節約習慣が身に付いている人の多くは、家計簿でお金の流れをしっかり把握しています。
お金の使い方について考えるきっかけにもなるので、
「節約に興味がある」
という人は、家計簿をつけてみましょう。
家計簿をつけているけれど、なかなか節約につながらないという人は、原点(目的と必要性)に立ち返ってみることをおすすめします。
今回は、家計簿の目的・必要性、さらに家計簿をつけて節約・貯金アップにつなげるコツについて紹介します。

目次
家計簿の目的と必要性
家計簿を「きれいに・かわいく」書いて満足してしまう人がいます。
しかし、家計簿をつける目的は、あくまでお金の流れを把握することです。
お金を使った物事と金額を簡潔に書き、振り返って読んだときに「必要なお金」、「無駄なお金」などが把握できるようにまとめましょう。
一見、ずぼら(無精でだらしなく見える)だとしても、管理する人がわかっていれば大丈夫です。
継続して家計簿をつけていると、何月にどのような出費が多いのかある程度予測できます。
予算を立てたり家庭内プール金を作ったり、家計簿は未来のお金の使い方にも役立てられます。
押さえておきたい3つの項目
家計簿をつけるためには、さまざまな出費を大まかな項目に振り分ける必要があります。
細かく項目を作りすぎると、面倒になって挫折しがちなので、始めのうちは主要な項目を決めたらあとはザックリ記入でも問題ありません。
ここでは、家計簿をつけるために押さえておきたい3つの項目について解説します。
1. 食費
お米代・食材・お菓子・お酒など、食に関する支出は「食費」に分類されます。
総務省の調査によれば、2人以上の世帯・勤労者世帯の食費平均は6~8万円です。
一方で、節約上手のなかには、「4人家族で食費月3万円以下」を実現している人もいます。
まずは、わが家の食費がどれくらいかかっているのか把握することがポイントです。
2. 固定費
通信費・保険料・光熱費、賃貸住まいなら家賃も「固定費」に分類されます。
毎月出ていく金額が決まっている支出は、内容を見直すことで高い節約効果が期待できます。
毎月の固定費と内容をチェックして、ムダがないか探ってみましょう。
筆者の場合、通信費のプランを見直してサービスを1つ外しただけで、年間6,000円の節約につながった経験があります。
3. その他
食費と固定費以外で、大きな割合を占める支出があれば、「交際費」、「教育費」、「被服費」など自分がわかりやすい項目に振り分けます。
もし、それほど多い支出がない場合は、「その他」でひとまとめにしてしてOKです。
家計簿をつけることに慣れてきたら、「その他」の項目をバラして内容を細かくチェックすることで、節約につながるポイントが見えてきます。
家計簿で家計管理を続ける4つのコツ

家計簿で家計管理を続けるコツは、以下の4つです。
【コツ2】「ノート」、「アプリ」、「スケジュール帳」など使いやすいアイテムで始める
【コツ3】他の人と比べすぎない
【コツ4】数字だけに気を取られない
家計簿は、あくまで節約と貯金を目指すためのベース作りです。
他の人の食費や節約額は参考になりますが、数字だけにとらわれてしまうのはいけません。
また、節約や貯金の目的が明確な人ほど、達成感や満足感を得ながら無理なく家計管理が続けられます。
この流れを意識すると、貯まるベースが作りやすくなります。
お金の流れがわかったらお金を増やす準備万端
現状のお金の流れがわからないまま、闇雲に節約を初めても、効果がわかりにくく達成感や満足感が得られません。
まずは、簡単にお金の流れを把握しそのうえで節約すべきポイントを効率よく改善してみてください。(執筆者:成田 ミキ)