象の10,054人の男女のうち、子どもがいる3,592人に「実際に子育てにかかる経済的負担の内容」を聞いた結果です。
子どもが小学校にががるまでの間は、「保育所や幼稚園にかかる費用」が1位です。
しかし、小学校にあがると学校教育費や習い事の費用が上位です。
学習塾の費用が3位に入っているのは、小学校高学年以降に一気に塾費用がかさんでくるのが要因と考えられます。
子どもの習い事(塾以外)の支出額

子どもの習い事への支出額は4歳から多くなり始めます。
4歳というと幼稚園の年中さんの年です。
4歳から小学校4年生まで増え続け、5年生からは減少します。
これは、5年生から習い事をやめて塾に通い出す子どもが出てくることを示しています。
対象者全体平均で4歳で約3万円、小学校1年生で約6万円かかっています。
最も多いピーク時の小学校4年生では約8万円の支出です。
年間8万円ということは、月に約6,700円です。
毎月何気なく支払っていても、年間でトータルすると大きな支出です。
年間8万円かけるのですから、子どもにはその分だけ有意義な成長を遂げて欲しいと親としては思います。
習い事の選び方

習い事を始める際に「近いし、ここにしようかな」といった感じで、1つだけを見て決めてしまうことは少なくありません。
しかし、通える範囲にいくつか教室がある場合には、同じジャンルの複数の教室に見学に行くことをおすすめします。
習い事は「本人が楽しめるレベル」から「将来はその専門性を活かすレベル」まで、教室によってかなり違いがあります。
たとえば、同じサッカー教室でも地域の教室と未来のJリーガーを育てる教室では、費用・練習内容・親の役割などすべてにおいてまったくの別物です。
いくつかの教室を見ると教室ごとの違いが分かり、その習い事の全体像が見えるので、「この中でわが家に合うのはどれかな」と考えられるメリットがあります。
この工程は最初は非常に面倒に感じるのですが、家の事情に合った習い事を長く続けられて子どもが成長できれば、結果的にコストが最大限に活かされるのです。
無料体験期間を最大限に活用
習い事の教室に入る際には、入会金のほかにも予想以上の費用がかかります。
費用の中には固有のユニフォーム・道具などがあり、ほかの場所には使いまわせないのがデメリットです。
初期費用で数万円かかることも多く、勢いよく入会したのはよいものの後になって「思っていたのと違ったな」となると数万円が無駄になってしまいます。
そうならないためには、無料体験期間を最大限に活用するのがおすすめです。
習い事の多くは、「初回見学無料」や「1か月無料体験」といったサービスを行っています。
この無料期間を利用していろいろな教室で体験してみると、お子さんに合う・合わないがだんだんと見えてきます。
習い事を探すサイト「コドモブースター」

無料体験できる習い事を探すなら「コドモブースター」というサイトがおすすめです。
定期的にキャンペーンを展開しているので、習い事さがしにピッタリです。
オンライン講座や通信講座にも対応しています。
地域によって掲載数が違いますが、うまく合う教室があればお得に無料体験できます。
実際に無料体験してみたいジャンルだけではなく、地域にどのような習い事があるのかを知るという使い方もおすすめです。
その中に興味がわくものがあるかもしれませんね。
習い事は始める前が肝心
習い事の平均支出額、習い事を始める前にできることを紹介しましたが、熟慮の結果「習い事に通わせない」というのもひとつの選択です。
習い事に通うのであれば、その支出はわが子の成長につながるものであってほしいと願います。
始める前によく考え、比較検討したり無料体験などをすることにより、ムダな出費をおさえられます。(執筆者:安藤 環)