家計のために、夫婦共働きをしている家庭は多いです。
収入は人それぞれ違うものの、一馬力のときよりは二馬力で頑張った方が、当然使えるお金は多くなります。
しかし、共働きでしっかり収入を得ているはずなのに、家計の赤字が続いてしまう人は、案外少なくありません。
筆者も、共働き当初は収入が増えたはずなのに、思うように貯金ができない時期がありました。
共働きで家計が赤字の場合、家計そのものに原因がある場合が多いです。
そこで今回は、筆者の経験から、共働きの赤字家計を見直すべき項目と対処法についてご紹介いたします。

目次
収入だけでなく、共働きで増えた支出を見直す
共働きになると、増えた収入にだけ意識がいきますが、夫だけでなく妻も仕事をするようになれば、その分増える支出もあります。
世帯収入が多くなったのにもかかわらず、家計がなかなか黒字にならないのは、「共働きによって増えた支出」が原因であることが多いです。
共働きを機に増えがちな支出とは
今まで家事に専念していた妻が仕事に出るようになると、以下の支出が増えやすくなります。
・ 妻のお小遣い
・ 夫婦のランチ代
・ 衣服代
・ 通勤にかかるガソリン代
・ 外食、総菜などの食費
専業主婦のときは妻のお小遣いをゼロにしている場合もあるでしょう。
しかし働きに出るとなれば、夫だけお小遣いをもらうというのも不平等に感じます。
仕事のやる気やストレス解消をするためにも、夫だけでなく妻のお小遣いも必要になります。
また、外で働けば、その分お昼ごはん代がかかります。
毎日手作り弁当を持参すればある程度費用は抑えられますが、仕事と家事をこなしながらお弁当を作るのはなかなか大変です。
そのため、夫婦2人のランチ代が多めにかかります。
さらに、仕事をしている分今まで通りの家事が難しくなることから、夕食を外食やスーパーのお惣菜で済ませることも増えてきます。
その結果、食費も今までよりかさむケースも少なくありません。
盲点の衣服代
制服のない職場の場合、仕事向き服を持っていないと、別途購入する必要があります。
「毎日同じ服を着るわけにもいかない…」と思い、仕事用の服を何着も購入して衣服代がかさむ人も少なくないのです。
共働きで黒字家計にするための有効な対処法

お小遣い:世帯収入から見て、家計に支障のない金額を決める
お小遣いは、それぞれの収入から自由に決めるのではなく、世帯収入から見て、無理のない金額を設定することが大切です。
夫婦2人あわせた収入から、まずは必要な支出を引き、貯金を先取りします。
お小遣いは、支出と貯金を引いた余剰金から決めることで、赤字家計を防ぐことが可能です。
食費:週末の作りおきや簡単レシピで乗り切る
食費を減らすには、自炊をすることが基本です。
難しい料理ではなく、仕事から帰ってきて疲れていてもすぐに用意できる、簡単なレシピで乗り切れば、外食やお惣菜を減らせます。
たとえば、塩こしょうでお肉を焼くだけ、市販の素を使った麻婆豆腐などでも十分です!
料理さえしんどいという場合は、休日のうちに作りおきしておくのも1つの手段です。
夕飯を2倍量で作って冷凍や冷蔵で保存をしておけば、手間をかけなくても作りおきができます。
食べるときは温めるだけなので、疲れていてもお惣菜や外食に頼らずに済みます。
衣服代:仕事の服は「制服化」
職場が制服ではない場合、仕事用の服を自分で制服化することで、衣服代を最小限に抑えられます。
服のパターンは3~4セットあれば十分です。
上下セットでパターン化した服をローテションで着れば、そこまで衣服代もかかりません。
増えた出費を見つけて撃退

共働きにしても家計が苦しい場合は、支出が増えていることが原因として考えられます。
家計のために共働きをしても、増えた支出が収入を上回ってしまっては本末転倒です。
まずは、支出を見直し、余計な出費を減らしていくことが大切です。(執筆者:三木 千奈)