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最近の投資メディアで気になっていること
投資に絶対はありませんから、将来予測はあまりするべきではありません。
しかし、
・ 世界株インデックスに積立をすればOK
・ コロナウイルス感染拡大の影響を受けないIT銘柄の個別投資をすればOK
概ねこのような内容ばかりが目につくようになってきました。
しかし、投資家の慢心の隙をついて予想を裏切るのが市場です。
これまでの「正解」は未来では「間違い」かもしれません。
もちろん株価が暴落しなければ、しないに越したことはありません。
それでも備えあれば憂いなしです。
万が一、暴落の兆候が見えた際にはすぐに動けるように準備をしておくことが大切です。
よく言われるのが「信用口座でできる空売り」ですが、信用口座がなくても暴落から資産を守れます。
「S&P500」や「世界株ETF」を積立投資していれば一生安泰なのか
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インデックスを積立投資すれば一生安泰だとよいですが、そう簡単にはいきません。
「世界経済は長期的に見て必ず上昇するのだからインデックスに積立し続ければ最後には運用成績はプラスになる」と言われれば、確かにそうかもしれません。
しかし、人間には寿命があります。
極端なことを言えば「自分が生きている期間中は、ずっと株式市場が上がらない時代」ということもあります。
そして、自分が寿命を迎えてから株価が上がり出すとなれば、お金が必要なときに必ずしも資産が膨れあがっているとは限りません。
もちろん、個人ではなく子供、孫への相続まで考えて資産を代々引き継いでいくということであれば話は変わります。
しかし、「S&P500」や「世界株ETF」のパッシブ運用は100%正しいと信じ過ぎるのは考えものです。
信用口座がないと空売りでヘッジもできないのか
「S&P500」が高値圏から暴落した場合に、どうやって資産を守ればよいのでしょうか。
たとえば、信用口座で日本市場のETFや個別株を空売りをすればよいのでしょうか。
それも1つの答えです。
しかし、信用口座を誰しもが持っているわけではありません。
一方で、信用口座がなくても株価暴落から資産を守ることはできます。
株価暴落から資産を守る3つの方法
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万が一、「S&P500」の暴落、つまり世界市場全体の暴落につながる世界的な株式市場低迷の予兆が出てきたら、どうすればよいのでしょうか。
簡単な方法を3つ紹介します。
1. キャッシュポジション
最も簡単なのは現金化です。
方法です。
個別株だけを現金にして、これまで積み立てていた分は積み立て続けるなど、部分的な現金化でもよいかもしれません。
キャッシュポジションを多めにすることは暴落から身を守る最もシンプルな方法です。
2. インバース型ETF・ベア型ETF
「インバース型ETF」とは、インデックスが下がると上昇するタイプのETFのことです。
「ベア型ETF」などとも言われます。
たとえば、
【1471】JPX日経400インバース指数ETF
【1472】JPX日経400ダブルインバース指数ETF
【1571】日経平均インバース指数ETF
【1357】日経平均ダブルインバース指数ETF
などといった日経平均が下げると上がるタイプのETFがあります。
ダブルという名前がつくETFは文字通り2倍程度大きく動くことを目指すETFです。
また、米国市場であれば、「SPXS Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF」があります。
「S&P500」インデックスの値動きの反対方向の300%のパフォーマンスに連動した成果を目指すETFです。
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「インバース、ベア型」というキーワードで探すと、
3. コモディティ投資
のも資産防衛の手です。
たとえば、金、銀、プラチナなどが知られています。
値動きが最も安定しているのは金です。
おすすめは日本の金の果実シリーズです。
【1540】純金上場信託(金の果実)、【1541】純プラチナ上場信託(プラチナの果実)、【1542】純銀上場信託(銀の果実)などがあります。
これらは、ETFでありながら、いざという時には現物の金、プラチナ、銀への交換が可能です。
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市場が慢心しているときにこそ対策を怠らない
世界の株式市場の上昇がいつまで続くのかは誰にも分かりません。
下げ相場が訪れた際の対応策も事前に準備しておくべきです。
今回紹介したように、空売りができる信用口座がなくても下げ相場に対抗する方法はあります。
市場全体が慢心しているときにこそ、万が一への対策を怠りなくしておきましょう。(執筆者:世界を旅する投資家 田守 正彦)